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【連載】ハイセンスな若手美容師をたどって取材&応援!つながれ★おしゃれンズ/Vol.5 前田凱都・SHIMA

ボブログTV編集部
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新人美容師さんに存分に語ってもらいたい!駆け出しの今だから聞ける話が聞きたい!

という連載『ハイセンスな若手美容師をたどって取材&応援!つながれ★おしゃレンズ』。オシャレな若手美容師さんに「オシャレだと思う仲間を教えてください!」と紹介してもらって取材先を決めていくリレーインタビューです。

このインタビュー、編集自身が刺激の多い楽しみな時間となっております。4回やってきて思うのは、次世代だからどうとかいうことではなく、特化したこだわりのある人、誰かから「かっこいいな」と思われる面がある人は何歳でも尊敬できるということ。「Uー25」という制約を設けているからこそ、数字って記号だなと逆に気づくというなかなか深い境地に達してきました。

第5回は前田凱都さん[SHIMA(シマ)/東京・原宿]

前回の西村優輝さん[HEAVENS(ヘブンス)・東京原宿]に紹介してもらったゲストはこちら!

前田凱都・まえだがいと さん

1999年6月25日生まれ。岐阜県出身。中日美容専門学校卒業。服・音楽・美容に興味を持ち、美容師を志す。就職先を東京に絞って探し、SHIMA入社。SHIMA HARAJUKU LEAPに配属、アシスタント2年目。

美容師になろうと思ったきっかけを教えてください!

前田さん
前田さん
工業高校に通っていたのですが、進路を考えるとき就職ではないなと思っていて。自分の興味のあるジャンルを俯瞰してみると、服・音楽・美容は全部繋がっているなと思いました。それで、仕事にするなら美容師だと思い、美容専門学校に進学したという感じです。

面白い発想ですね。服や音楽を仕事にするという選択肢はなかった?

前田さん
前田さん
ありませんでした。美容からだったら、服や音楽という他ジャンルにアプローチするイメージが湧いたんですよね。アパレルから美容や音楽、音楽から美容みたいな広げ方は難しいかなと思って。

18の時点でそのビジョンがあるのはすごいですね。そういうビジョンだと、強い個性と幅広い活躍のフィールドを持ってるSHIMAに縁があったのは納得です。

前田さん
前田さん
そうですね。小学生の時から漠然と「東京に行くかも」と思っていて、進路が具体的になるに従って就職先は東京に絞られるようになりました。弊社はアーティスト的なマインドの先輩が多く、活躍事例が幅広いのでそこは大きな決め手になりました。

何事もトータル、全部繋がっていると思う

では、続いてファッションの質問に。ファッションのこだわりを教えてください!

前田さん
前田さん
まず、前提として全部トータルだと思うんです。どんなにいい服を着ても髪が決まっていないとおしゃれに見えないというトータルコーディネート的なこともあるんですが、もっと大切なのはその中身というか。内容がないというか…見た目だけみたいなのはダサいなと思うので、そうならないようにというのは常に思っていることです。

元々ファッションの語源って服の話だけじゃなくて「流儀」みたいな意味もありますしね。では、サロンワークの装いで気をつけていることを聞かせてください。

前田さん
前田さん
「普通のおしゃれ」というか、多くの人がかっこいいと感じてもらえるように気をつけています。HARAJUKU LEAPは特に感度の高いお客様が来店されますが、それでもやっぱり攻めすぎてはダメですね。例えば、ドゥーラグとかタンクとか、攻めたアイテムはサロンワークのない日に楽しみます。
かといって、弊店に立つ以上普通でもダメなんで、いかにギリギリを攻めるかというのが1つのテーマかもしれません。

そんな前田さんのONコーデ・OFFコーデ、それぞれ見せてもらいました。

サロンの雰囲気に合うストリート感とシルエットのきれいなアイテムで好感度高めです◎

前田さん
前田さん
ONもOFFもテーマはアメリカのキッズですね(笑)

OFFはこちら。

ジャケットやブーツなど、いろんなテイストを楽しんでいるんですね!中でも好きなジャンルとか、注目しているブランドとかはありますか?

