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【企画のたまご座談会】20代女性美容師のホンネと未来

 

お正月休みから成人式もあけ、徐々にお休みモードから頭を切り替え始める時期ですね。

そんなサロンが少し落ち着いた時期には、何かと考えごとをしがち。

特に、サロンで中堅どころとして頼られる20代後半の女性スタイリストは、自分がそこまで思っていなくても「自分の将来について」考えざるを得ない環境にあったりしますよね(例えば親戚のお小言とか、周囲の友人のライフイベントを見たりとか)。

 

そんな今回は、「企画のたまご」と題しまして、20代後半のサロンで頑張る女性スタイリスト6名の皆さんにご協力を依頼。

日々のサロンワークの中でのお悩みを赤裸々にお話しいただき、「企画のたまご」として次に編集部が深く掘り下げる議題にしたいと思っています。

 

この記事を読めば、サロンで明るく頑張ってくれているスタイリストさんたちのホンネがわかるかも……。

店長や幹部の皆さんも必見です!

 

 

*ご協力いただいた美容師の皆さんはこちら

(左から)金澤 侑さん(美容師歴7年目)/GARDEN ginza、田中双葉さん(美容師歴6年目)/Laf from GARDEN、鍬崎さやかさん(美容師歴6年目)/GARDEN omotesando、amiさん(美容師歴5年)/Lond azur、小泉 葵さん(美容師歴6年目)/Lond fleur、野崎華代さん(美容師歴8年)/Lond printemps)

 

 

【教育】のモヤモヤ

後輩も増え、年齢的にもちょうど中間に立つことが多い世代。

画一的な教育から、一人ひとりに合わせた個別対応が求められる時代に、教育のシーンでも同様の考え方が広がりつつあります。

それは同時に教える側のスキル向上も求められること。そんな時代背景がある中での皆さんのモヤモヤとは?

 

メンズカットやパーマを武器にして、集客させていただいています。
ですが、私のようなメンズ集客をしているスタッフがサロン内におらず、アシスタントについてくれているスタッフにどこまで教えて良いものか、悩みがあります。

技術についてもほぼ独学で学んできたので、正しいとも言い切れないところがあり、アシスタントの存在はとてもありがたいのですが、学びたいことが他にもあったりするので、モヤモヤがあります。

 

ボブてれくんコメント:

本人がどんな風なキャリアを考えているのか、なかなか探りづらいケースもありますよね。お店ではスタイリストや店長などがスタッフごとに細やかに面談を行うサロンは多いですが、「面談の型」がなくて困るケースも同じようによく聞きます。

そんな方にオススメなのが「聞き方の型」をつくり、相手に寄り添って対話をしていく「メンター」という概念。

会社でもメンター制度を取り入れているところもあると思いますが、「聞き方の型」を知ることで相手の成長に寄り添った存在になれるかもしれません。

 

3月から「最強のメンターになる!」という企画がスタート!!

美容業界No.1エンタメコーチの中野友介さんと、(株)Londの代表取締役 甲斐紀行さんがタッグを組んだ今、一番必要な人を育てるための企画になっています。

楽しみにお待ちください!

 

 

 

野崎さん
野崎さん
今のサロンには中途入社したのですが、スタッフの多くが中途なので、それぞれ育ってきた中でのカルチャーの違いがあり、どんな温度感で後輩に伝えたら良いのか悩んでいます。

以前勤めていたサロンはいわゆる体育会系っぽいところだったので、今はその伝え方はダメだということは理解しているのですが、真剣に伝えたいと思う時の伝え方がわからずモヤモヤしています。

 

 

ボブてれくんコメント:

まさに、これもメンターの考え方を取り入れて実践できるチャンスです!

モヤっと思うのは、「自分が大切にしていることを壊されるかも」と思うから、それが怒りになってしまうのです。

まずは「受け入れ」が重要。そんなのわかってるけどできない…と思うのも当然ですが、相手への言葉が変われば自分も変わることができます!

ぜひ3月からの「最強メンターになる」企画でじっくり学んでいきましょう!

自身が育ってきたサロンごとに、どんな伝え方で教えられてきたのかも大きな違いがある上に、教わる側のタイプによっても適切な伝え方が違うのが先輩の頭を悩ませるところ。どんな人にも汎用性のある、「伝え方のポイント」のようなものがあるといいですよね……。

 

 

 

【働き方】のモヤモヤ

 

Amiさん
Amiさん
昨年7月に中途入社したのですが、もともと勤めていた地域密着型サロンと売り上げやサロンワークに向き合う意識、お客さまが求めていることも違っていてその壁にまさに今、ぶつかっています(笑)。

慣れない熱量に追いつこうと頑張って、それを継続できるよう今も頑張っている段階なんですが、そのギャップに慣れるまでに時間がかかっています。

 

ボブてれくんコメント

サロンごとに技術もお客さまへのアプローチも時間の考え方も違うのが美容室。amiさんのように、違う環境から入ると“考え方ギャップ”に戸惑ってしまうケースも少なくないと思います。

そのギャップを埋められるのはやはりコミュニケーション。共通の思いを持つスタッフ間の横のつながりや、オンラインコミュニティなどを頼るのも一つの手です。

サロンに帰属しながら、いろんなコミュニティと繋がれる時代。“居場所を分散”してモヤモヤを小出しにしていきましょう!

