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【お客さまからの質問に答えます/第3回前編】坂狩トモタカ SHEA.(シア)
Q.美容室で話しかけられるのが苦手です。持ってこられた雑誌も趣味ではありませんでした……
美容室自体が苦手な方や、人見知りな方など、結構いらっしゃいますよねー。
とはいえ全く話さないというわけにもいかないと思いますが
坂狩さんはどうしていますか?
何の仕事しているのか知らない人もいらっしゃいます(笑)
自分から話したい人は話してくるし
もちろん髪に関する必要な情報についてはきちんと聞いていますよ!
坂狩さん、答えになっていないですよ……!!
ということになるのですが……
サロンワークは美容師主体というより、
お客さま主体であるべきというのが僕の考えです。
美容師がお客さまの空気を探るべきだし、
お客さまは話すのが苦手だったら
「話しかけないで」の空気感を出して全く問題ありません。
そういったスタンスの美容師さんはどうやって探せばいいのでしょうか?
ヘアスタイルだけでなく、この人となら趣味や好みが合いそうといった視点で
探してみると良いと思います!
Q.前髪カットだけ、ヘッドスパだけなどで行ってもいいんですか?
僕らとしては、お客さまとコミュニケーションをとれることを大切にしています。
ですから、前髪カットだけでも自分にゆだねてもらえるのは
美容師としてはうれしい限りです。
時間をかけて美容室に来てくださるのはお客さまです。
うれしすぎるので、ぜひ来て下さい!
Q.美容室ジプシーです。どうしたらお気に入りの美容室が見つかりますか?
そもそも美容室が多すぎてどこに行ったらいいかも決められないですよね。
どうすればいいでしょうか?
その1
SNSやポータルサイトなどから
自分のイメージや、好みが合いそうな美容師を探してみることです。
年齢も近いほうが話題や感覚が合いやすいと思います。
その2
美容室に何を求めるのかを明確にしておくことです。
ヘアデザインなのか、接客なのか、料金なのかといったことですね。
自分の中での優先順位を決めておきましょう。
その3
仲良しの友人や、気が合う人に紹介してもらう。
美容師との共通の話題もあるし、好みも合いやすいので
脱ジプシーのいちばんの近道と言えるかもしれません。
その4
できれば、3回は行って判断してほしいなと思います。
というのも、髪の状態や希望するヘアスタイルによっては
1回で完成しない場合もあるからです。
たくさん情報があるからこそ、優先順位を決めて絞り込んで
ステキな美容師さんと出会えたらいいですね。
Q.なぜ美容室では職業などを聞いてくるのですか? 今日はお休みですかなど、なぜどうでも良いことを聞いてくるのでしょうか?
寂しがりやさんみたいです……。
僕はそういうことは全く聞かないのだけど(笑)
理由はきちんとあります!
ヘアデザインを提案するために、
お客さまのライフスタイルを把握することも大切な要素なんです。
お客さまの職業上、肩につく長さはNGとか、
ヘアカラーはダークトーンの範囲なら変えられる、などです。
ただ、お客さまによってはこの後のご予定はと聞かれても
なんで言わないといけないのってなりますよね。
そこは美容師が空気を読まなくてはなりません。
Q.仕上がりがイマイチだったけれど、言いづらいし、どこをどうしてと細かく上手に伝えられません
これは言いづらいかもしれませんが!
言っていただいたほうが僕たちのためになります。
こだわりがあるお客さまは、そこをきちんと美容師に伝えて
ステキなヘアデザインになって帰っていただいています。
ヘアスタイルはお客さまとの大切なコミュニケーション。
次回提案のためにもどんなところが気になったかなど
言っていただいたほうが、
お客さまのこだわりを知れるのでうれしいです。
些細なことでも思い切って言ってくれということですね!
とはいえ、直接言いづらいときはどうしたら?
電話でも、DMでも、何でも大丈夫です。
言葉で難しかったら、ヘアスタイルの写真を見せながら
ニュアンスを伝えて下さい。
それを美容師はお客さまとすり合わせながら
希望のヘアスタイルをフィッティングしていくので。
坂狩トモタカ(さかがり・ともたか)
1983年、福岡県生まれ。 資生堂美容専門学校卒業。 都内2店舗を経て、2018年SHEA.(シア)オープン。
AUTHOR /マキピピ
わたしにとって髪は自分の表現、スタイル、ファッション。世界中の人が自分の好きな髪で過ごせますように。