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【連載】ハイセンスな若手美容師をたどって取材&応援!つながれ★おしゃれンズ/特別編 高橋風汰[SCREEN]

ボブログTV編集部
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新人美容師さんに存分に語ってもらいたい!駆け出しの今だから聞ける話が聞きたい!

という連載。オシャレな若手美容師さんに「オシャレだと思う仲間を教えてください!」と紹介してもらって取材先を決めていくリレーインタビューです。

約1年間、2021年時点で2年目美容師のみなさんに、美容師になった理由やサロンワーク、ファッションや好きなことについてインタビューしてきました。

年の瀬ということで、来年2022年は次の世代の子たちで再スタートしよう!

・・・その前に、2年目美容師で1人、編集が個人的に注目していた方がいました。そのかたはこちら↓

月刊BOB編集部公式Instagramより

 

全国理容美容学校連盟さん主催のコンテスト、さらに日本美容専門学校の学内コンテストの審査にお招きいただいた際、編集が同じ年に2度も髪書房賞で選出してしまった、抜群にカットがうまくておしゃれな学生さん。

この連載のインタビュー対象の世代で、同じく都内で活躍していたので「回るといいな〜」と思っているうちに、今年のターンは最終回に。(他のたくさん素敵なUー25美容師に出会えてうれしい悲鳴でもあります!)

せっかくの節目の回なので、満を持して取材を依頼することにしました!

特別編は高橋風汰さん[SCREEN/東京・銀座]

その、今回のゲストはこちら!

高橋風汰・たかはしふうた さん

2001年1月1日生まれ。神奈川県出身。日本美容専門学校卒業。2020年にSCREEN入社。東京・銀座にオープンしたSCREEN GINZA  MAISONに配属となり、現在2年目。

日本美容専門学校のコンテスト以来ですね! 学生の頃からカットデザインが抜群にうまくて注目していましたが、美容師になったきっかけを教えてください。

ご無沙汰しています🙇‍♀️
美容師になった理由は、元々僕の家族には技術職についている人が多いんです。父がデザイナーで、母の叔父が画家で。それで、会社に勤めるというよりクリエイションすることに憧れていました

なるほど。他にもデザインやクラフト系のお仕事はありますが、その中でどうして美容師を選んだのですか?

自分自身が美容室に行くのが好きだったんです。中学生くらいから美容室に行き始めたのですが、次第に技術を提供する仕事ととして興味を持つようになりました

それで学生の時から技術が上手だったんですね! センスの良さもどうやって磨かれていったか、お聞きしていきたいと思います。

ファッションに興味を持ったきっかけはおしゃれな仲間!

続いてファッションの質問をします。モードで個性的な装いですが、小さい頃からファッションにも興味があったんですか?

いえ、実はファッションに興味を持ったのは遅いんです。高校生くらいまで綺麗に見えるように…と気を遣ってはいた程度でした。
興味を持ってこだわるようになったのは、日美(日本美容専門学校)に入ってからです!

意外! 遅咲きでもこんなにおしゃれになれるんですね。

日美の仲間は個性的で、自分を押し出すのが上手な人が多かったんです。僕は一人っ子で、一人で遊んだり黙々と何を作ったりするのが得意な方なんですが、そういう自分にとってクラスメイトの存在は刺激的でした。人と被りたくない!と思って服にもこだわるようになりました

ファッションに興味を持ってから、どんなふうに好きな世界観を見つけていったのか知りたいです。おしゃれをしたいけど何からどうしていいかわからないという人は、意外と多いと思うので。

’80年代の音楽が好きだったので、80年代のロックミュージシャンをアイコンやキーワードにアイテムを集めていきました。ベースはヴィンテージで、古着とかを集めて

日美時代のコーディネートの写真を見せてもらいました。‘80年代UKって感じ!日本人にはなかなか難しいテイストに感じるけど、体型にあったシルエットで着こなしていますね。

就職して、サロンに立つようになってからはファッション観は変化しましたか?

元々ロックの中に少しモードなテイストのものが好きだったのですが、SCREENに入ってからさらにモードになりました。
翼さん(神谷代表)のスタイルに影響を受けていますし、サロンに立つときは自分がインテリアとして馴染むように装うんだよということを、先輩方に教えていただいたので気をつけています

サロンワークのある日のコーディネートも見せてもらいました。モノトーンを基調とした個性的なスタイル。ミディアムのパーマヘアというなかなか合わせるのが難しそうなヘアスタイルだけど、いいバランスですね。

髪型も80年代のミュージシャンをイメージしています。ちょっとむさ苦しくて、鬱陶しい感じ。
ただ、この髪型でダメージが入ったアイテムをチョイスすると汚く見えてしまうから、服の素材や形は綺麗なシルエットに仕上がるように意識しています。
あと、髪のツヤ感はすごく大事にしています!

確かに。個性的な髪型だとお客さまに覚えてもらいやすそう。

OFFの日のファッションはどうですか?

