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転入超過は埼玉県が全国1位! エリアビジネス【美容室】がおさえておきたいコロナで変わる【人口】分布
ニュースでよく耳にする、テレワークが進んだことによる移住の話題。
企業や大学でリモート化が進んだことから、月別に見た東京の転入超過数は2020年4月から大きく減少し、転出超過となる月も続いています。
今日のボブログでは、エリアビジネスである美容だからこそおさえておきたい「コロナで変わった人口分布」と地方創生、さらに都心の美容室の可能性についてまとめます。
データに見る転出超過エリア“東京”
東京都は2019年4月~10月累計の転入超過数が34,509人であるのに対し、2020年4月~10月累計の転入超過数は3,109人のマイナスと転出超過に転じました。
前年同月比でみた月別データは以下の通り。
【東京都の2020年4月〜10月における転入者数、転出者数(前年同月比)】
このような転出超過に転じた背景には、大学や企業でリモート化が進み、転入先として東京都以外の郊外を選ぶ人が増えたことが挙げられます。
年代別に見ると、東京都で転入超過数が前年と比べて減少したのは15~19歳、20~24歳、25~39歳(男女)。特に25~39歳では転出超過に転じています。
転入超過は、埼玉県が全国最多!
2020年4月〜10月の都道府県別の転入・転出状況の調査では転入超過(転入者が転出者をうわまわること)の人数は、埼玉県が全国最多だったことが総務省の集計でわかりました。
【転入超過ランキング(2020年4月〜10月)】
1位 埼玉県 9704人
2位 神奈川県 8956人
3位 千葉県 7464人
どこから埼玉県に転入しているかは2020年4月〜11月のデータになるが、東京都からがトップで、転入人数は4万7968人、千葉県が9806人、神奈川県が9587人でした。
埼玉県は、東京・有楽町に移住相談窓口を設置したり、昨年10月から移住を呼びかけるためにドラマ仕立ての動画「埼玉物語」を公開。閲覧数は約3万に達しているという。
都道府県別では埼玉県が1位となりましたが、都市別に前年と転入超過数を比較すると、東京都区部が大きく転出超過に転じたのに対し、札幌市、大阪市の転入超過数が伸びていることがわかります。
【21大都市別にみた転入超過数(2019年4月〜10月、2020年4月〜10月)】
(注)転入超過数がマイナスの場合は転出超過を示す。
国も地方創生モード全開!
今月18日に開かれた衆院本会議では、菅首相の施政方針演説では「地方への人の流れをつくる」地方創生に関する内容が多く盛り込まれました。
コロナ禍で東京圏の人口が転出超過に転じていること機会をとらえ、地方にいても都会と同じ仕事、同じ生活ができる環境をつくり、都会から地方への大きな人の流れを生み出してまいります。
来年度までに光ファイバーが離島を含めて整備され、全国的にテレワークの環境が整います。最大100万円の交付金、住宅購入には最大100万円分のポイント付与で、地方への移住希望者を強力に後押しします。
コロナ禍を機に国の施策としても、今後人の流れが変わることが予測されます。
エリアビジネスである美容業。
人口が増えているエリアは、新規客となり得る転入者へのWEBやSNSを駆使したアピールはもちろん、コロナで時代が変化し、人と人との絆が見直されている今こそ、DMや看板などのアナログ集客も有効です。
都心の美容室は、より自社のブランドや技術を選んできてくれる顧客のために今何ができるか? 新たな付加価値や都心だからこそ生み出せるトレンド・デザインを追求し、ヘアデザインの価値を差別化していく必要がありそうです。