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深夜のママ美容師会に潜入してわかったMAMABIの目指すミライ
ママ美容師の情報交換の場「MAMABI PARK(ママビパーク)」は公園に立ち寄ると仲間がいて、日々の“嬉しい”や“ちょっと困った”を共有し合える、そんな場所。
オンラインの技術セミナー、得意ジャンルを伸ばし合うサークル、交流会、週1で自宅やサロンでウイッグを立てて練習する会まで活動は多岐に渡り、参加したい部屋に参加したいときにだけ自由に参加できるオンラインサロンとして、200名以上のママ美容師が参加しています。
※コンテンツはこの他にもまだまだ沢山あります!
そんな貪欲なママ美容師の会は「さぞ、意識高い系で敷居が高そう・・・」と覗いてみたら、意外にノーマル!
子供への愛情深き等身大のママであり、美容師としても頑張っていきたい女性美容師の姿がそこにありました。
今日は深夜のMAMABI潜入レポートで見えてきた、ママ美容師の共通点とMAMABIが先導する新しい価値づくりについて考えます。
ママであることを諦めることはできない。だけど美容師であることも諦めたくない
子供の寝かしつけまではテンてこ舞い。ママの時間は22時からスタートします。
この日のzoom交流会のテーマは「アサカラバン〜daily routine〜」。
北海道から沖縄エリアまで23人のママ美容師が参加し、ママビパーカーズ(ママビパークの会員)の毎日のルーティンを共有。真似できるところはどんどん取り入れていこう! という会。
日々のタスクをこなしまくるママビパーカーズにいくつか共通項が見えてきました。
ママビパーカーズの共通点
・家事は時短命
・朝のうちに1日のミッションをすべて終えているママ多し!
・やたらショートスリーパー
・徹底した夫の教育
・自分1人の時間をできる限りつくるようにしている
・せっかち!(笑)
中には炊飯器の早だきタイマー30分以内で夕飯の支度と翌日の仕込みをすべて終えるという脅威のタイムパフォーマンスを上げるママもいて、限られた時間の中で試行錯誤しながらも工夫して毎日を楽しむヒントが満載でした。
MAMABI PARKは悩んでいるのは自分だけじゃないと勇気をもらえたり、忙しい日々の合間で少しだけ立ち止まって自分を見つめ直すことができる場所。
「私たちは、ママであることは諦められない。
だけど美容師としての自分も諦めたくないから、学びも情報交換も貪欲!」
そんなメッセージを感じた交流会。
プライベートな話をしていても、結局、最後は楽しそうに仕事の話をしている・・・。そんなママビパーカーズでした。
たった1人で立ち上げたMAMABIがママ美容師が集う場所になるまで
MAMABIを立ち上げたのは埼玉県上尾市で美容師として働く2児の母、ゆうこ園長。
16年ほど前に美容学校を卒業してアシスタントとして働いていたものの1年目で妊娠が発覚。
働いていたサロンに当時産休・復帰の事例がなく、サロンを辞める選択しかなかったゆうこさんはアシスタントのうちに育児に入ったこともあり、その後の復帰で苦労したという。
飲食店でアルバイトをしながら、いつでも美容師復帰ができるようにヘアケアマイスターの資格を取ったり、美容師復帰に向けての情報収集は欠かしませんでした。
ママになって美容師を諦めてしまう人はまだまだ多いと思います。
1人目では復帰できても、2人目の妊娠がわかると断念してしまうケースも多いですよね。
カットを覚えたい。
スタイリストになりたい。
そう思っても、相談できる同じ立場の美容師もいなく苦労したので、復帰や働く過程で起きる日々の悩みを共有できる場所があればと思い、『ママ美容師ゆうこ』の名前でブログ発信を始めました。
夫(現在は離婚)が独立して美容室をオープンすることになりアシスタントして働き始めた傍ら、復帰や働き方に悩む女性美容師たちと悩みをシェアしたいという想いでブログ「MAMABI365」を2018年2月に立ち上げたという。