OFFのスタイルも“SCREENモード“の影響は強く受けていますね。OFFの日ほど攻めたくなっている自分がいるというか…
機能性を考えてサロンワークでは着られないものをOFFに挑戦しています。重ね着とか、色を使ったものを楽しんでいます

好きなカルチャーへのこだわりはありながら、美容学校の仲間や職場の先輩など、周りのセンスの良い人の価値観をぐんぐん吸収しているんですね。

おじさんはギター職人! 音楽とアートが好きな職人気質

ファッションの話の中で80年代の音楽の話が出ましたが、きっかけを教えてください。どんなアーティストが好きですか?

60年代後半から80年代のハードロックやヘヴィメタルが好きです。
中学生くらいのときにQUEENを聴いて良いなと思い、枝分かれして聴いていくと「これ、子供の頃に車の中とかで流れていたやつだ!」となって。なので、音楽やカルチャーの嗜好は両親の影響を大きく受けていますね

21歳でQUEENは渋い。でも、家族の影響ってありますよね。自分が演奏したりということはやりますか?

はい。高校生からギターを趣味でやっています

おお〜。バンドを組んだりとか、そういうことはやっていた?

いえ、そういうことはなくて、一人で黙々と…
高校の時は周りの友達は受験勉強をしている中、僕だけが美容専門学校に通うことが決まっていたので、譜面買って黙々と弾いていました。放課後7時間とか弾いてることもありました(笑)

それはストイック!笑

父方の叔父がギター職人だったので、ギターが身近だったというのもあるんですけどね

なるほど、本当に職人気質の家系なんですね!納得。

好きな曲もレコメンドしてもらいました!(すべて画像からiTunesに飛びます)

▶︎ボストン More Than a Feeling

▶︎ボン・ジョヴィ Runaway

▶︎グレタ・ヴァン・フリート Highway Tune

ボストン!ストイックなバンドだよね。渋くて名曲ばかり。

グレタ・ヴァン・フリートは最近のバンドなんですが、トラディショナルなロックを現代のシーンにぶつけているところがかっこいいと思っています。レッド・ツェッペリンを彷彿とさせるテイストなんですよ

Zepのヘビーな音楽性は、今逆に新鮮に聞こえそう! 改めて聴いてみようと思います✨

先ほどインテリアの話などもあったけど、音楽以外のアートもお好きですか?

そうですね、音楽意外だと…
家具や建築も好きです。日美に入ってからすごく興味をもち、好きになりました!

建築はカットが得意な美容師さんはお好きな方が多いですよね。同時に、奥が深くて難しそうなイメージもあるけど、どうやって知識や見聞を広げていったら良いと思いますか?

美術館がおすすめです! 美術館って、建物そのものが歴史的・文化的に価値があったりして、面白いですよ。展示と合わせて建物を見に行くのはおすすめの楽しみ方です!
東京だと、東京都庭園美術館が好きですね

なるほど、そうやって見にいくと一石二鳥ですよね。東京都庭園美術館は20年代のアール・デコ様式の建築ですね。庭園だけ公開していたりもしますよね。

そうなんです!西洋建築ではあるけど、日本の人が確かに使っていたものなので、西洋と日本の文化が混じった感じが好きです

そういう意味では、ロンドン生まれのサスーンのカット技術をアジア人の髪質に合わせて進化させている美容師の仕事はあってるのかもしれないね。

はい、そういう意味でSCREENのコンセプトは本当に好きです。日本人のモデルさんをデザインして世界に通用するクリエイションを発表している代表や先輩方を尊敬します

自分の好きなカルチャー、SCREENへのリスペクトを忘れずに

とっても濃いカルチャー談義、楽しかったです。最後に、今後美容師として活躍していく上での心構えなどを聞かせてください。

気をつけているのは、見た目は尖っていたいけど、実際話すとやわらかくて居心地が良いというのを目指しています。
尖ってグランジなカルチャーが好きだからこそ、お客さまに不快感を与えない振る舞いには特に気をつけたいと思います

それは大事なことですね。元々職人しごととして興味を持ったという美容の世界ですが、接客の面ではどうですか?

最初はサービス業的なコミュニケーション力には苦手意識がありました。ですが、今はお客さんが本当に大好き。SCREENのお客さまに会えるのが楽しいし、覚えていただいていろんなお話をさせてもらうのは本当に刺激的。目の肥えたお客さまや先輩からたくさん刺激をもらって、成長していきたいと思います!

一見生まれつきハイセンスでモードな感性を持っているように見えた高橋さんですが、インタビューを通して、スポンジのように知識を吸収し、感性を育てることができるのだなと少し印象が変わりました。もちろん、家族の影響など生まれながら恵まれている部分はあるかもしれないけれど、一番彼を成長させているのは“吸収力“の高さだと実感。銀座という洗練された土地の感度の高い顧客の皆さんや先輩に囲まれて、ますます活躍していくだろうと楽しみになりました✨

さて、この連載の2年目編は今回で最終回。2022年の2年目美容師さんのリレーは、高橋さんに後輩のかたを指名していただきます。お楽しみに!

前回のインタビューはこちらから!

ななしま

AUTHOR /ななしま

月刊NEXT LEADER編集部→月刊BOB編集部→書籍編集部。好きなものは宝塚と蛙亭と、赤井秀一です。

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