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「ほめ達認定講師コンテスト」優勝動画でわかった“ほめる”のその先

最近、人からほめられましたか?

誰かを、ほめましたか?

 

コロナ禍で職場のコミュニケーションが希薄になったと言われる今、

さまざまな業界で「ほめる力」が見直されています。

 

「ほめる力」を学ぶことで、コミュニケーション力を上げる取り組みをしているのが一般社団法人 日本ほめる達人協会(=通称:ほめ達)

 

「ほめ達!検定制度」を充実させ、さまざまな業界に向けて「ほめる」ことの大切さを伝えている協会です。

現在、「ほめ達!検定」3級合格者は6万3329名。

 

ほめ達が12月11日に実施した認定講師のためのコンテスト「ほめ達認定講師コンテスト本戦」で、

 

美容業界の研修で引っ張りだこの研修屋 佐久間寿美江先生が見事、グランプリを受賞しました!

 

 

佐久間先生が「ほめる力」を育む上で大切にしていることとは何か?

 

そもそも「ほめる」ことがナゼ大事なのか?

 

「ほめられる」ことでどう成長できるのか?

 

をグランプリを獲った佐久間先生の動画をもとに解説していきます。

 

 

ナゼ、職場に「ほめる」は必要なの?

 

「ほめる」ことがなぜ大事なのでしょうか?

 

仕事はやりがいや楽しさがわかるまで少し時間がかかります。

よかれと思って先輩がダメ出しばかりをすると、本人もできていないところばかりが見えて不安になってしまい、「これで良いのか」「もっと向いている道があるのではないのか」と思考は退職へ向かうそうです。

 

新入社員の気持ち退職に向かう前にこまめにコミュニケーションを取ることが必要で、そのコミュニケーションに「ほめる」は効果的だと佐久間さんは解説しています。

 

 

ほめる≠おだてる

 

ほめる」と「おだてる」は異なります。「ほめる」を通した適切なフィードバックは「これでいいんだ」という行動基準や判断基準を学ぶ上で必要です。

一方、下心があるのが「おだてる」です。
「ほめる」を人の気持ちのコントロールに使うのはやめましょう。

 

 

離職予防につながる「ほめる」と「聴く」

 

「ほめ達認定講師コンテスト本戦」では、予選で勝ち抜いた4人が45分のオリジナルセミナーを披露。

オンラインセミナー参加者でもある審査員が各講師のセミナー後、評価シートにチェックとコメントを入れ審査するそうです。

 

今回優勝した佐久間先生の講習内容は、新人の離職予防のために上司や先輩が身につけたい「ほめる」「聴く」

 

動画の目的は「離職予防」。

上司や先輩に向け、SNSなどの間接的コミュニケーションに慣れてしまい、自分の気持ちを伝えることが苦手な新人とどう向き合えば良いか?

ご自身の新人時代のミスや体験もおもしろおかしく含めながら解説している動画です。

 

「ほめる」ことの大切さは動画9:42〜をご覧ください。

 

 

【ほめ達認定講師コンテスト本戦優勝動画「ほめ達の聞く技術」】45分

※ 動画内の資料は現在は差し上げておりません。

 

 

ほめ達は価値発見の達人

 

「ほめ達」では「『ほめる』とは、人・モノ・出来事の価値を発見して伝えること」だと定義しています。

 

明らかに優れていることだけをほめるのではなく、一見、マイナスに見えることからでもその人の価値を発見することができるのです。

 

「ほめる」が身につくと

・独自の視点で価値を発見することができるようになる

・コミュニケーション力が上がる

など、離職率だけでなく、自分にとってもプラスになることばかりなのですね!

 

 

ほめようとすることで、視点が変わります。
視点が変わると自分が変わります。
自分が成長し、上司・先輩が人間力を高めていくことは部下・後輩にいい影響を与えるのです。

 

 

 

 

 

離職を予防するために、3つの欲求を知る

 

①承認欲求

尊敬・自尊の欲求。自分が価値ある存在と他者からも認められたい欲求。

自己肯定感が低いと言われる日本人は、第三者から受け入れられたり、認められたりされることが必要だと言います。

 

②貢献欲求

人はただほめられたいのではなく、誰かに貢献し、感謝されたいもの。

役に立っている積み重ねが自信になり、自己肯定感につながります。

 

