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コロナ禍にNYへ渡った女性美容師から日本へ Vol.2「ノーマスクでヘアを楽しむ」
前回のニューヨーク生活のスタートを振り返ったコラムに続き、今回はノーマスク文化が戻り、NYFW(ニューヨーク・ファッションウィーク)が終わったニューヨークから、ヘアにまつわる情報やカルチャーをお届けします!
前回のコラム↓
ノーマスク文化が戻っています!
ニューヨークはもうすっかりコロナ前に戻っています。
今年夏に入ってからどんどん開放感が増し、ノーマスクは当たり前。
レストラン・バー・ライブハウス・クラブ、どこもかなり盛り上がっています。
私も先日、とあるパーティに行ってきました。
ドラッグクイーンの主催するパーティです!
ファッション、ヘアスタイルどれも想像を超えてくるアイデアで、ウィッグを使ったビッグヘアから、地毛を活かしたパンチの効いたヘアカラー、自分を1番輝かせるために何をコンセプトにするのかを追求したヘアやファッションばかり。
彼らの想像を形にする力やアイデアは私の中にはなかったので、ものすごく刺激的。
自分の撮影やクリエイティブワークの発想のヒントになることもあり、目で見たものすべてを自分のクリエイティビティに生かしていきたいですね。
性別で分けない NYのヘアスタイル
ニューヨークは多種多様の世界観が飛び交っていますが、日本でもここ数年よく耳にするようになったLGBTQにおいては、男性・女性の性別に分けた考え方はなくなりつつあります。
ヘアスタイルもショートヘアやロングヘアなどレングスで分けることはありますが、メンズカットやレディースカットなど性別で分けることもほとんど見かけません。
ニューヨークで流行っているヘアカラーはやはりハイライトや、カラフルカラー。年齢問わず、ピンクや水色など、色とりどりなカラーをしている人が多いですね。
アイデアは無限! ニューヨークでのフォトシュート
私はニューヨークに来てヘアサロンでも働きながら、撮影の仕事にもトライしています。
日本にいるときから、撮影においてヘアスタイルで表現することが大好きで、サロンワークと同じく、撮影をすることも私にとってはライフワークです。
ニューヨークに来てすぐはコネクションがなく、なかなかテストシュートをする機会を持つことができませんでしたが、最近少しずつ機会が増えてきました。
メイクアップアーティストやスタイリスト、フォトグラファーと知り合いになり、そこから少しずつ輪を広げてテストシュートの機会を増やしています。
アシスタントとして、今活躍されているヘアスタイリストの仕事に参加させてもらい、新たに新しい技術も学んでいます。
髪の毛って無限ですよね。
日本ではヘアとメイクを同じ人が担当することも多いですが、ニューヨークやロンドンではヘアとメイクがセパレートのため、メイクアップアーティストに頼んでいます。
私は今、ウィッグを使ったヘアデザインに興味があります。
日本では地毛を使った撮影が多かったのですが、プロモデルのヘアをチェンジするときにカット・カラーができないためウィッグを使用して撮影しています。
カラフルなヘアカラーウィッグや、エクステンションを使ってロングヘアにしたり・・・。
ウイッグの撮影で難しいのは、やはり髪の毛のテクスチャーをつくること。
あとはフルのウィッグになると頭のサイズがアジアと欧米では骨格がちがうので、フィットするウィッグを探し出すのが意外と難しいですね。
ヘアカラーもヘアスタイルもデザインが無限のため、自分の好みでイメージを広げられるのが楽しく、もっとウィッグを使ったヘアデザインを追求していきたいです。
山本真梨子(やまもとまりこ)/1981年4月16日生まれ。兵庫県出身。NRB日本理容美容専門学校卒業。都内サロン1店舗、表参道のLILIで約20年働き、2021年2月にニューヨークへでの新しい挑戦をスタートさせた。
Instagramアカウント @mariko_jsm