美容液を噴霧するドライヤー
株式会社ミルボン(佐藤龍二社長)は、美容液を微細化して噴霧する次世代型ヘアードライヤー『ELMISTA(エルミスタ)』を4月11日より発売する。
ELMISTAは、ミルボンとパナソニック株式会社 くらしアプライアンス社(松下理一社長、以下パナソニック)との共同開発により誕生したヘアードライヤーだ。髪の悩みに合わせて選べるエアコンク(美容液の入った交換式カートリッジ)をセットして使用することで、髪にヘアケア成分を補給しながらドライすることができる。
【ELMISTAについて】
ELMISTAは、ヘアードライと同時に美容液を髪全体に薄く均一に噴霧するヘアードライヤーだ。美容家電のリーディングメーカーであるパナソニックの持つデバイス開発力と、ミルボンが持つ製剤化技術を持ち寄ることで、髪のお悩みや求めるヘアデザインに合わせ、カートリッジを交換して使用するという新たなヘアードライヤーが誕生した。ミルボンの専用美容液カートリッジを付け替えるだけで、簡単に髪質や悩み、好みに合わせて仕上げることが可能だ。
【ELMISTAが実現する新たな美容体験】
■「ドライヤーで、髪の今と未来を美しく」
髪を乾かしながら手軽にヘアケアができることで、既存のアウトバストリートメントを塗布してからのヘアードライだけでは実現できなかった、2つの価値を提供する。
1.瞬間価値
ヘアケア成分が髪一本一本を薄くコートし、滑らかで均一な仕上がりとなる。
2.継続価値
髪の様々なダメージは根元付近から始まっている※2。日々のヘアードライで根本から毛先まで継続的にヘアケア成分を補給することで、髪が美しく伸びていくことをサポートする。
■「髪のプロ=美容師」が介することで可能となる「ドライヤーのパーソナル提案」
複数のカートリッジから、美容師が最適な美容液を選定してくれるため、一人ひとりの髪の状態やなりたい仕上がりにあわせたパーソナルなヘアードライを実現する。
【ELMISTA 開発の背景】
美容室は、多くの人が定期的に訪れるリアルな対面空間だ。ミルボンでは、この美容室ならではの価値を最大化するため、ヘアケア製品の開発に加え、美容室を通じてお客様が体験できる様々な美容アイテム・サービス拡充に取り組んでいる。
こうした中、美容室において販売されているヘアードライヤーは、台数・販売高ともに増加を続けており※1、その市場規模は2021年には約100億円となっている。この背景には機器の高性能化による実感効果の向上はもちろん、仕上げの際に実際に使用された体験や美容師とのコミュニケーションによる納得感といった、美容室ならではの付加価値要素も影響していると考えられる。同社はこのような需要の高まりに対し、培ってきたヘアケアの製剤化技術を応用することで、ヘアデザイナーとお客様へ新たなドライ体験を提供できるのではないかと考え、パナソニックと共同でヘアードライヤーの開発に至った。
ドライヤー本体、エアコンクおよび交換用エアコンクインジェクターは、ミルボンのプレミアムブランド「Aujua」「milbon」を取り扱う美容室、および公式オンラインストアーズ milbon:iDにて販売する。
《注記について》
※1美容室におけるヘアードライヤー市場
近年の美容室にて販売されているヘアードライヤー市場は以下の通り。
販売台数 金額(百万円)
2019年 859,000 7,870
2020年 864,000 9,040
2021年(見込み) 899,000 10,100
(2021年 ミルボン調べ)
※2 髪のダメージの進行
ミルボンが毛髪のダメージがどのように進行するかを明らかにするため内部構造の観察を行った結果、毛髪の骨格ともいえるミクロフィブリルが、根本付近から毛先にかけて徐々にダメージが大きくなっていくことが分かった。この結果から、毛髪のケアを根本付近から継続的に行うことで、根本の毛髪が伸びて行く過程でダメージが大きくなることを抑え、より美しい状態を維持できるものと考えられる。
【参考】
ELMISTA 製造・販売について
本製品はドライヤー本体をパナソニックが製造し、ミルボンがエアコンクを製造の上、ELMISTAとして販売する。