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ヘアカラー後、家に帰ってから頭皮に異常を感じたら・・・?
若い世代のハイトーンブームや大人世代のヘアカラーの楽しみ方が変わった今、ヘアカラーを通して継続的に色を楽しむ女性が増えました。
ヘアカラー頻度が増えた分、頭皮への不安を抱える女性たちもチラホラ・・・
今日の記事では美容室や自宅に帰ってから、頭皮トラブルがおこる前に美容師がチェックすべきこと、伝えておくべきことをまとめました。
新規もリピーターも、ヘアカラー前にチェック!
ヘアカラーによるかぶれは、花粉症と同じように突然症状が出ることがあります。
そのため、新規客だけでなく、リピーターのお客さまにも毎回「前回のヘアカラー後、違和感や変化がなかったか?」を確認する必要があります。
新規・リピーター問わず、ヘアカラーをご希望されるすべてのお客さまに以下の「カラーリング施術前チェック表」の項目を確認しましょう。
※マークにチェックが入った場合、ヘアカラーの施術はできません。
ヘアマニキュアや酸化染料無配合のかラーリング剤を提案してください。
Q かぶれたことがある人はヘアカラーはできない?
⇨かぶれる体質は一生続くとも言われています。ヘアカラーでかぶれなどのトラブルがあった方へのヘアカラーの使用はやめ、ヘアマニキュアや酸化染料無配合のカラーリング剤を提案しましょう。
過硫酸塩配合ブリーチ剤でかぶれ等トラブルがあった方にはメーカーを問わず過硫酸塩配合ブリーチ剤の使用はやめましょう。
Q 妊娠中の人はヘアカラーはできない?
⇨妊娠中の方のヘアカラーの施術は避けるようにしましょう。
Q 頭皮、首筋に傷・腫れ物等がある場合はヘアカラーできない?
⇨その日のヘアカラー施術は避け、皮膚科医の受診をお勧めしましょう。
Q 体調が悪い場合はヘアカラーできない?
施術中に息苦しさ・めまい等の気分の悪さ、じんましん等の皮膚異常が現れた場合は、直ちにヘアカラーをよく洗い流し、すぐに皮膚科医の診察を受けるよう案内します。
家に帰ってから頭皮に異常を感じたら・・・?
ヘアカラーによるかぶれには、アレルギー性と刺激性があり、アレルギー性のかぶれはご帰宅後に生じることがほとんどだそうです。
美容師は次回来店時に、自宅に帰ってからの頭皮の状況を必ず確認すること。異常を感じたお客さまにはすぐに皮膚科を受診することをお勧めしましょう。
かぶれる体質は一生続くと言われるため、ヘアカラーでかぶれなどのトラブルがあった方には、ヘアマニキュアや酸化染料無配合のカラーリング剤を提案するなど、ヘアカラープランを変更する必要があります。
アレルギー性のかぶれとは?
皮膚に付いた化学物質から体を守るための免疫が過剰に反応し、体に障害をもたらすことです。
かゆみを感じ、その後に赤み・腫れ・ブツブツ等の症状が出ます。
一度アレルギーになると一生、その物質に触れるたびに症状が出ます。
アレルギー性のかぶれの見分け方
「ムズムズ」などの頭皮・肌のかゆみ
刺激性のかぶれとは?
皮膚が敏感な方や皮膚に傷があって皮膚のバリア機能が弱っている方が、皮膚に付いた化学物質によって、赤み・痛み等の症状を起こす皮膚炎のこと。
その物質に触れても、皮膚の状態によって症状が出たり出なかったりします。
刺激性のかぶれの見分け方
「ヒリヒリ」「チクチク」「ジンジン」「しみる」などの頭皮・肌の痛み
自宅に帰ってから症状が出るアレルギーを「遅延型」といいます。
遅延型
遅延型アレルギーの場合、ヘアカラーの48時間後くらいの症状が最もひどくなります。
症状例:
かゆみ、赤み、腫れ、ブツブツ等の皮膚異常
ヘアカラーによるアレルギーには、即時型もあります。
即時型
即時型アレルギーの場合、ヘアカラーの最中もしくは直後に症状が現れ始めます。
症状例:
息苦しさ、めまい等の気分の悪さ、強いかゆみ、発赤、じんましん等の皮膚異常
資料:ヘアカラー工業会 理美容師向けサイト「キレイなヘアカラーを楽しみ続けていくために」
次回のご来店時に必ず確認!
前回のヘアカラー後、体調や頭皮に変化がなかったかを必ず確認しましょう。
ヘアカラーによるかぶれは突然症状が出ることがあるため、リピーターのお客さまだからと確認をおろそかにしてしまうと、思わぬ頭皮トラブルを見逃してしまうことになりかねません。
前述の「カラーリング施術前チェック表」で毎回欠かさずチェックしましょう。
次回来店時チェックリスト
・お客さまの今日の体調
・お客さまの頭皮や顔、首筋に腫れ物、傷、皮膚病などがないか
・前回のヘアカラーの後、頭皮や体調等にトラブルがなかったか
いつも来店されているお客さまでも、今日はいつもと様子が違うな? 疲れているのかな? などお客さまの「今日の気分」を察知するのが得意な美容師だからこそ、頭皮の状況に普段と変わりがないかも含めてチェックするようにしましょう!
かゆみの原因はヘアカラー以外にも!
頭皮のかゆみは必ずしもヘアカラーが原因ではないこともあります。
以下の原因も考えられますので、皮膚科を受診しパッチテストを受けてもらった上で、次のヘアカラー提案を日常生活のアドバイスとセットで提案できると良さそうです。
●汗をかいたとき
●洗髪不足
●洗髪のし過ぎ
●洗い方の問題
●乾かし不足
●紫外線の浴びすぎ
詳しくはこちら。
ヘアカラー頻度が増えている今こそ、確実な対応力を!
ヘアカラーはしたい! でも、「このままヘアカラーをし続けて大丈夫?」と不安になっている人は今増えています。
それは、ハイトーンブームによりさまざまなヘアカラーに短期間でチェンジしたいと考える人が増えたことや、高校卒業と同時にヘアカラーを定期的に行なってきた世代がグレイ世代となり、ヘアカラー頻度が増えていることにも関連しています。
特に若いときからヘラカラーを楽しんできた世代は白髪があっても、まだまだをヘアカラーを楽しみ続けたいもの。トラブルを防ぐカウンセリングやトラブルが起きたときの美容師の確実な対応力が、これまで以上に求められる時代になっているではないでしょうか。
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