その後、LINEのオープンチャットも立ち上げ、700名のママ美容師が気軽にお互いの悩みをシェアできる場へ。
オンラインサロンにしたのは、2021年7月。
同じ埼玉県で美容師としてサロンワークを行いながら、コロナ前からオンラインサロンの運営を軌道に乗せていた枝村仁さんの勧めもあってスタート。
それぞれの道で頑張るママ美容師が公園に集まって、得意ジャンルを共有したり、明日からもっと美容師としても楽しめるヒントを見つける。
そんなイメージで始めました。
今年4月にオンラインサロンをリニューアルし、現在は200名近いメンバーがより深くつながった形となっています。
自らママ美容師でありながら、誰よりママ美容師を応援している。
全国のママ美容室がもっと働きやすくなるために、どうしたら良いかをいつも考えている。
ゆうこ園長のInstagramにはいつも、ママ美容師の心に届くメッセージが添えられています。
だけどどうしても悩みを共有するだけでなく、もっとママたちが行動に移せるコンテンツを発信できるようにしたいと私は考えていて、たくさんのママ美容師たちとの出会いやサポートがあり、今があると思っています。
私はMAMABIをなくしたら何もないんですよね(笑)。
美容師1年目でママになり美容師を続けられなくなって、たくさん悩んだし遠回りもしたけれど、もしかしたらそれはMAMABIをやるためだったのかなって。
職場や家で認められなくてもMAMABIは3つ目の居場所。
心がひん曲がりそうになったときも自己肯定感があると無敵になれるんです。
“共感”の先の価値づくりへ
ママビパーカーズはママで美容師でありながら、ママ以外のウリを持つ人が多いという。
骨格矯正スパや縮毛矯正、アイメニューなど技術に特化している人もいれば、顔タイプ診断やパーソナルカラーを学びカウンセリングに強みを持つ人も。
中でもママ美容師×webライターのサカリさんは、ライター業だけでなくMAMABIのウェビナーメインパーソナリティ、イベント企画、告知画像のデザインや美容師さん向けにLPやSNSの制作代行も行っており、美容師の影の努力や美容師という仕事の素晴らしさを世の中に伝えています。
時間を取るのが難しい毎日でも、美容師として進化を続けることや楽しむことを忘れないママビパーカーズの交流会は、よくあるママ友が公園で共感し合っている姿とはちょっと違います。
MAMABI PARKの中で悩みを共感し合うだけでなく、「全国のママ美容師がもっと働きやすくて理解してもらいやすい環境をつくりたい」「オーナーやスタッフにママ美容師の状況や気持ちを知ってもらうことができないか」を考え、議論する日も。
MAMABIの活動を少しずつ外に向けて、ママ美容師の気持ちを知ってもらうことや働きやすさを推進する活動にも取り組み始めています。
「ママ美容師とオーナーをつなぐオープンチャット」を開設
「理解してもらえない」と言っていても変わらないから、少しでもママ美容師を少しでも知ってもらえるようにとつくった「ママ美容師のトリセツ」動画。
https://www.instagram.com/p/CHkdvaqDyWd/
ママ美容師の価値を自分たちで高め、世の中に伝えていくことで、これからも全国のママ美容師や将来ママになる女性美容師を応援し続けていきたいですね。
MAMABI PARK(ママビパーク)
ゆうこ園長 @yuko_mamabi
1986年11月9日、埼玉県生まれ。埼玉県理容美容専門学校卒業。入社1年目に出産のために退社。出産後は飲食店でアルバイトをしながら美容師復帰を目指す。2013年に元・夫がオープンしたヘアデザイン3214に入社。現在14歳と11
歳の母であり美容師であり、MAMABIの園長として三足のわらじを履きこなす。オンラインサロンは2021年7月からスタート。2022年4月にリニューアル。協力美容師や外部講師も増え、約200名のママ美容師とともに「MAMABI PARK」を運営中(https://fants.jp/community/mamabipark)