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「なんとなく」に出会ったら、まず調べてみる

三原色を正確に説明してください、と言われたら?
R(赤・Red)、Y(黄色・Yellow)、B(青・Blue)だと思ってる人がたくさんだと思う。正確には光の三原色の場合はR(赤・Red)、G(緑・Green)、B(青・Blue)だ。R・G・Bを混ぜ合わせると光の場合はすべての色を表現することができ、混ぜるほど明るくなり全てを混ぜると白になって見えなくなる。
そして大体の人が間違ってるのが、色材の三原色。Y(黄色・Yellow)、M(赤紫・Magenta)、
「なんとなく覚える」でも、ある程度はできると思うし、だから皆正確に覚えないのかもしれない。ただ、その“なんとなく”を数値化したり、調べ尽くしたり、正確に覚える作業を
写真のトレンドを「なんとなく」から深く掘り下げると?
ここからは、僕が最近感じた写真の「なんとなく」の話を深く掘り下げてみたい。ボケ感やギミックを効果的に入れたり、ブレさせたり光を取り込んだり。キャッチーな(今っぽい)写真には大体こういうものが取り入れられており、大ブームと言っても過言ではなさそうだ。
まず、顔に光を当てるのは本当にエモい(emotional=感情を動かす)のか?
少し時代の流れに沿って注目された写真家とその作風を振り返ってみる。僕自身が鳥取で生まれたのもあり、故・植田正治さん(1913~2000)のことをよく調べたことがある。ぜひ読者の皆さんにも調べてほしいのだが、素晴らしい演出写真だ。それでも、写真はリアルを写すものだという時代の流れが到来し、売れなくなったこともあったらしい。
写真はリアルを写すものという時代の代表カメラマンとして僕が思いだすのは、故・土門 拳さん(1909~1990)だ。絶対非演出のリアルスナップ、背景には戦争があったからではと想像する。これはウィキペディアで得た情報だが、女性のポートレート写真についても、深い被写界深度でシミやシワなど遠慮なく映し出したので被写体となった女性たちから不評を買うことも少なくなかったと。その一方で、どうしても土門さんに写真を撮ってもらいたいという女性もいた。これは個人思想の違いで、
2019年12月に発売され今も売れ続けているという、田中みな実さんの写真集『Sincerely yours…』を拝見したが、肌のレタッチがほとんどないリアルな肌の写真集だったことに驚いた。これは僕が思うに土門 拳さん的思想、土門さんに写真を撮ってもらいたい女性的思想ではないだろうか。売れたという事実から、現代に生きる女性の思想も垣間見ることができるな……とも思う。
戦争を背景にした絶対的リアリズムで
キャッチーに感じさせるため、
キャッチーに、エモくするのがダメってことでもない。大量に生産された側、消費する側に回るのが、つくる側の人間(美容師はここに入る)ならダメなんじゃないか? ってことが言いたい。模倣することがいい、模倣することがダメということでもなくて、そこに思想や想い意味が入ってないからダメなだけだ。意味を知るってのはそういうところまで深く考えているか? だ。
自分の解釈次第でいろんな言い方ができるし、都合よく捉え
いま流行っているものにアンチテーゼを投げかける。なんでそれはそうなんだ? なんでそうじゃないんだ?
長く見れるもの。長く生きていけるもの。結局は長く続くもの。
どうやったらそれになれますか?っていう答えには、なれるまで辞めなかったら。
意味を知る。今日は少し深い思想の話。
AUTHOR /齋藤 隆志(favorite garden)
「虹プロ」にハマり、NiziUからTWICEに飛び火してそのままONCEになりました(笑)