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【お客さまからの質問に答えます/第4回】津田恵 Laf from GARDEN(ラフフロムガーデン)

お客さまからの美容室に関する質問に何でも答えるこのコーナー。
お客さまが日々、美容室や美容師、美容に対して感じているささいな疑問を
美容師が回答します!
一般のお客さまが読んで疑問解決することはもちろん、
美容師が読んで「回答美容師がどんな思考・スタンスでサロンワークをしているか」について学べます♪
Laf from GARDEN(ラフフロムガーデン)の津田 恵さんが答えます!

 

Q.どうしてアホ毛ができるのでしょうか? また、アホ毛をおさえる良い方法を教えて下さい。

 

 

津田さん
津田さん
アホ毛ができる要因は、

産後脱毛や、一時的な円形脱毛症などで新たに髪が生えてきているパターン

傷んで切れ毛になったパターンなどが考えられます。
ブリーチなどでダメージした髪は湿ったまま寝ると、
摩擦で切れ毛になりやすいので、きちんと髪を乾かしましょう。

 

アホ毛をおさえる良い方法は何でしょうか?

 

津田さん
津田さん
アホ毛は、ヘア用の透明マスカラでおさえるのがおすすめです。

特に分け目や顔周りが気になると思うので、
マスカラタイプはピンポイントに使いやすいですよ。
また、秋〜冬の時期は乾燥による静電気でアホ毛が立つこともあるので
乾燥にも注意が必要です。

 

ワックスなどで根元をおさえるのはどうですか?

 

津田さん
津田さん
NGではないのですが、ワックスだと油分で根元付近がベタついて見えて、
清潔感がなくなりがちです。
マスカラタイプは固まってアホ毛を固定するから、そういった心配もないかなと思います。

 

 

Q.カラーやパーマの施術でアシスタントさんだけになると、きちんとやってくれるか心配になります。

 

津田さん
津田さん

そうですよねー、スタイリストがいなくなったら心配になりますよね。
大型サロンや、アシスタントを使うサロンだと
スタイリストがカット中心に担当するので、
カラー塗布やパーマを巻いた後などは
アシスタントに任せるケースが多いと思います。

 

どうしてもすべてスタイリストにやって欲しい場合は、
マンツーマンで対応するサロンもおすすめしますが
私たちはお客さまが不安にならないように
アシスタント教育には時間をかけているので
安心していただければと思います!

 

アシスタントさんもたくさん勉強しているんですね。

 

津田さん
津田さん
営業前にはその日のお客さまの情報をチームで共有したり、
スタイリストが指示を出すときは、
お客さまにも聞こえるように
薬剤の名前をわかりやすく伝えたりしています
ヘアカラーは放置中の色が実際髪に染まる色と違って
びっくりされるお客さまもいらっしゃるので
そういった説明もします。

 

また、信頼するメインアシスタントであることも紹介し、
アシスタントには「アシスタントではなくいち美容師」としての意識も育てています。

 

 

それなら安心しておまかせできそうです!

 

 

 

Q.美容室で切ってもらいましたが、髪の長さが左右違いました。どうしたらいいですか?

 

津田さん
津田さん
あってはいけないことだと思いますが……

 

津田さん
津田さん
ショートやボブの耳周りは残りやすい部分なんですよね。
今だとマスクをしたままカットするので、
そういったことは特に気をつけています。
最後に微調整するときにマスクをとっていただいて確認するのは必須です。

 

 

帰宅後に長さの違いに気づくんだと思いますが、こういうときはどうしたらよいですか?

 

津田さん
津田さん

美容師側としては自分の責任として直させてほしいので
気軽に電話していただきたいです。

でも、もうどうしても同じ人にはやってほしくない!という場合もあると思います。
そういうときは、他のサロンに行かれると思いますが
そこで気を使う必要もありません。
過去にわたしのお客さまにも、他のサロンで納得がいかず、
切り直したいという方がいらっしゃったことがあります。
こんな理由でごめんなさいね、とおっしゃっていましたが、
そんな気持ちにならなくて大丈夫です。

 

 

Q.予約した時間の何分前に到着していれば良いですか? 早すぎても迷惑になりますよね?

津田さん
津田さん

常識の範囲内で5分、10分くらいですかね。
さすがに30分早いのはお待たせしちゃうので……!

新規で来店される場合だとカルテを書く時間があるので、
5〜10分くらい早めにきてもらったほうがスムーズに施術開始できます。

 

 

逆に、遅れそうなときはどうしたらいいですか?

 

津田さん
津田さん

10分以上遅れる場合は連絡いただきたいです

何も連絡がなく、10分待っている状態になってしまうと
その日一日のスケジュールが最後のお客さままでおしてしまいます。
10分あったら他のお客さまのカットを先に始められますし
調整もできるので。

 

予約でスケジュールを組んでいる美容室がほとんどですから
時間通りがベストですね。

 

津田さん
津田さん
たまーにドタキャンされるお客さまがいらっしゃいます……。
美容師にとってはそれが一番困ることだと思います。
特に1人で営業している美容師の場合は大打撃になってしまいますから。

 

遅刻するときは、必ず連絡しましょう!!!

