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【お客さまからの質問に答えます/第2回】樺井英樹 norm(ノーム)
Q.ジアミンアレルギーが心配です
元々アレルギーが多い人はヘアカラーをしたくても心配かもしれません。
樺井さんはヘアカラー専門の美容師ですが、
ジアミンアレルギーが心配な方が来店された場合はどうしていますか?
今まで何かあったかによって、対応が変わりますね。
たとえば……
ジアミンアレルギーで荒れたことがある場合は、
・ジアミンフリーのカラー剤を使う
・ヘアマニキュアを使う
・ブリーチ剤を使う
という選択肢があります。
またヘアカラー剤を頭皮につけないで塗ることも可能です。
心配な方は予約時に伝えておくと良いでしょう。
Q.ヘアカラーしてから次の日、頭皮にかゆみがあります。どうしたらいいですか?
ヘアカラー後はちょっとかゆくなりやすいという人もいらっしゃいますよね。
乾燥肌の方に多いのですが、
かゆみが発生しやすいお客さまが来店される場合は
前日は髪を洗わないで来てもらっています。
また、美容室ではヘアカラー前に頭皮にオイルを塗って皮膚を保護しています。
予約時に事前にお伝えできるので、心配な場合はご相談いただけるといいですね。
Q.ブリーチ(全頭・部分)したらどのくらい傷みますか?
ハイトーンカラーが流行しているので、ブリーチしたい人は多いと思いますが
髪がダメージするのは気になるところです……。
ブリーチのダメージを軽減するケアブリーチというのもあるので
できるだけダメージさせない方法はあります。
元々の髪の状態にもよりますが、
健康な髪で初めてのブリーチの場合は
そこまでひどいダメージにはなりにくいです。
ブリーチで髪が明るくなる度合いも、元々の髪の状態に左右されますよね。
ブリーチ後の髪の状態はどうなっているのでしょうか?
ブリーチすると髪が乾燥状態になっています。
なので、手触りでダメージを感じやすくなります。
特にハイライトを入れて部分的にブリーチすると、
健康な髪とブリーチした髪が混ざるので、
より一層、手触りで違いを感じやすいかもしれません。
ブリーチをしたら(部分的なブリーチであっても)
ダメージ補修のトリートメントを使ったり、
乾かす前にオイルをつけたりして、お家でのケアは忘れずに!
Q.30代で少し白髪がはえてきたけど、白髪染めと普通のヘアカラー、どっちにしたらいいですか?
白髪を隠そうとすると暗い色になり、
伸びてきたときに根元も気になります。
30代だと肌馴染みがよく、
髪がキレイに見えたほうがいい世代だと思うので、
普通のヘアカラーに白髪染めを混ぜて、
程よく明るさを出しながら染めることが可能です。
白髪が伸びても気にならないように
白髪をぼかして染められますよ。
白髪染めは白髪の量や、普段のヘアカラーがどんな明るさの人なのかによって
バリエーションがいろいろありそうですね。
そうですね。
白髪が固まって生えてくる場合もあるので、
そういうときは部分的にハイライトを入れたり、薬剤を変えたりして染められます。
薬剤は美容師が責任を持ってつくるので、
白髪が気になった時点で美容師に相談すると良いと思います。
Q.なりたいヘアカラーを上手に伝えられません
色を言葉で伝えるのは、表現が人それぞれということもあり難しいですね。
写真を3枚くらい持っていくと良いです。
屋外、室内で撮ったもの、加工したものでも良いので
好きなテイストを用意しましょう。
部分的に前髪の色が好き、というのでもOKです。
美容師と見る目線が同じになるので
なりたいヘアカラーにズレが生じにくくなります。
ただし、極端に加工した写真のヘアカラーのままに仕上げるのは
難しいケースがほとんどです。
ですが、好きなテイストを伝える上では有効な方法です。
Q.伸びてきた根元の白髪が気になりますが、頻繁にカラーリングすると髪や頭皮のダメージが気になります。前回のカラーリングからどのくらい間を空けていればいいですか?
頭皮は1カ月サイクルで変わるので、通常だと1カ月以上あけるのが目安です。
白髪の場合、2週間サイクルで来店される方もいらっしゃるので
薬剤を頭皮につけない塗り方で塗ります。
また白髪染めは伸びた部分のリタッチだけの施術もできるので
髪への負担は少なく済みますね。
Q.どうしてブリーチすると料金が高いんですか?
ブリーチした後、さらに色を入れているからです。
ブリーチとカラーでヘアカラー2回分になるので、
料金も時間も2倍になります。
色を早く入れることはできないのでしょうか?
今のカラー剤は、ゆっくり色を入れたほうが髪への負担が少なく、
色もちが良い設計になっているので……
髪の状態やレングスによって若干違うことはありますが、
基本的にかかる時間は同じですね。
Q.美容室で染めたての色をキープする方法はありますか?
どうしても色って抜けてしまいますよね……。
少しでも色をキープする方法、知りたいです!
髪を洗うときのシャワーの温度は36〜37℃のぬるめにしましょう。
結構ぬるい温度ですね……。
色は熱に弱いんです。
アイロンでスタイリングするときは必要以上の高温は避けて、
アイロンが髪に触れる時間をなるべく短くしてください。
紫外線も色を分解してしまうので、紫外線も避けたほうがいいです。
また、染めている色にもよりますが
カラーシャンプーを使うと色が落ちづらいです。
今はあらゆるカラーシャンプーが出ていますが
美容師が薦めるカラーシャンプーを使ったほうがベストです。
Q.カラーシャンプーはいつまで使えばいいの?
色が抜け始める前から使いましょう。
使う頻度は、1週間に1回程度で続けると色持ちが良くなります。
また次に美容室に行くタイミングの1〜2週間前には
カラーシャンプーの使用をストップしましょう。
髪の内部に色素を残留させず、素の髪の状態に戻して
次の色に変えやすくします。
また同じ色に染めたい場合でも使用はストップしたほうがいいのですか?
そうですね、同じ色にする場合でも
素の髪がどうなっているか確認するためにも
3〜4日前にはストップしたほうが良いでしょう。
Q.眉を染めることはできますか?
ヘアカラー剤は髪専用なので、眉毛に使用することはできません。
眉毛専用のカラー剤があるサロンで染めましょう。
樺井英樹(かばい・ひでき)
1987年、愛知県生まれ。中日美容専門学校卒業。カラリストとして都内2店舗を経て、2021年、専門時代の同級生・志茂良信氏とともにnorm(ノーム)をオープン。
AUTHOR /マキピピ
わたしにとって髪は自分の表現、スタイル、ファッション。世界中の人が自分の好きな髪で過ごせますように。