特にないですね……。服に興味を持ってから、いろんなジャンルに全部トライしたので、1周回って何が似合うのか分からなくなってきて。というか、なんでも似合うかも?と最近思っていて(笑)。

1周まわったという過去のコーデも見せてもらいました。

取材前にインスタ(https://instagram.com/csgaito)を見せてもらったんですが、ストリートからモード、綺麗めまで網羅してる印象が確かにありました。着こなしてるよね〜

趣味とかもそうなんですけど、1つに決めずになんでもやろう!というタイプ。なので、似合うなら何でも着るようにしよう!って感じです。
服だけじゃなくて髪もだし、ネイルとかもしてます。

おしゃれ!男子のネイルってコーデが難しそうだなと思うのですが、おしゃれに着こなしててかっこいいですね。

目を養うために「買い付け目線」で買い物をする

幅広いジャンルのファッションを楽しむとなると、気になるのはお買い物事情。どこで服を買ってる? 御用達のショップとかありますか?

僕、東京で服を買わないんですよ。美容学生時代にNYに行って古着屋を回っていたときに、日本では買えないような値段でかっこいい服がたくさん売っているのを目の当たりにして、ファッションにはコスパも大事だなということを感じたんです。
なので、服を買うときは岐阜(地元)にある倉庫みたいなリサイクルショップか、ピンポイントで狙ったハイブランドのアイテムを買うかのどっちかです。中価格帯には手を出しません。

もはや古着屋でもなく、地元のリサイクルショップとは驚き! その中からいいアイテムを掘り起こすのは目がいりますね。

はい、目を養うことが目的というのもあります。「買い付け目線」で買い物をするって感じです。

美容業界誌でも「センスを鍛える」とか「目を養う」ことができるかどうかがテーマになることがありますが、前田さんのファッションに対する姿勢にはヒントが詰まってるなと思います。楽しみつつ、“流儀“があって、自分に何かしら負荷をかけていて、成長につながっているのかなと。「なんでも似合う」と自己分析していましたが、それはそういう姿勢のたまもののように思いました。

広く浅くでもずっと続けると深まると思う

多趣味とのことだけど、今気になっていることやマイブームはありますか?

前田さん
前田さん
本当に多趣味なんですよ。いろんなことに興味があるので「なんでもできる男になろう!」というのがテーマ。スポーツもお酒も料理も知らないことがないようにしたいなと思っていて。
筋トレも好きだし、バスケとか。最近ではタコスとかパエリア作ってみました。

美味しそう! パエリアって難しそうです。そういうアンテナってどう広げてるんですか?

前田さん
前田さん
パエリアは難しかったです。タコスはもうマイレシピがありますよ(笑)
興味のきっかけは友達とか動画、SNSとか。
友達にボードをもらったのでスケボーを始めたりもしましたし、富士山にも登ってみたいなと思ってます。

色々手を出して飽きちゃったり挫折したりしちゃうことに対する怖さはないですか?

前田さん
前田さん
広げすぎると浅くなるという見方もあるかもしれないんですけど“広く浅く“もずっと続けると深まると思うんです。
服もそうですけど、何か1つに絞るのは今じゃないかなと思って、だから「なんでもできる男」が今の目標なんです

「何でもできる男」になりたい! マルチに活躍する美容人に

今年で、入社2年目。服・音楽・美容が好きで美容師の世界に飛び込んだ前田さんですが、1年サロンワークしてみてどうですか? どんな美容師になりたいですか?

サロンワークは好きです。撮影などのクリエイティブなシーンよりも、お客さまと関わるのが本当に楽しいなと思っています。
美容師としてというか、やっぱり「全部やりたい」というのがテーマですね。美容ももちろん頑張るけど、美容だけじゃないし、ファッションも音楽もぜんぶ。
美容を軸にカルチャー全部に関わって影響していける存在になりたいし、大きな野望としては各ジャンルのコミュニティを作って、美容・ファッション・音楽が好きな人たちが高め合いながら活躍できる業界にしたいなと思ってます!

ミドサーの編集Nですが、前田さんは聞き応えのある流儀を持っていて話しててめちゃくちゃ楽しかったです。ヨイショする意図はまったくなく、正直同世代以上でもこういう感覚で話せるのって珍しい、いい意味で“規格外“な感じが魅力的な人でした。

意欲がありつつ思慮深い前田さんならマルチに活躍したいという目標も叶うと思いますし、応援したいと思っています!

次のゲストはこちら✨の方!

ななしま

AUTHOR /ななしま

月刊NEXT LEADER編集部→月刊BOB編集部→書籍編集部。好きなものは宝塚と蛙亭と、赤井秀一です。

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