 

 

Q.前髪が分かれてしまって、キレイにおろしたいけど上手にスタイリングできません

 

津田さん
津田さん

前髪のスタイリングをするときは、根元をしっかり濡らすことが大事です。
根元からクセをリセットしましょう。

 

根元を濡らしたら、分かれている方向と逆方向に髪を持ち
ドライヤーの温風を当てます。
クセが強い人は、少し引っ張ってテンションをかけると
さらに直りやすいです。

 

 

それでもクセや毛流で難しいこともありそうです。

 

津田さん
津田さん

根元が浮いて割れる人はきれいに下ろす前髪は難しいですね。
そういう場合は、分かれるのを活かした前髪を提案しています。

 

前髪が伸びると割れやすくなることもあるので、
前髪をきれいに下ろしたい人は小マメなカットをおすすめします!

 

 

Q.洗い流すトリートメントと、洗い流さないトリートメントは何が違いますか? 両方使ったほうがよいですか?

 

今はトリートメント商品がたくさん増えたので、何を選んだら髪に良いのかわかりませんよね。

 

津田さん
津田さん

洗い流すトリートメントは……
髪の内部に成分が入るものの場合が多いです。
洗い残しがあると髪が乾かなくなりますので、しっかり流しましょう。

 

洗い流さないトリートメントは……
髪の表面をコーティングするものが多いです。
乾かす前に中間〜毛先につけて、ドライヤーの熱から髪を守りましょう。

 

髪が重くなる人は必要ありませんが、
基本的に洗い流すタイプと洗い流さないタイプは役割が違うので
両方使っても大丈夫です。

 

Q.同じ美容室で別のスタイリストさんを指名するのはダメですか? 気まずいですよね?

 

津田さん
津田さん

よく言われるんですが、気まずいことは全然ないです。
カラーは○○さんで、カットは○○さんでということもあります。
「前髪は津田さんで」と指名するお客さまもいらっしゃいますので
カットの担当で別のスタイリストを指名しても気にしないでください。

 

もしかすると、スタイリストの性格によって
「なんでかな」と気にする人もいるかもしれませんが
わたしは「このスタイリストのつくるデザインをやってみたかったのかな」と思いますし
また戻ってきて下さるのも大歓迎です。

 

前髪だけ津田さんを指名するってすごいですね! それを聞いたら、何も気まずくありません。

 

津田さん
津田さん
好みによって使い分けていいと思うんです。
それでも気まずいのが心配だったら、
「あのヘアスタイルが気になったからお願いした」って先に伝えれば
気まずくならないかも。
あとでスタイリスト同士で「あのお客さまこうだったよー」と話せますし、
お客さまが思っている以上に気にしなくて大丈夫!

 

 

Q.ショートヘアにしてみたいけど、顔が大きく見えそうだし、頭の形もきれいではないので踏み切れません。でも憧れているんです……。

 

津田さんはショートヘアのお客さまが多いですよね。

 

津田さん
津田さん
そうなんです。
だからショートヘアにするのに踏み切れないお客さまの背中を押したことは何度もあります!

 

やっぱり切るか迷うお客さまは多いんですね

 

津田さん
津田さん
わたしとしてはボブよりもショートヘアのほうが似合わせやすいなと思っているんです。
たとえばトレンドのパッツンボブは、骨格があらわになりやすく、
また髪が太いと分厚くなって切りっぱなし感は出づらくなります。
一方で、ショートヘアは、骨格のゆがみ、ハチの張り、顔のかたちなどに対して
長さをどうするか、段差をどうつくるかなどによって立体的にカバーすることができます。

 

同じショートヘアでも丸みのあるシルエットや、縦長シルエットなどありますから、バングとの組み合わせでも似合わせのバリエーションはさまざまですね。

 

津田さん
津田さん
ショートヘアは彫刻のようにいらないところは削って、
欲しいところは残して、という切り方をします。
ボブとロングヘアは長いのでそういった切り方は難しいです。
だから絶壁やハチが張っていて悩んでいるという人は
ショートのほうが頭のかたちをキレイに見せやすいですね。

 

 

ショートヘアになると、長さのあったヘアスタイルとはスタイリングも変わりますか?

 

津田さん
津田さん

そうですね。
頭が四角くならないようにトップの根元を起こして髪を乾かすなど、
いくつかコツがありますが、かんたんにできちゃいます!

家で上手にスタイリングできないと、「もうショートにはしたくない」って思ってしまう人もいるので、
ショートにしたお客さまにはきちんと伝えています。

ショートの似合わせの幅はとても広いので、絶対似合うショートがあります。
相談がてらぜひ来てくださいね!

 

 

 

Q.かき上げる前髪はどうやったらスタイリングできますか?

 

 

津田さん
津田さん

かきあげたい髪の生え際をたっぷり濡らし、髪を起こしながらドライヤーの温風を当てます。
一方向ではなく、左右からまんべんなく温風を当てるのがコツ!

 

髪が前に向かって生えている人は、かき上げる前髪にはなりにくいのですが、
ストレートアイロンで根元を挟んで起こす方法もあります。
根元近くの操作はやけどに十分注意してくださいね!

 

根元を起こしたら、ハードスプレーをつけて
立ち上げたい髪の位置でハードスプレーが乾くまで固定する
キープ力が上がります。

 

束感や毛流れを出したい場合は中間〜毛先にワックスをつけ、
最後に遠くから根元にハードスプレーをします。
また濡れた質感にしたい場合はメンズ用のジェルで固めましょう。

 

 

津田 恵(つだ・めぐみ)

兵庫県出身。大阪ベルェベル美容専門学校美容科通信課程卒業。関西で2店舗を経て、GARDEN 入社。現在、Laf from GARDEN(ラフフロムガーデン)のクリエティブディレクターを務める。

マキピピ

AUTHOR /マキピピ

わたしにとって髪は自分の表現、スタイル、ファッション。世界中の人が自分の好きな髪で過ごせますように。

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