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2021年の振り返りと2022年の展望【NEXT LEADER編集部】

みなさん、あけましておめでとうございます!

NEXT LEADER編集長の渡辺です。

 

新年初投稿ということで、毎年恒例となりますが、昨年の「月刊NEXT LEADER」を振り返りながら、今年の展望についても触れていきたいと思います。

 

昨年はコロナ禍が直撃した2020年に比べると、感染対策のノウハウも整備され、落ち着いて営業できる1年になったのではないでしょうか。ただ、その一方で①近隣消費の定着 ②専門業態の増加 ③人材流動の加速などにより、サロンごとの業績に差がついた1年だったように感じます。

 

それでは早速、表紙とともに振り返ってみたいと思います。

【1月~3月】

2月号(1/1発売)特集「2021年もクセ毛・エイジング毛ビジネス」

 

3月号(2/1発売)特集「次回予約はこうして伸ばす」

 

4月号(3/1発売)特集「習慣化する店販とEC」

 

昨年の年頭はコロナ第3波の影響により地方出張撮影ができなくなったことを覚えています。特集内容もコロナ禍でも好調だった“髪質改善”メニューや次回予約の必要性など、コロナ禍における課題を切り取った特集が多かったですね。

3月号では毎年恒例の「12月最高売上レポート」も掲載。結果次第ではページ縮小も覚悟していましたが、蓋を開けてみればギネス更新の報告が続々と! 全国各地のサロンの底力に編集部も元気をもらいました。

4月号ではコロナ禍で加速した店販とECを特集しました。特にECはメーカー、ディーラーをはじめ、さまざまなプラットフォームが昨年1年で整備されたことで、美容室にとってかなり取り入れやすいものに進化したと思います。

ちなみにNEXT LEADERは毎年4月号で表紙を変えており、今年は株式会社ゆかいの写真家・たださんにご依頼しました。ちなみにプロップス制作は、、編集部です(涙)。。。

【4月~6月】

5月号(4/1発売)特集「Z世代はこう育てる!」

 

6月号(5/1発売)特集「女性経営者の革新」

 

7月号(6/1発売)特集「離職を防ぐ美容師×○○」

 

4月号~6月号ははからずも人材定着というテーマで括れる特集になった感があります。

6月号女性経営者特集はそのつもりはなかったのですが、取材をしてみると女性ならではの共感力や働きやすさスタッフ定着=成長につながっているサロンが多く、おかげさまでソールドアウトとなりました!

7月号はコロナ禍で増えた美容師の副業・兼業問題にクローズアップしました。「美容師として一人前になるまでは」と心配する経営者も多いかもしれませんが、国の政策を考えても自由な働き方への流れは変わらないと思います。誌面では、就業規則に追加すべき文言副業・兼業申請書をダウンロード特典として付けています。

【7月~9月】

 

8月号(7/1発売)特集「免疫力アップは美容室から」

 

9月号(8/1発売)特集「進化する老舗サロン」

 

10月号(9/1発売)特集「年末商戦に向けて」

8月号、10月号具体的な売上アップ提案の特集をしました。コロナ禍を経て店販はもちろんですが、スキンケアやスパなどエステ領域に近いメニューで売り上げを伸ばしたサロンが多かったです。こうした現場で活躍するのは女性美容師。長いスパンで考えると、美容室=女性美容師のステージという流れが年々加速している感があります。

9月号創業50年以上の老舗サロンの特集でしたが、第2特集として1990年代生まれの新世代経営者も取材しました。

【10月~12月】

 

11月号(10/1発売)特集「高生産性の方程式」

 

12月号(11/1発売)特集「美容室のSDGs」

 

1月号(12/1発売)特集「サブスクの可能性」

 

この頃になると、コロナ禍での変化や新たな取り組みが実績として現れてきたサロンを取材できるようになり、がぜんテンションが上がりました(笑)!

11月号では年間通じて100万円以上の高い生産性を上げているサロンを取材。異業種事業、DX、ダイナミックプライシングなど、成長しているサロンには相応の取り組みがありましたね。

12月号SDGs特集。テーマの幅が広く、まとめるのが難しかった特集ですが、サロン取材だけでなくヘアドネーションからジェンダーレスまで深掘りして取材できたのは収穫でした。今年はさらに業界全体でSDGsの意識が高まっていきそうです。

1月号サブスクメニュー導入で実績を出しているサロンを取材しました。印象に残っているのは「サブスクを導入してから近隣の競合サロンが気にならなくなった」という感想。美容室にとってのサブスクとは、顧客に集中して向き合うための手段なのかもしれません。

 

こうして振り返ってみると、冒頭で述べたように、コロナの影響は限定的になったものの、価値観や消費者ニーズの変化に対応できたかどうかによって、勝ち負けがはっきりした1年になったように思います。

 

ちなみに本日発売の2月号!

ここ数年、急速な勢いで増えているカラー専門店を徹底研究しました。みなさんも自店の周りでカラー専門店がどれだけあるか、ぜひチェックしてみてください。業界全体の動きを把握することが、今年1年の舵取りの参考になるはずです。

【2022年の美容室はどうなる?】

2022年の美容業界における経営キーワードをまとめてみました。

①上場、M&Aによる美容室運営の二極化

②人材流動化と定着への取り組み

③美容室ECのさらなる浸透

④美容室という場の活用

⑤事業承継問題の加速

昨年末はAgu.、サインド、セイファートなど、美容室や美容関連企業の上場が目立った1年でした。美容室は現金回収しやすいため上場しない選択肢も当然ありますが、今後はM&Aも含めて、大型企業による美容室運営が増加。その結果として個店型美容室との二極化がさらに進みそうな気がします。

 

これによって常態化するのが人材の流動化。働き方の多様化は時代の要請ですから、各サロンには求人だけでなく「いかに定着させるか?」といった課題が立ちはだかりそうです。

 

③④には今後の美容室の生産性向上の武器となる可能性があります。特にECは昨年1年でかなり整備されてきており、スタッフの負担も少ないため、導入するサロンがさらに増えるでしょう。また雑誌→タブレット→デジタルサイネージと、セット面に置くものの進化を考えると、美容室という場の活用にはまだまだ可能性がありそうです。

 

⑤は取材中でもよく聞く事業承継問題。特に一代で築き上げたオーナーがどのような形で事業承継していくのか、編集部でも追っていきたいと思います。

 

あらためてこうして予測すると、美容業界はまさに激動の時代を迎えていると感じます。

これまである意味共同体の中で守られていたものが一気に崩れ、その意味を問われているといる気がします。ただその中で、美容師1人ひとりの価値は間違いなく上がっています。

 

みなさんが美容師という仕事を楽しみながら、もっと豊かになるために。微力ながら編集部も有益な情報を集めて発信していきたいと思います。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします!

【今ならオンラインショップで誰でも購入できる!】

髪書房ではコロナ対策の一環として、こちらで紹介した「月刊NEXT LEADER」をオンラインショップにて販売しています。

会員誌ということもあり、これまで手に取ったことがない方やページをパラパラとめくったことしかない方にぜひご一読いただければと考えています。

https://kamishobo.shop-pro.jp

わたなべ

AUTHOR /わたなべ

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