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ママになってもコンテスト! 売れっ子が今クリエーションを止めない理由

 

破竹の勢いで「売り上げをつくれるスタイリスト」を輩出するサロン、i.(アイドット)。

”月の給料が100万円以上”というスタイリストも珍しくないという環境下で、妊娠・出産を経て産休中にコンテストに出場するという物凄い女性美容師さんがいる。それがi.Osaka 渚さんだ。

 

渚さんは月刊BOB11月号の表紙も担当。

女性らしいオリジナリティのある“かわいさ”をトータルコーディネートで落とし込んだ、絶妙なバランス感の作品に仕上がっている。

 

 

そんな渚さんがお子さんを授かり、さらにお腹が大きい状態でMILBON BEAUTY FEST 2022 DA-PRO部門(以下、DA-PRO)予選準グランプリ受賞、産後1ヶ月半で FINALステージに出場し、ファイナリストとして戦ったと聞いて思わず連絡をしてしまった編集部。

アツい想いを聞くのはこの瞬間しかない、と感じたからだ。

今日はそんな渚さんに、今、クリエーションに向かう意味について改めて伺った。

 

 

「産んだ後の方が、楽でした!(笑)」

 

渚さん、お久しぶりです〜!
産後2ヶ月でのMILBON DAへの出場、お疲れ様でした!
率直に出てみてどうでしたか??
お久しぶりです!
素直に、ごまかしが効かない場所だなって思いました。もっともっと「本物にならないと」と言う気持ちでいっぱいです!
言葉に重みがあります…!!
お子さんが生まれて間もないタイミングで、準備などが大変ではなかったですか?
産む前までずっとつわりが本当に辛かったので、今の方が気持ち的には楽です!(笑)
もちろん、物理的にインプットしたり考える時間がなかなか取れなないなどありましたが、「意外といけるな」と思ってましたね(笑)
す、すごい…!!

ズバリ、今回この状況の中でコンテストにチャレンジした理由って何ですか?

 

自分のキャリア的にも、サロン全体のクリエーションを任せていただいたものあって、2022年は自分で新たな環境をつくっていきたいと思っていたタイミングでした。だから、まずは自分が背中を見せて、スタッフたちを巻き込んでいく場所をつくれたらいいなと思っていたんです。
その流れを止めたくなかったので、せっかくリアルが復活したコンテストこそ背中を見せるチャンスだ、と思って参加しました。

 

 

 

 

 

 

 

なるほど〜。新たなフェーズに入られたタイミングだったんですね。
実際に、スタッフさんたちにはどんな動きがありましたか?
クリエーションに参加したいと言うメンバーが増えました! 今は東京・大阪を合わせて20人くらい。
その中にはレセプションを担当する子もいて、自分から「(仕事の)幅を広げたい」って言ってくれたのがめちゃくちゃ嬉しかったですね。
スタッフさん自らそんな風に申し出てくれる環境が素晴らしいです・・!

 

もし、「私はほどほどでいい」と言うスタッフがいたら?

 

売り上げなどの数字に対してガッツのある人が多いイメージのi.ですが、「ほどほどでいいや…」と言うスタッフさんはいないんですか…?
いますよ!
売り上げの数字をスタッフには強制しているわけではないです。あまりに大きな数字を求めるとお客さまへのデメリットもあるので、みんなの目標を聞きながらその人に合った目標をつくっています。
それに、サロンの中でも数字よりもデザインを極めたいスタッフや、将来的にアパレル関連やいろんな仕事に興味を持つスタッフがいて、美容師をしながら自分の武器を増やせる環境にしていきたいと思っています。

そんな柔軟な考えや話を聞いてくれるのがi.の代表たちなんです。

働き方の選択肢も増えてきているし、それを応援できる環境がある、と言うことが大事なんですね。
そうです!
特に2021年は代表たちを筆頭に会社も拡大してきたんですが、今は店舗も人数も増えてきたタイミングで、どうやって多様性のある“濃い組織”にしていくか、が私の課題だと思っています。

その中でもクリエイティブリーダーとして、私以外のスタッフを表彰台にあげたいと思っているので、これからますます教育に力を入れていきたいと思っています!

 

クリエーションの現場って、ある意味みんながフラットに学びあえる場でもありますよね。
そうなんです。
クリエーションは一人ではできないし、みんなが平等にコミュニケーションを取り合える場所だと思っていて。
一緒にレッスンすることでサロンワークよりも密な会話ができるし、同じ目線に立てるし、みんなにも自分が足りてない部分を見せられるチャンスでもありますね(笑)。

 

 

自分が最大値を広げていく、みんなは好きな場所を選んで

 

ママになったことで、何か気持ちの変化はありましたか?
お客さまにもお子さんがいる方が多くいらっしゃるんでんすが、よりリアルにママの気持ちがわかるようになりましたね。

つわり中の労働の厳しさとか(笑)、
子供が泣いている時に他のお客さまもスタッフも全然気にしていないのに、ママからしたら「うるさく思われていないかな」と申し訳ない気持ちになってしまったり。

確かに、電車やバスでママさんたちが気まずい思いをしているニュースをよく見かけたりしますよね…。そう言う日常に潜むモヤモヤも、当事者になるとより鮮明に見えてくるんですね。
そうなんです。
だからまず、安心してママたちが来れるサロンづくりは絶対やってみたいことの一つです。
クリエーションも、美容師としての可能性を広げてくれる方法の一つなので、私が最大値まで広げるから、あとはみんなが自分の好きな関わり方で楽しめるよう、土壌をつくっていくのも私の仕事だと思っています。
クリエーションチームは女性が多いとも聞きます。これから歩む道が楽しみですね!!
売り上げもクリエーションも、根底に流れるものは同じだと思うんです。私がまずその幅広い道をつくって、みんなが自由に歩いていけるようにしていきます!!
アツいメッセージをありがとうございます!
12月に復帰されるのを楽しみに待っています!

 

 

 

渚 [i.(アイドット)]

なぎさ/1990年8月29日 生まれ。大阪府出身。高津理容美容専門学校卒業後、1店舗を経て2020年 i.Osakaにプロデュー サーとしてオープニングから参画。MILBON DA inspire2021シルバーア ワードなど受賞歴多数。

 

 

 

 

 

かが

AUTHOR /かが

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