才能爆発の技術発表会
学校法人 資生堂学園 資生堂美容技術専門学校(大久保紀子校長)は11月12日、「技術発表会2022」を東京都板橋区の同校で開催した。コロナ禍を経て3年振りに観客を動員、ストリーミングでも同時配信。
このイベントは、美容師科195名とビューティーコンサルタント(以下BC)科78名の学生たちが3~4名ごとのチームに分かれ、モデル/ヘア/メイクアップ/衣装を分担して臨む発表会。
第一部は「作品審査」。美容師科50作品・BC科14作品のモデルがポージングした状態で同校理事長のマサ大竹氏、SABFA(資生堂アカデミー・オブ・ビューティー&ファッション)校長の計良宏文氏ほか椿庵(同窓会)の役員や美容ジャーナルが審査員を行った。
2年間で習得した技術と感性を注ぎ込んで創作した作品は、著名美容師や有名サロンが行うヘアコレクションとは一線を画し、美容を生業にする前の学生ならではの独創性と思い切りの良さが顕著に表れていた。
第二部は「ステージパフォーマンス」。各科のクラスごとに設定したテーマを音楽と振付を交えて披露。未だ収束しないコロナ禍を鑑み、多くの保護者を含む観客は各科ごとに入れ替えて進められた。審査中は緊張の面持ちだったモデルたちはまるで解き放たれたかのようにステージを舞い、会場を訪れた約200名の観客とストリーミング配信で参加した100名超えの視聴者は、生徒たちの成長に感嘆の拍手と声援を送っていた。
主な受賞作品と受賞者は以下の通り。
[BOB受賞作品・講評]
ジャーナルとしてではなく、サロンに通うお客さまならどれを選ぶか!?という判断基準で選考しました。この作品は、審査員の控室に貼ってあった写真を一目見て即ロックオン。小柄なモデルに高々と盛ったヘアは熟練者でもバランス設定が難しいにもかかわらず、果敢に挑んだその心意気にまず脱帽。
モデル審査でバレエのトゥシューズを履いていることに気づき、午後のステージパフォーマンスに期待がMAX。ヘアの落下を気にしてガッチガチに固めたのでは…との心配は木っ端微塵に打ち砕かれ、大胆に舞い踊るモデルの動きに同期してしなやかな動きを見せるヘアはまるで生き物のよう。
この年齢でこんな作品を創られたら偉大な先輩たちも脂汗をかくのではと余計な想像をしつつ、素晴らしいアイデア、見事な技術、華麗なパフォーマンス、そして3人の鉄壁のチームワークにとても爽快な気分になりました。