 

 

 

田中さん
田中さん
今の働き方には満足しているのですが、これから将来結婚や出産をした時に同じような働き方ができるのかモヤモヤしています。
サロンにはママ美容師さんもいて、会社のサポートもしっかりあるのですが、いざ自分のこととなると同じようにできるのかな…という気持ちになってしまいます。

 

以前に比べて体力的に疲れているな、と感じることがあり、「100%の力で施術できているだろうか」と悩むことが増えました。

今年入籍予定で、将来子どもを持ちたいなと思っていますし、美容の仕事も続けていきたい。
体力と折り合いをつけながらどんなバランスで働けいていけるのか、考える機会が増えました。

 

モヤモヤ④ライフイベントや体力面でのバランスの取り方に悩む

女性美容師に限らず多くの女性が抱えるモヤモヤ。働き方改革や、女性活躍推進、SDGsの流れなどを受けて企業側のサポートは手厚くなってきています。
しかし、制度的なサポートだけでなく、多様な働き方を受け入れ、風土にしていく「マインドセット」の方が重要かつ難しいところ。

さらには産休や育休後中のママさん美容師だけでなく、その間にサロンをサポートしてくれているスタッフへの密なコミュニケーションなども必須。

理想的なのは、女性ならではのライフイベントがあってもなくてもどちらにも優しい環境。どんな選択肢を選んでも明るい未来になるような、そんなソフト・ハード両面の整備が求められています。

 

 

 

【将来について】のモヤモヤ

 

野崎さん
野崎さん
手荒れに長年悩んでいて、今は手袋をつけて施術しています。ひどい時にはスタッフがシャンプーを代わってくれたりなど温かいサポートをしてもらえているのですが、今よりひどくなってしまうことに不安感があります。

 

ボブてれくんコメント

手袋やスタッフの厚いサポートなどによって野崎さんの手は守られていますが、手荒れで悩み美容師の道を諦めた人は数知れず、業界としての大きな課題の一つとして挙げられます。同じサロン内(会社内)でまつエクやネイルなどにチャレンジするケースや、総務やPRなどを担う道など、最近ではさまざまな進路も用意されてきています。

手袋着用はもはや当たり前、カラー剤を素手で触るなどの文化を辞めるなど、誰にでも起こりうる「手荒れ」対策は必須事項。

「荒れる前に防ぐ」という文化をつくっていきたいものですね。

 

 

 

鍬崎さん
鍬崎さん
目標が高く気持ちもあるのですが、力が追いついていないという悩みがあります。
スタッフの方たちにも貢献したいという思いがあって、自分から声をかけるようにもしているのですが、全然できていないなという気持ちでモヤモヤしてしまいます。

 

 

ボブてれくんコメント:

とても夢のあるモヤモヤ!
「頑張りたい気持ちがあるけど、頑張り方がわからない」というのは成長過程にある方々に共通するあるあるですよね。自分の課題をいかにクリアにして、目標までの段階を具体的に描いていけるのか、その成長を助ける考え方のベースやツールなどがあれば、「頑張り方」の道筋が見えてくるかもしれません。

そんな悩める方にぴったりの企画がまたまた3月からスタート!!

「Z世代の虹」とコラボした、「“Zの虹”と変わる、自分大改革!」という企画が動画連動でスタートします。

まだまだ成長したいけど何から取り組んだらいいのかわからない…という方にこそ必見!乞うご期待です。

 

 

終わりに

 

一口に働き方や教育の悩み、と聞いても環境やその人の考え方でモヤっとするポイントは異なります。

今まさに起きているのは、「悩みの個別化」だと編集部は感じました。

一人ひとりの思うことが違うからこそ、そのスタッフをサポートし支えるサロン・企業側の対応もますます複雑にならざるを得ない状況です。

 

ですが、サロン規模が増すほど個別対応が難しくなるのもまた必然。そうなった際に、どんな風に多様化する課題を包み込み、解決を模索できるのかは今後ボブログTVが追いかけるべき課題だと確信しました。

 

この「企画のたまご」をもとに、多様化していく美容業界を生き抜くヒントとなる企画をこれからもっともっと発信していきます。みなさま、お楽しみに〜!

 

 

 

 

 

かが

AUTHOR /かが

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