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【お客さまからの質問に答えます／第１回後編】SAKURA［Cocoon］
Q.レザーで切るのとハサミで切るのはどう違うの？
どちらも切ることは同じですが、何が違うのでしょうか？
使い方の差は美容室によってそれぞれで、Cocoonでは違いはありません。
道具の特徴として……
ハサミ→ライン感、重さを出すカットが得意
レザー→毛先に動きを出しやすい、やわらかい質感をつくるのが得意
と言えるでしょう
Q.家で同じようにスタイリングできません
家でスタイリングしたら何か違ったということ、ありますよね。
美容師は「根元」からつけて、束感や毛流れをつけているんです。
【スタイリング剤の基本的なつけ方】
①手のひらにスタイリング剤をしっかりなじませます。
②後頭部から前へ向かって、根元からつけます。思い切ってかがんだ姿勢になって頭を下に向けると、より根元からつけやすいですよ。
③頭を起こし、手に余ったスタイリング剤で根元から毛先へ毛流れを整えて完成。ロングヘアや、毛量が多い人は少量ずつスタイリング剤をつけ足してもOK。
トライしてみてください！
Q.ずっとロングヘアです。美容室に行くのは年に１回程度ですが、ダメですか？
短いレングスだと小まめに美容室に行く人が多いですが、
伸ばしていたりロングヘアになると回数も減りがちです。
また、１年に１回しか行かないことに気後れするお客さまもいるようですが
そのあたりは美容師的にどう感じますか？
強く断言されています！ 本当は来て欲しいんじゃないんですか!?
……その心は？
来てないからダメとは思わないですし、
来店ペースは基本的にお客さまにおまかせです。
なので気後れする必要なんてまったくありません。
ただ、キレイにするという観点で言えば
前編のキレイに伸ばすポイントと同じく
ワンシーズンに１回のメンテナンスがおすすめではあります。
お肌と同じように、季節ごとに髪の状態も変わります。
髪が伸びると根元が重くなりますし、
髪が全部乾いていないまま寝ていて傷んでいることもあるので。
来店ペースは人それぞれでOK、というのは
美容室が苦手な人にとっては安心感ありますね。
もちろん、美容室が大好きな人はじゃんじゃん行きましょう！
Q.自分で前髪を切ったら失敗しました。直りますか？
いやー、切ったものはさすがに直せないですよね、SAKURAさん……。
自分で前髪を切って失敗する原因の1つに
幅を広く切ってしまうことがあるんです。
また、ぱつんと切ってしまうことで、浮いて感じてしまうんです。
その場合は、なじませるようにカットして不自然さをなくせます。
短く切りすぎた場合は、長く伸ばすことはできないので
額になじみやすい状態にカットして、前髪を伸ばしやすくすることは可能です。
切りすぎて気になるままにしておくよりは早めに美容師さんに相談して、
扱いやすくしてもらうのがベストですね。
Q.おまかせは迷惑ですか？
「おまかせ」オーダーは仕上がりがどうなったのか気になりますが
おまかせの「度合い」が問題ですよね。
おまかせって、実はおまかせじゃないことが多いんです……笑
美容師から見て似合うと思う髪型でも
お客さま自身がこれまで見慣れてきた自分の髪型が
似合っていると思う感覚もありますからね。
なので特に初めてのお客さまの場合、
まずはおまかせの「度合い」を測りますね。
趣味嗜好、ライフスタイル、いちばん長いときや短いときはこのくらい、
今後伸ばしたいのか、定番の長さはどのくらいなのかなど
わかるものがあるといいです。
最終的にこうなりたいといったプランがあれば
それに近い髪型を提案して、最終地点まで楽しむこともできます。
おまかせオーダーをしたい人は事前準備があるとお互い安心できそうです！
Q.ショートヘアですが、どのくらい長さがあればパーマをかけられますか？
短くてもパーマをかけることは可能です。
パーマは髪の形状を変えることで
デザイン性を高める目的もありますが、
髪質の悩みを改善する役割もあります。
たとえば、髪が短く直毛で扱いづらい場合は、
直毛をくずすようなパーマをかけてスタイリングしやすくできます。
パーマで髪を扱いやすくできる、というのは知らない人が多いかもしれませんね。
部分パーマで解決できることも多そうなので、ぜひ美容師さんに相談してみてください！
SAKURA（さくら）
1984年、石川県生まれ。都内１店舗を経て、Cocoon（コクーン）のオープニングスタッフとして参加。同店ディレクターを務める。
AUTHOR /マキピピ
わたしにとって髪は自分の表現、スタイル、ファッション。世界中の人が自分の好きな髪で過ごせますように。
