その１秒を、もっと濃く もっと楽しく

先月のボブログでレポートした「ぐんま国際アカデミー　女子高生のヘアドネーション活動」に共感した美容学校・高崎ビューティモード専門学校よりボブログ編集部にご連絡をいただきました！

「女子高生ヘアドネーション同好会」の活動をレポートしたボブログの記事（前編）。

ヘアドネーションへの疑問を払拭！女子高生の取り組みに学ぶ本当の社会貢献

戸﨑さん

女子高生がやっていることを知って、年下なのに自発的に社会貢献をしていてすごいなと驚きました。ボブログの記事を読んで参加してみたいと強く思いました。

茂木さん

同好会をつくりたいと思っても、誰でも行動できるわけではないですよね。自分も去年美容師免許を取ったので、ヘアドネーションを求めている人に向け社会貢献をしてみたいと思いました。

女子高生ヘアドネーション同好会の活動に賛同し、名乗りをあげたのは高崎ビューティモード専門学校　国際美容師学科 美容師・理容師W取得コースの茂木清花さんと戸﨑理莉香さん。

昨年までに同校の美容師学科の過程は修了しており、美容師免許は取得している２人。現在は、国際美容師学科「美容師・理容師W取得コース」を修了し、理容師学科「美容修得コース」に在籍しています。

賛同した1年生がアシスタントをしてくれてヘアドネーションを実行。しかも、これからは同好会を作って美容学生ならではの活動や前述のぐんま国際アカデミーとのコラボへ広げていくそうです。

明日の美容業界を変えるかもしれない美容師の卵たちを取材してきました！

高校生がやっているなら、美容学生も負けてられない

昨年12月よりグループ校と一体となってヘアドネーションを通じて社会貢献を行うための企画案が話し合われていた同校。同県の高校生の活動が大きなきっかけとなりました。

髪を寄贈するのは今回の企画アイデアを発案したグループ校・中央情報大学校 国際教育課 鈴木藍先生。

ヘアドネーションしようと伸ばしていた髪に、茂木さんと戸﨑さんがハサミを入れることになりました。

捨てていただけの髪。実はかけがえのない髪

髪を切り、送るプロセスは、ボブログで紹介した「ヘアドネーションのやり方完全版」に忠実に行いました。

ヘアドネーションのやり方完全版！行きつけの美容室でできて利用者の顔が見える頭髪寄付

長さを測り、パート分けし、ハサミを入れるその様子は『NHK総合 ほっとぐんま630』『上毛新聞』にも取材されたそうです。

【ヘアドネPROCESS】

①BEFOREの長さを測る

②髪を８パートに分ける

③縛る

④ハサミを入れていく・・・

⑤ラインを整える

ウイッグと違ってクセがあり苦戦。ワンレンボブにしたあと毛量調整をしました

結んである毛束をカットするため、ズレが出たところをキレイに整えるのが難しかった

⑤切った髪はジップロックに入れて防水対策し、ポスト投函！　今回は、ぐんま国際アカデミー　女子高生ヘアドネーション同好会に送りました。

31センチ切りました！

戸﨑さん

これまでボランティアに参加したこともなく、どう始めたらよいかもわかりませんでしたが、学生のうちにボランティアをやったという経験が、自分の将来に必ずプラスになるという手応えを感じました

茂木さん

髪の毛が生えていることは当たり前じゃない。いつもは切った後、すぐに捨ててしまう髪ですが、切った後の髪も貴重で、美容師はその大切な髪を扱う仕事なのだということに気づきました

群馬県から全国へ！　ヘアドネーションの輪を広げたい

同校では今夏に「高崎ビューティモードヘアドネーション同好会（仮称）」を設立する予定。

同好会の代表教員となる教育企画推進課課長 海老原恵利人先生に活動方針を尋ねると、

・ヘアドネーションを通して社会貢献をする

・美容学生たちの行動が全国に広まることで、髪に悩みを持つ人達の笑顔を増やす

この２点を掲げたいと言います。

高校生の活動に協力していく形で、まずは活動をスタートさせ、活動の輪を広げていきたいと語ってくれた２人。

茂木さん

うちのサロンはヘアドネーションをやっていないからと、ヘアドネーションをしたいお客さまが断られてしまうケースがあるという記事を見て、自分たち美容学生も何かしたいと強く感じています。美容学生がヘアドネーション活動をしていることが美容師さんの目に留まれば、”うちのサロンもやってみよう！”と美容師さんが思ってくれるかもしれない。大きく美容業界を巻き込めるような、そんな活動をしていきたいです

戸﨑さん

私は、母が病気で治療で髪が抜けてしまうのを近くで見ていました。病気よりも髪が抜けた時のショックが大きかったことを聞いて、髪の毛って本当に女性の”命”だなと。医療用ウイッグを手にした時の母はすごく嬉しそうで、今回のような活動が人の幸せにつながっているのだということを実感しました

広報本部戦略企画部部長  森田豊先生「人のためにボランティアをして、笑顔にしたい。それができる人は自分の価値を社会に提供できる人だと思います。そこに気づくには経験が必要です。まずは自分のために何ができるかを考えることからでもいい。美容師になったときに、美容学生時代のボランティア経験が未来を切り拓く１つのきっかけになるはずです。そしてその積み重なった経験が自分の価値を気づかせ、人のために動ける美容師へと成長していくのではないかと思います」

美容免許を取得している戸﨑さんと茂木さんだからこそできる取り組みが、近隣のヘアドネーション希望者の髪を切ること。

同校のサロン実習室において行うヘアドネーション活動にも今後フォーカスしていきます！

前列左から、メインで本企画を担当した茂木清花、中央情報大学校 国際教育課 鈴木藍先生、戸﨑理莉香

※前列学生は国際美容師学科 美容師・理容師W取得コース　理容師学科１年生

後列左から広報本部戦略企画部部長 森田豊、久保璃々花、麻生雪菜、桑原花梨、太田楽々、久保田帆香、ICT推進室主任 八木彬、教育企画推進課課長 海老原恵利人

※後列学生はアシストした国際美容師学科１年生

参加した１年生の声：

「今回はアシスタントという立場でしたが、やってみてよかった！　ボランティアにもっと興味が持てました」

「ヘアドネーションという言葉を聞いたことはあったけれど、どんな風に髪を送るのか、送られたあとどうなるのか知らなかったので知ることができてよかった」

「今回の活動をきっかけに病気と闘う方達に髪を提供するためにも、これから技術を身に付けて、自分も社会貢献がしてみたいと思いました！」

「いつか自分も髪を切る美容師として、少しでも多くの人を笑顔にしたい」

「この活動に参加してみて、ヘアドネーションの活動を身近に感じていくべきだと思いました。美容師ができる社会貢献だということを実感できました！」