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今こそ美容師が提案する「サロンメイク」を!
コロナ禍によって「自分磨き需要」が高まっている今、美容室にとっては追い風が吹いている。
ケアメニューや高明度・高彩度ヘアカラー、ブリーチデザインなどの提案が増えていますが、加えて新たに提案のチャンスなの〝メイク〟や〝スキンケア〟の領域。
今こそ、美容師側から提案する「サロンメイク」普及のチャンス、と語るのはメイクアップ・ヘアアーティストのTaca Ozawaさんだ。
「ヘアカラーが多様化している中で、せっかく知識があるのにメイクを合わせて提案しないのはもったいない。人はヘアカラーを変えたら自然にメイクも変えたくなるものです。信頼する美容師さんからメイクを提案してもらえたら、その情報価値はとても貴重なものになるはずです!」
美容室メイクのメリット3つ
1 情報価値が高いこと
2 店販につながる
3 求人につながる
さまざまな情報がSNS、オンライン上で得られるようになり、コロナ禍によってその領域はさらに広がった。しかし、これだけ情報があふれている今、難しくなったのは情報を「選びとる」ことだ。
信頼関係があり似合わせを理解している美容師からのおすすめは、それだけでも情報価値として高まるし、さらにその美容師が理論を持っていたら情報への信頼もより深まる。
加えて「メイク」は美容学生にとっても興味深いコンテンツ。サロンメイクができるサロンという特徴は、学生にとっても魅力的にうつるはずだ。
今回は、Tacaさんの提案する「サロンメイク」における‟色”にまつわる知識の一部をご紹介しよう。
知っておきたい、‟色”のこと
1.イエローベースとブルーベースの違い
よく、その人の肌本来が持つ色味のことを「イエローベース」「ブルーベース」という違いで表現することがある。上記はさらに4つに分類したもの。上下の違いは彩度や明度の違いである。
上記の色味はは代表的なリップやチーク、ファンデーション、ヘアカラーの色の一例。
ゴールドアクセサリーとシルバーアクセサリーを肌に近づけたときにゴールドがなじむひとはイエローベース、シルバーのひとはブルーベース、というように見分けられる。
似合う色味の判断はサロンでも自然に行っていると思うが、理論によって裏付けがあれば、より似合わせの判断もスムーズにできるようになる。
2.同じ色でもイエベとブルべが混在している
上のように、同じ色相でもレベルによってイエローベース・ブルーベースが混在している色相がある。お客さまに提案する際にも色相だけでなく、レベルにも留意したい。
これからの「サロンメイク」は〝日常化″がポイント
これまでにもサロンでメイクを施し、それをメニュー化しているサロンもたくさんあった。しかし、なかなか広く定着しないのは、「毎日」やっているわけではないからだ。
「これからは、ヘアカラーとセットで提案していくことをおすすめします。まずは日々のサロンワークでサロンメイクが日常化していくことで、お客さまもその日の気分で変えられるようになる。店販にも自然と紐づいていくと思います」
サロンメイクが当たり前になれば、美容師の可能性ももっともっと広がる。まずは今すぐ、できることからはじめてみよう。
Taca Ozawa
タカ・オザワ/1996年に美容師としてのキャリアをスタート。2002年に渡加、トロントでカラーリストとして活動。2006年にメイクアップアーティストに転向し、2009~17年、シュウウエムラのアーティストとして活動する。その後、NYのルイス・リカーリで活動し、現在は日本を拠点に「美容師だからできるメイク」のオン・オフラインでの講習活動を行う。