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2020年の振り返りと2021年の展望【NEXT LEADER編集部】

みなさん、あけましておめでとうございます!

月刊NEXT LEADER編集長の渡辺です。

元旦ということもあり、昨年の「月刊NEXT LEADER」を振り返りながら、今年の展望について書いていきます。

ちなみにNEXT LEADERは毎年4月号で表紙を変えており、昨年度はイラストレーターの世戸ヒロアキさんhttp://www.visiontrack.jp/hiroaki_seto/にご依頼しました。

今年はコロナで色々とあった年なので、表紙とともに内容を振り返っていきます!

【まだコロナ関係なかった期】

4月号(3/1発売)特集「元気が出るインバウンド」

5月号(4/1発売)特集「早期離職を未然に防ぐ」

4月号はいきなりインバウンド笑!

編集部では発売日の2ヶ月前から制作に入るので、こうしたタイムラグは致し方ないのですが、ちょうどインバウンド特集の校了前から、一気に外国人観光客が激減したのを覚えています。

ただ、日本の人口減による国内消費減、観光立国化しなければならない状況を考えると、コロナが収束すればインバウンド需要はまた盛り返してくるはずです。

かなり綿密なデータと実例を掲載しているので、保存版としてぜひお役立てください。

5月号は毎年恒例の「新卒スタッフ対策号」

メンタル面でなく、手荒れなどフィジカル面もフォローした特集でしたが、この頃から徐々に取材する空気じゃなくなってきたのを覚えてます。

【コロナショック全盛期】

6月号(5/1発売)特集「美容室のリスクマネジメント」

7月号(6/1発売)特集「アフターコロナに強いサロン」

8月号(7/1発売)特集「コロナで美容室でこう変わる」

4月から編集部もリモートワークになり、緊急事態宣言も発令。予定していた特集内容も急遽変更し「コロナ対策」モードに入りました。

6~8月号では3号連続で「LIVE FORWARD」という巻頭企画をつくり、「休業対策」や「資金繰り対策」などの紹介。そして「コロナショックから里美容室を救う有志の会」の呼びかけにより4,232名の方から協力いただいたアンケートを元にした要望書を、JABS(一般社団法人日本美容サロン協議会)を通じて西村康稔大臣に届けることができました。

この頃はコロナによる影響がいつまで続くのか、見えない状況が続いており(一方で休業明けの美容室にはお客が殺到するなど)、そんな時期にも関わらずアンケートや取材に協力していただいた経営者の方には感謝の念しかありません。

【コロナで何が変わったか?期】

9月号(8/1発売)特集「オンライン採用は毒か薬か?」

10月号(9/1発売)特集「タイムパフォーマンスを高める」

11月号(10/1発売)特集「こだわりメニューで単価アップ」

12月号(11/1発売)特集「新・客層戦略」

8月の第2波もありましたが、飲食業や宿泊業と比較すると美容室への客足の戻りは早かったです。衛生管理への対応も早く、基本的に人々の生活に根ざしたリピートビジネスということが大きな要因だったと思います。

そうなってきた夏頃には取材もできるようになり、売り上げへの影響だけでなく、コロナ禍を経た美容室に必要な特集を組めるようになってきました。

9月号はコロナで一気に増えた「オンライン採用特集号」。実際にはリアルでサロン見学などを行っている美容室も根強く、小規模店だと仕組み化する必要がないため、部数的にはそれほど伸びませんでしたが、遠方の学生対応や無駄なコスト削減を考えると、今後オンライン採用はオフライン採用と併用されていくようになるでしょう。そういう意味では保存版的な内容になっています。

10月号は姉妹誌「BOB」と連動で行ったタイムパフォーマンス特集。NEXT LEADERでは以前から「人時生産性」というキーワードをプッシュしてきましたが、コロナにおける時短施術のニーズからも「タイムパフォーマンス」の重要性は今後さらに注目されてくるはずです。

10月には「タイムパフォーマンスの向上」をコンセプトとする本記事の母体メディア・ボブログTVもローンチされました。

11月号は昨年多くのサロンが取り組んだのではないでしょうか? コロナの影響で減少した売り上げをカバーするための「メニュー改革」を数多く取材しました。決して先進的なテーマではありませんが、癒し&免疫アップメニューから店販連動メニューまで、今すぐ使えるメニューアイデア満載で、読者の方の反応もすごく良かったです。

