アルテDX事例ウェビナー登壇
美容室チェーンを300店舗以上展開する株式会社アルテ サロン ホールディングス(吉村栄義社長)は、2021年2月25日に株式会社ギブリー(井手高志社長)とワークスモバイルジャパン株式会社(石黒豊社長)共催のオンラインイベント「AIチャットボット×LINE WORKSによるDX事例」にゲスト登壇した。登壇者は同社執行役員の大山高寛氏。
このウェビナーは株式会社ギブリーの運用する業務自動化チャットボット「PEP(ペップ)」が、ビジネス版LINE「LINE WORKS」を提供するワークスモバイルジャパン株式会社主催の2021年LINE WORKS Partner Conferenceにおいて「The Best Collaboration」を受賞したことを記念して開催されたもの。
株式会社アルテ サロン ホールディングスでは2020年3月から社内コミュニケーションとしてLINE WORKSを導入し、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に一定の成果を挙げた事例として、大山高寛執行役員がゲスト登壇する運びとなった。
ウェビナーでは、まずワークスモバイルジャパン株式会社 シニアソリューションスペシャリストの荒井琢氏から「LINE WORKS」のサービスについて説明。さらに、株式会社ギブリー 山川雄志取締役から業務自動化チャットボット「PEP」のサービスの仕組みと成功事例の概観が解説された。
これらを踏まえて、株式会社アルテ サロン ホールディングス 大山高寛執行役員が同社のDX推進について具体的な成功事例を紹介。
ちょうど導入のタイミングが緊急事態宣言直前であったことから
- 160店舗2,000人に一気にツールを浸透させやすいシステムであったこと
- 初期導入の手間や個々の操作性など、スタートアップが簡単であったこと
- サービスの将来性
などの利点を鑑みてLINE WORKSを選択したと背景が明かされた。
「LINE WORKS」を使ったコミュニケーションのDX事例としては
- 技術講習のオンライン化
- 社内問い合わせの集約・整理・ナレッジの蓄積の実現
の2本柱で経緯を紹介。
まず、技術講習に関してはコロナ禍の休業や講習会ができない事情などに迫られたオンライン化であったが、「成功事例を共有し社内で拡散するスピードが早まった」と手応えを見せた。
次に②の問い合わせ対応に関して「PEP」活用の具体例を紹介。
各種申請や連絡にFAXや電話を使っていたが、これらを「PEP」に集約することで
- 現場と本部それぞれの対応時間や手間が削減された
- 問い合わせ内容が可視化された
- 問い合わせの内容と傾向がナレッジとして整理・蓄積された
といった大きな収穫があったことが報告された。
「LINE WORKS」の導入企業は20万社を超え、その中でも有料版は小売業に多く活用されているという。今回の大山氏のプレゼンを受けて、美容業という業務IT化と縁遠い業態での成功事例は広く参考になるとして、山川氏・荒井氏から興味深く今後の展望や可能性について質疑が行われた。