酸のバトンはアンカーへ
有限会社オレンジコスメ(松下真人社長)は、パーマ剤と酸熱トリートメントを融合させた新境地の薬剤「THE ANCHOR/ジアンカー」を11月2日に発売した。
「THE ANCHOR/ジアンカー」は、新しい酸性還元剤で 弱酸性 & 高還元”を実現。いままでの薬液に “酸熱の仕上がり” が加わり、熱でポテンシャルが上がる。そのためホットクリープやアイロンなど熱を使う場面(*デジタルシーン)で特に活躍が期待される。
*外部から熱が供給される場面のこと
【ジアンカーとは】
ジアンカーは、チオグリコール酸システアミンを使った弱酸性の薬液。有機酸還元剤であるチオグリコール酸に普通のアルカリではなく有機塩基還元剤であるシステアミンをイオン結合(塩結合)させた新しい形の還元剤。
【特徴】
・ 通常のシステアミン薬液とくらべて、残臭がかなり少ない
・感作性(=アレルギー反応)が少ない
・ 分子量は少し大きいが、2つのSH基を持っている
・施術中の反応臭もかなり少ない
・アルカリによる手荒れ、臭いが少ない
・新メニューの設定につながる
同社によると「弱酸性で還元できること、アルカリが入っていないのでダメージ毛(特にエイジング毛)に使いやすいこと、システアミン独特の柔らかさとチオグリコール酸のしっかり感が絶妙にかみ合っていること、従来のシステアミン製品に比べて残臭がかなり少ないこと」など、今までとは違うメリットが多いとのこと。
【薬液】
弱酸性の「リキッド6.0」と「クリーム6.0」の2種類。
一番重要なポイントは、弱酸性で高還元であること。この2つは単品でも使用できるが、ミックスして粘度や質感の調整も可能。常温でも反応するが、熱を加えることでさらに還元効果を発揮するだけでなく、ツヤ感や質感も上がる。
【機能と成分】
☞レブリン酸
保湿力が高く髪にツヤと柔らかさを与える酸性成分。熱が加わることでさらに高い効果を発揮。
☞ファイバーハンス
毛髪の主成分であるケラチンと結合しハリコシを与える毛髪強化剤。キュアテインとの相乗効果で、より高い補修効果を発揮。
☞コレステロール(リキッドに配合)
ナノエマルジョン化した魚由来のコレステロール。ナノエマルジョン化することで脂質をより深く浸透させることが可能になり、高い保湿力が期待できる。
☞キュアティン(活性ケラチン)
毛髪のケラチンのSS結合に作用する活性ケラチン。毛髪強度の向上、システイン酸の産生抑制などの作用がある。強度の向上/保水性の向上に加え、枝毛や切れ毛の抑制も期待できる。。
☞エルカラクトン(クリームに配合)
ダメージを受けたキューティクルを補修する作用があり、広がりを抑えまとまりの良い髪に整える。熱を加えることで反応し、補修効果を発揮する。
【薬液スペック】