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政策発表会はリアルとオンラインの併用で実施し、ネイリストや代理店など会場86名、オンライン483名が参加。三宅社長によるプレゼンテーションの他、２名のゲストプレゼンテーションなどが行われた。

【三宅社長プレゼンテーション】
●2020年振り返り
・働き方の変化（都市型から地方型へ、仕事以外の時間の使い方の変化）
・情報の集め方の変化（ハッシュタグ、Instagramに加えてYouTube検索の伸長）
・勉強の仕方の変化（オンライン授業、Webアカデミー）
・買い物行動の変化（ECサイト、体験型購入の増加）
・お家時間の増大（出前、ボディケア）
・企業の変化（GAFAの躍進）
を解説した。

●ネイリスト2021キーワード
・流行から文化へ（ネイルの日常化促進）
・クリエイティブとテクスチャー（デザインを深化させたワンカラーへのこだわりやカラーストーリー提案）
・ネイルデザイナーから手足のデザイナーへ（ハンドマッサージなど）
・ロイヤルカスタマーづくり（ファン客から生涯顧客へ）
・フルサポートネイリスト（ボディケア、スキンケアまで提案し、ライフビューティサポートを）

●マネジメント2021キーワード
・生産性の多様化（１人あたり生産性、人時生産性、１坪あたり生産性など経営指標の多様化）
・時間マーケティング（時間に合わせたターゲットニーズの深堀り）
・教育システム（オンラインやwebの活用）
・集客（Instagramやハッシュタグ活用が大人世代にも浸透）

また、2月１日に東京・渋谷にオープンしたpara spa SALONの詳細も解説。同店は平日のみの営業時間で同時施術を行い、物販とECサイトを使いこなし人時生産性を高めて生涯ネイリスト実現を目指している。今年からFCも募集するとのこと。
さらに、９月13日にはザ・ガーデンホール（東京・恵比寿）にてPARA GEL FES21を開催すると発表した。

【2021年　戦略概要】
次にVTRで展開した今年の戦略概要では、これまで以上にサロンワークに密接した内容に進化すると発表。アカデミーコースにはネイルマシーンコースを新導入し学びの裾野を広げる、ジュニアネイリスト向けコースでは目標タイムを記入できるようにし、時間を意識しながら学習する環境づくりなどコース別にネイリストの成長を支援する。

その他、新製品情報、ネイリストの悩みに寄り添う営業教育課の発足、paragelアプリの充実などが明らかにされ、今年も多方面からネイリストをサポートしていくと強調した。

【ゲストプレゼンテーション１】
千葉智之（ホットペッパービューティーアカデミー アカデミー長）

美容業界のシンクタンクとして調査活動を行っているホットペッパービューティーアカデミーの千葉氏は、コロナ後の美容で大切な６つのポイントを挙げ、解説。

①美容は人に必要不可欠なもの
②健康志向の高まり
③ご近所ライフ充実（半径２キロ生活圏）
④ファンベース・サロンの強み
⑤平日利用促進
⑥顧客視点の進化（ニュータッチポイント）

他の美容業態と比べるとコロナ禍においてネイルはステイホームで機会減少に見舞われた。だが、美容は消費者に寄り添っている分、コロナ失客からの回復が早く心配する必要はない。現在、統計上はおおよそ10人に１人しかネイルを施術していない（リクルート調べ）が、裏返すとそれだけネイル市場は伸びしろがある、とネイリストを激励した。

【ゲストプレゼンテーション２】
吉原雅美（VINGT NAIL代表／M.SLASHトータルビューティディレクター）

神奈川県、東京都内に多店舗展開するトータルビューティサロンM.SLASHが東京・青山で運営するネイルサロンの代表を務める吉原さんは、コロナ後に生涯顧客をつくり続ける関係性による永続的な繋がりを志向。その一環で繋がりを生み出す以下の３つの教育を実践した。
①ユニット制によるOJT教育レベルの向上
②こだわり層に支持される技術力
③永続的に繋がれるコミュニケーション力

中でも①のユニット制に注力し働き方改革などを行った結果、成果に繋がったと発表した。

【EDUCATION OF THE YEAR 2020 AWARD】
●ディプロマ発行枚数
優勝／加賀谷理砂（AFLOAT Nail School）
●インストラクター輩出回数
優勝／杉山名奈（B・NAIL）

最後は会場参加者、オンライン参加者ともにプレゼントが当たる抽選会が行われ、イベントは盛況裡に幕を閉じた。