ボブログ
これだけは押さえておきたい! 新人向け接客マナー5選
新社会人としてサロンに立つこと数週間、少しずつ仕事に慣れてきて「あれ? こんな時どうすればいい?」と接客シーンでの迷いも出てくる頃だと思います。
そんなアシスタント1年生に向けて、「これだけは押さえておきたい接遇マナー」をサロンの新人研修なども行うエルベプランナーズ 代表 矢吹ちおりさんに聞いてきました。
どれもサロンの現場でよくあるシーンばかりなので、まずはこの5項目を完璧に覚えてしまいましょう!
1. 新人でも一番を取れること。それは「挨拶」です
挨拶はコミュニケーションの基本です。
良い人間関係を築くためにも、明るく爽やかな挨拶を心掛けましょう。
場面に応じた適切な挨拶ができれば、職場の雰囲気が良くなるばかりでなく、あなたの評価も高まります。
【挨拶のポイント】
①アイコンタクト&スマイル
②明るい声
③自分から先に挨拶しよう
「いらっしゃいませ」「お待ちしていました」とお客さまにしっかりと歓迎の意が伝わるような挨拶を心掛けましょう。
こんな挨拶はNG!
①挨拶はしているけれど、相手に聞こえない声の大きさ
②相手の目を見ていない
③「ながら作業」の挨拶
2. 些細なことで大きな差がつく! バッグの預かり方
お客さまの荷物をお預かりするときは、バッグが一番キレイに見える持ち方であることが大切です。
バッグの形が変わっても、一番キレイに見える持ち方を考えて応用させましょう。
【正しいバッグの持ち方】
①持ち手を片方の手で持ち上げます
②もう片方の手のひらでバッグの底を支えます
③腰より高い位置で預かること
こんな持ち方はNG!
手で抱え込むように持つ
自分のもののように腕にぶら下げてしまう。腰より下の位置で持つのもNGです
上着はたたんで預かろう
上着はお客さまが脱いだまま預かるのではなく、キレイにたたんで預かりましょう。
バッグを先に預かった場合は、先に奥にしまうかカウンターなどに一度置いてから上着を預かります。
3. カルテの渡し方にもマナーがあります
カルテをお渡しするときは、お客さまの目線でお願いするようにしましょう。
待ち合いの椅子に座っている場合は、お客さまと同じ目線まで下がってお渡ししましょう。
立ったまま上からの目線では威圧的な印象を与えてしまいます。
【正しいカルテの渡し方】
カルテを示すときは、必ず手で示しましょう。
こんな渡し方はNG!
ペンで指すのはNG。横柄でぶっきらぼうな印象を与えてしまいます。
4. たかがペン、されどペン。正しいペンの渡し方を覚えましょう
ペンはお客さまが受け取った後にすぐ書けるようにお渡しします。
ペンとカルテを同時に渡すとお客さまが受け取りにくいので、まずカルテを渡し、次にペンを渡すようにしましょう。
【正しいペンの渡し方】
ペンはお客さまがすぐに書けるような状態でお渡しします。お渡しするときは指先を伸ばして渡すとキレイに見えます。
こんな渡し方はNG!
ペンの両側や中央を持ってしまうと、お客さまがどこを持ったらよいのかわからず、受け取りにくいのでNG。
5. 語先後礼でお見送りしましょう
お見送りのときには、相手の目を見てまずお礼を言ってからお辞儀をします。
お礼を言いながらお辞儀をする「同時礼」ではお礼の気持ちが伝わりにくく、簡略なイメージも与えてしまいます。
また、お見送りは待ち合いのお客さまも見ているので、見送ったお客さまが振り返らないからといってお見送りがおざなりにならないように気をつけましょう。
お辞儀の種類を知っておこう
・15°=会釈 お客さまとフロアですれ違うときなどのお辞儀
・30°=中礼 接客での基本礼。お客さまを出迎えるときなどのお辞儀。自分のつま先の1.5m先に目線を向けるイメージでお辞儀します
・45°=最敬礼 お見送りのときやクレームで謝罪するときなどのお辞儀。背筋はピンと立てたまま、腰から折るようにお辞儀します
矢吹さんは、「女性目線の売れる&魅せる店作り」をテーマにさまざまな業界で店舗商品ディスプレイ、POPアドバイスを行っています。
こちらの「目を引くPOPの書き方」もチェック!
エルベプランナーズ 代表 矢吹ちおり
全日本空輸(株)にて国際線客室乗務員として約5年勤務。2010年、エルベプランナーズを設立。女性目線での接客サービスに関するセミナー講師活動やコンサルティングの他、女性目線の売れる&魅せる店づくりをテーマに商品ディスプレイ、筆ペンPOP、簡単ラッピングを組み合わせて、スタッフが楽しんで取り組める販促アドバイス活動も展開中。
https://www.elever-p.com