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【お客さまからの質問に答えます/第3回後編】坂狩トモタカ SHEA.(シア)

お客さまからの美容室に関する質問に何でも答えるこのコーナー。
お客さまが日々、美容室や美容師、美容に対して感じているささいな疑問を
美容師が回答します!
一般のお客さまが読んで疑問解決することはもちろん、
美容師が読んで「回答美容師がどんな思考・スタンスでサロンワークをしているか」について学べます♪
 SHEA.(シア)の坂狩トモタカさんが引き続き回答!

 

Q.美容室にいく前の髪の状態はどうしたらいいですか?

 

近所だからってボサボサのままでいいのか、
はたまた、髪をスタイリングせずに街中に出るなんて考えられない、
と、いろんなケースの人がいそうです。

 

坂狩さん
坂狩さん

僕としてはいつも通りのスタイリングで来て欲しいですね。
お客さまの好みがわかるから、
キメキメじゃなくて日常にやるような感じがベストです。

 

あるあるなのは、お客さまが「最近髪のコンディションが悪くて……」と言いつつ
来店時に限って「今日はいいんですけどね」となってしまうこと!
こちらとしては悪い状態を見たほうが
それに合わせてヘアスタイルを提案できるので。

 

そのコンディションに波があるのが悩みどころだと思われますが
髪のコンディションが悪いからって美容室に行かないというよりは
そのタイミングこそ行くべきということですね。
施術する内容によって変わりますか?

 

坂狩さん
坂狩さん

カットだけなら、いつものスタイリングが見たいですね。
お客さま自身がどこまでスタイリングできるのかもわかりますから、
それによって提案内容も変わりますね。

 

何度も来店していただいているお客さまの場合だと
パーマや、カラーするときはスタイリング剤はつけてないほうがありがたいです。
素髪の状態に薬剤をつけていったほうがベストだと思うので。
それにパーマかけるときにめっちゃ巻いてこられると見えないですからね笑

 

あとは、ゴムの結びあとがある場合、ドライカットする美容師だと気になるかもしれません。
ですから予約時に担当美容師に聞くのが間違いないです。

 

 

Q.スキバサミで切ると傷むの?

 

坂狩さん
坂狩さん
これは切り方なんです。
あくまでも質感をつくる目的の1つなので傷むから絶対ダメではないです。
スキバサミはセニングシザーズと言いますが、
独特な刃の形状によって、普通のシザーズよりは髪を傷つける可能性はあるかもしれません。

 

坂狩さんはセニングシザーズは使いますか?

 

坂狩さん
坂狩さん
僕はセニングは基本的に使いません。
ショートスタイルにだけ使います。

 

なぜショートスタイルだけ使うのですか?

 

坂狩さん
坂狩さん
スタイルにもよりますが、長さが短いので
セニングを使ったほうが
スライドカットよりも毛先の馴染みが良いからです

 

※スライドカットとは引き出した髪をシザーズですべらせるように切る技法で、
髪の長さはそのままに毛量を減らす目的などで使われます。

 

髪の長さによっても違うんですね〜。
ではショートスタイル以外はどうしているのでしょうか?

 

坂狩さん
坂狩さん

笹刃のシザーズ(刃線が大きくカーブしたハサミ)でスライドカットして
柔らかい質感をつくります。

 

ロングヘアのお客さまから、セニングは使わないでと言われたこともありますが
自分が今つくりたい質感がセニングではないのが理由。
ライン感もデザインとして取り入れたいなと思っています。

 

 

Q.料金が安い美容室と高い美容室は何が違うの?

 

坂狩さん
坂狩さん
技術面で言うと、安くても上手な方はいると思いますよ!

 

安いから下手というわけではないということですね。

 

坂狩さん
坂狩さん

そうです。
料金が安い美容室は、施術時間が短く設定されていることが多いです。
だから10分1000円とか決めて、
大量にお客さまを入れていかないと経営が成り立ちません。
技術の差別化もしていないかもしれないですね。
メニューもヘアカラーの色のバリエーションがなく、明るさしか選べないとか。

 

あとは、材料費が勝負になります。
美容室が仕入れているトリートメントや、カラー剤などを
いかに安く仕入れるかで提供する価格は変わります。

 

高い美容室はどうなのでしょうか?

 

坂狩さん
坂狩さん

技術やデザインのこだわりで他店と差別化したり、
お客さまとの相性で選ばれていたり、でしょうか。
もちろん高い美容室でも施術時間の目安や、
1カ月に何人のお客さまに来店して欲しいな、というのはありますが、
そこだけではないということです。

 

安い美容室はお客さまがたくさんいないと経営していけないから
いつも大賑わいだと思います!

 

 

Q.ドライヤー中に話しかけられても、声が聞こえません。

これはもう美容師を代表して、すみませんと言うしかないですね笑
ドライヤー中は、声を張るようにします!

 

 

それでも聞こえづらいかもしれませんね……。

 

坂狩さん
坂狩さん

相づちをうたないなど反応しなければOKです!
「聞こえないからあとで答えます」で問題ありません。

まぁ……乾かし方の説明をしているときは
どうしても話しかけてると思いますが……

とにかく貴重なご意見ありがとうございます!!

 

 

 

Q.カラーとパーマは同じ日にできますか?

 

坂狩さん
坂狩さん

SHEA.(シア)の場合、「毛先パーマ」というパーマがあるので、
ヘアカラーは根元だけリタッチすることが可能です。
ですから白髪染めのお客さまは利用しやすいですね。
毛先までカラーする場合は、パーマができないこともあり、
メニューやデザインによって異なります。

 

 

 

Q.白髪がはえたら白髪染めするんですよね?

 

坂狩さん
坂狩さん

これは若い方からもよく聞かれますが、
白髪がはえたら白髪染めに変えるわけではありません

 

普段使っている、いわゆるファッションカラーで白髪はぼかせますから!
白髪染めじゃなくてOKなんです。
今はヘアカラー剤の性能も上がっているし、
デザインテクニックも向上しています。
たくさん白髪のある方でもずっとファッションカラーでぼかしていますから安心してくださいね。

 

 

Q.ドライヤーは傷むんですか?

 

毎日使うものだけに、ドライヤーの熱の影響は気になりますね。

 

坂狩さん
坂狩さん
今の時代、ドライヤーは美容アイテムです!
昔は温風で乾かすだけがドライヤーの役割でした。
僕がお客さまによく言う例えは、「昔のドライヤーはただの暖房」笑
今はドライヤーでツヤツヤの髪になるのがスタンダード。
「ドライヤーはヘアケア」と捉えて最新のものを
チェックしてみてもいいかもしれませんよ。

 

 

 

坂狩トモタカ(さかがり・ともたか)

1983年、福岡県生まれ。 資生堂美容専門学校卒業。 都内2店舗を経て、2018年SHEA.(シア)オープン。

マキピピ

AUTHOR /マキピピ

わたしにとって髪は自分の表現、スタイル、ファッション。世界中の人が自分の好きな髪で過ごせますように。

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