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三度の飯より読者に会いたい。47都道府県ツアーを完走した男

“三度の飯よりボブが好き”を座右の銘にカット技術を研究し、2021年には初の書籍『最短距離で切れるベーシックカット』(髪書房刊)を刊行。

発売から1年以上経った今も売れ続けている同書の著者・枝村 仁氏が47都道府県 全国カットツアーを完走した。

 

 

本セミナーはすべて無料! 『最短距離で切れるベーシックカット』を購入すると付いてくる「無料チケット」を持参することで受講できるという新しい形のセミナー。

トータル1000名以上の申し込みがあり、会場探し・告知・受付・準備など、すべて枝村氏1人で行ってきた。

 

2022年1月18日、埼玉からスタートし12月6日にLAST LIVEを終えた枝村氏に47都道府県を完走して見えた未来とは何か? を直撃した。

 

 

 

“いつも同じ”な人には見えない景色がある

 

 

ーー47都道府県ツアーを決行しようと思ったきっかけを教えてください。

これまでもオンラインセミナーで1100人以上の生徒さんに向けてセミナーを行ってきましたが、オンラインではなく、オフラインで会いに行き、僕の本を買ってくれた美容師さんたちに直接感謝を伝えたいと思ったのがきっかけです。

 

SNSでも感謝は伝えられます。けれどセミナーに参加した人にしかわからない温度感や臨場感、空気感はリアルな現場でしか体感できないと僕は思います。

 

絶対に必要な技術だから届けたい。

そして技術だけでなく、僕という人間を知ってもらいたい。

 

僕も本を買ってくれた人、僕の技術を学びたいと思ってくれた美容師さんがどんな人たちなのか知りたい。シンプルにそう思って、47都道府県無料セミナーというまだ誰もやったことのないことにチャレンジしてみようと思いました。

 

映像 トカジショウタ(CRAFT BASE)

 

 

 

1月18日、埼玉からスタート

 

枝村さんが働く埼玉エリアから全国ツアーは始まった。

この日は申し込み数が多く2部制となる。

ホワイトボードを用いてベーシックを紐解き、モデルで実践。

 

 

 

 

 

 

 

 

まず理論を学び、その理論をサロンスタイルに落とし込む考え方を学ぶ。

 

書籍の中でも解説されている「髪の重なり」「髪の落ちる位置」「髪のズレ」これらをわかりやすく、1つひとつを丁寧に伝えていくのが枝村式だ。

 

「すべての要素が必要とされる時代だからこそ、どちらも欠けてはいけない」と言う。

 

 

 

 

 

1県も取りこぼさず、やり切った!

 

「一度口にしたことは絶対に最後までやり切る」

枝村氏は雪の日も猛暑の最中も47都道府県をまわり、全都道府県を完走した。

 

その軌跡をここに紹介する。

 

 

 

 

運営上の大きなトラブルもなく、オンラインなどでつながった美容師の皆さんが本当に助けてくださいました。

 

地方に行くと土地勘なく戸惑っているときも、オンラインでつながった地元の美容師さん達が送迎してくれたり、地域のオススメの場所を紹介してくれて、47都道府県どこへ行っても楽しめました。

 

各エリアでアテンドしていただいた方々へ感謝いたします!

 

 

 

 

最後に訪れたのは紅葉まっ盛りの京都。そしてLAST LIVE!!

 

 

11月22日。LAST LIVEを残し、紅葉まっ盛りの京都で47都道府県ツアーはファイナルを迎えた。

この日はロングモデルをバッサリカット。

 

セミナーの最後には、生徒から花束の贈呈があり、枝村氏はついに47都道府県カットツアー完走のゴールテープを切った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして12月6日。47都道府県ツアーのLAST LIVEとなったのは、東京・恵比寿 のTHE GARDEN HALLで開催されたヘアショー「by 12 -バイ トゥエルブ-」(by12レーベル実行委員会/株式会社CHARLES DESSIN&Co.)。

 

 

 

 

冒頭では1年間の軌跡を辿るVTRが流れ、「なぜ、47都道府県ツアーを行ったのか?」枝村氏の強い想いが会場へ伝播した。

 

ステージでは8分間で大幅レングスチェンジするカットプロセスをスライドで解説。

 

教育×ヘアショーという今までなかった融合により新しいエンターテイメント性を取り入れ、”教育者”として、セミナー形式でのクリエーションを見せつけた。

 

 

この日ヘアショー「by 12 -バイ トゥエルブ-」に登場したのは、カットデザイン・ハイトーンカラー・パーマ・自己ブランディングなど美容の様々なジャンルを変革してきた12人。美容業界を変革する美容師たちと一体感を感じながら、47都道府県ツアーのラストを締めくくった。

 

 

ーー今回のLAST LIVEが今後の美容師人生にどんな影響を与えそうですか?

 

ヘアショーを終えて思うことは、学びの場は無限大に広がっているということ。

そして美容師としての楽しさを改めて感じました。

 

やっぱり、カットは楽しい。

デザインをつくるのが楽しい。

 

その表現の先に、お客さまの喜びがある。ということです。

 

ビジネス的要素だけではなく、エンターテイメント的な要素を加えることで、今後、より美容業界は発展し、美容師の社会的地位を確立することができると感じました!

 

 

 

 

 

ーー昨年書籍を刊行し、今年は47都道府県を完走。次の書籍の準備も進んでいます。なぜ、そんなに頑張れるのですか?

 

有名店にも行かず、アカデミーに通ったこともない、何者でもなかった僕の背中を押してくれたのは、僕を好きでいてくれる美容師さんたち。

 

美容師のためだから頑張れる。

 

47都道府県ツアーを通じて出会ったすべての美容師さんに感謝します。本を買ってくれて、セミナーを受講してくれて、全国ツアーを終えた今も心から感謝しています。

 

そして次の目標はアジア制覇。

 

僕の美容師としての旅はまだまだ始まったばかりです! 日本のヘアデザイン文化を世界に届けていきたいですね。

 

 

 

 

『最短距離で切れるベーシックカット』

2021年11月10日発売

A4判変型288ページ(動画付き)

定価3,960円(税抜価格3,600円)

★近日、書籍第2弾を告知予定★

 

 

 

PATINA 枝村 仁(パティーナ/えだむらじん)

1983年11月10日生まれ。茨城県出身。山野理容美容専門学校通信課卒業。“三度の飯よりボブが好き”を座右の銘にカット技術を研究し、「なんとなく」を排除したベーシック理論を体系化。カットに特化したオンラインサロンを立ち上げると、1年で会員が1100名を超える。著書の『最短距離で切れるベーシックカット』(髪書房刊)では発売前3刷の重版を記録。現在、月刊『BOB』にてセニングカットに特化した企画「脱・感覚 セニングベーシック」を連載中。2023年の書籍化が予定されている。

 

 

 

 

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