12月号コロナ禍で変化した客層について切り込みました。これまで美容室の上位客層はあまり変化することがなかったのですが、昨年は違いました。特にVIP客層からの離脱が多かったのが特徴。再来しないVIP客への対応のみならず、支払額は高くないものの定期的に来店してくれる中位客層への再評価も本特集の重要テーマでした。

【コロナ収束後を見据えて期】

1月号(12/1発売)特集「85世代のサロン経営論」

2月号(1/1発売)特集「2021年もクセ毛・エイジング毛ビジネス」

今も第3波の真っ只中。昨年はコロナに翻弄された年でしたが、コロナに関係なく特集したテーマもありました。

1月号は少し視点を変え、若手経営者の特集でした。85世代とは1985年前後に生まれた現在35歳前後の世代のこと。2年前にも同様の特集をしましたが、今回は東京、大阪と範囲を広げ、85世代の勢いが全国で広がっていることを実感しました。こんなことを言うのはなんですが、コロナに関係なく、今勢いのある若手の経営論をじっくり聞けたのは非常に楽しかったですね!

そして本日発売の2月号  数年前からつづくいわゆる「髪質改善メニュー」ですが、薬剤の進化とともにさらに発展していきそうです。ヘアデザインの観点から考えても「髪をいい状態に保ちたい」というニーズは依然として高止まっており、これまでの「個室・マンツーマン・高単価」だけではないメニュー形態が広がっていくでしょう。

【今ならオンラインショップで誰でも購入できる!】

こうして振り返ってみると、昨年はあらためてコロナの影響が非常に大きかった1年でした。

そこで髪書房ではコロナ対策の一環として、期間限定発売でここで紹介した「月刊NEXT LEADER」をオンラインショップにて販売しています。

会員誌ということもあり、これまで手に取ったことがない方やページをパラパラとめくったことしかない方にぜひ読んでいただければと考えています(実際にオンラインショップの人気ランキングの上位に入っています!)

https://kamishobo.shop-pro.jp

【2021年の美容室はどうなる?】

これは昨日投稿された記事「コロナ年の美容業ふりかえりと2021年の希望」のまとめに書かれている通りです。

①環境衛生業を前提とした上記タイムパフォーマンスの追求

②客数より客層重視へ

③教育、求人、イベントのオンライン化が進む

④ますます多様化する就労問題への適応

⑤激動の時代に未来を照らす革命リーダーの待望

細分化されたテーマで考えると「次回予約」「店販(EC含む)」「時短施術」「チームサロン」という4つのキーワードにさらにドライブがかかってくると感じています。

特に「チームサロン」というテーマは、言い換えれば教育サロンへの再評価です。さまざまな業態の美容室が増えていますが、2014年前後から始まった業務委託サロンの台頭から7年。働き方のバリエーションとして業務委託は当然残りますが、教育サロンが得意とする「人間関係の良さ」や「全員接客」といった価値は、スタッフ、顧客の両面から再評価されるようになるでしょう。

最後に1つ。

経営的には1985年生まれの30代経営者が台頭していますが、上記⑤にあるように個人的に今最も気になっているのは「Z世代」の出現です。「Z世代」とは1990年代後半~2000年生まれと言われていますが、以前こちらで紹介した20歳の200万スタイリスト・nex the salon coallの湊 覇樹さんhttps://boblog.tv/news_detail/202010155924/)など、新たな価値観とともに圧倒的な結果を出す新世代が現れはじめました。

2014年、錦織圭の全米オープン準優勝で日本中のテニススクールの生徒が一気に急増したように、新たなスター美容師の登場は、美容師の可能性を高め、その憧れが美容学生のなり手を増やすきっかけとなるではずです。

コロナ禍を経た美容室は、さまざまな点において「ムダ、ムリ、ムラ」を減らす方向に進むため、情熱と合理性を併せ持ったZ世代の活躍の追い風となるでしょう。

こうした意味では、3年後、5年後に「美容業界が変わったのってコロナの2020年がきっかけだよね」と言われるような気がしてならないのです。

わたなべ

AUTHOR /わたなべ

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