③成長欲求

他者と比較するより、過去と今を比較すると成長を感じられるもの。

成長している実感があると仕事を楽しむことができます。

 

離職を予防する上で、この3つの欲求があることを理解しましょう。
「ほめる」を通してこれらの欲求を満たし、
成長実感を得ることができるようになります。
佐久間先生
佐久間先生

 

目と心を使って「聴く」ということ

 

話し方にクセがあるように、聴き方にもクセがあると言います。

 

目と心を十分に使って心を聴くこと。

 

言っていることだけではなく相手が言っていないことも聴くことで、コミュニケーションは大きく変わります。

 

それは、自分の話ばかりする人を自分のことを聴いてくれる人、どちらに心を開くかと考えると明確ですね。

 

 

【傾聴のポイント】

 

 

①適度にアイコンタンクトを取る

②自然な頷き、短い相槌、おうむ返などのリアクションを入れる

③相手のための質問をする

 

 

おうむ返しをするとき、質問をするときに、事柄は伝え返すことは多くても、「感情」はスルーしてしまいがちなものです。

 

相手が言った感情の言葉の他にも、相手が言っていない感情の言葉も汲み取ってリアクションをすることで「気持ちをわかってもらえた!」と思ってもらいやすくなります。

 

言葉にされないと人は気持ちをスルーされたと思ってしまいがちです。
コミュニケーションの基本はまず自分から心を開くこと。これを心がけましょう。
佐久間先生
佐久間先生

 

 

「ほめ達認定講師コンテスト」グランプリ動画の見どころ

 

最後に、上記の動画の見どころをまとめました。

 

1)すぐ使える自主練メニュー「ほめトレ」

「ほめる」が大切だとわかっても、

「どうほめたらわからない・・・」

「今までほめたことがないのに、急にほめたら気味悪がられるのでは?」と思った人へ。

 

動画では、実際に口に出して習得できる佐久間先生の「ほめトレ」アドバイスがあります。

 

たとえば、「二言挨拶」。

「おはよう」の前に「○○さん、おはよう」と名前をつけるだけで、新入社員は「自分の名前を覚えてもらえている」と嬉しく感じるものなのです。

 

 

2)1人コントのようなおもしろ事例が満載

 

佐久間先生の1人コントのようなおもしろトーク事例が満載のため、

「あ〜、そういう上から発言の先輩いるよね」

とか、

「そんな新人入ってきたらどうしよう?」

と思わす笑ってしまいながら、45分間あっという間に視聴してしまう動画です。

 

 

3)「知っている」ではなく「できているか」という視点で視聴できる

これは動画の冒頭で佐久間先生が伝えていたことですが、「知っているかどうかではなく、できているか?」という視点で聴くことを促しています。

 

本当は理解していなかったことに自分自身が気づけるクイズの効果で、「わかっている」と思っていたことでも一旦頭をクリアにして講習を受けることができ、無意識でやっていることの意識レベルを上げられる内容になっています。

 

 

 

 

できない部分ばかりに目がいくときは、視野が狭くなっているときだそうです。

 

実は、成長が遅いように見える新入社員でもできることが増えて確実に成長していたりするもの。

 

具体的に何をしたか? どんな工夫をしたのか? できているところに焦点を当て、伝え返すことで新人自身も成長に気づきます。

 

年が明けるとまもなく、新人が入社します。

 

「今年の新人は・・・」と、ぶつくさ言う事態になる前に教育にあたる先輩は動画を視聴して、意見交換をしたり、新人を向かい入れる仕組みを整え始めてみてはいかがでしょうか?

 

 

Profile

株式会社研修屋 佐久間寿美江

 

1985()駿河銀行入行、 1992年同退行後、㈱ザ・ニーズ、コミュニケーション・アカデミー等の研修会社で講師として、行政・民間企業・職業技術校・学校で研修(授業)・講演を担当する。

20074月株式会社研修屋を設立。美容業界・建設業界を中心にセミナー・人材育成コンサルティングを実施しながら、美容業界誌、bizSPA!フレッシュ等メディアの記事監修、執筆を行う。

全国スモンの会第三者委員・平成24年度小田原市社会教育委員・平成22年度小田原市男女共同参画プラン策定推進委員。

美容業界で18年、延べ5万人以上に研修してきた実績があり、美容師の悩みの解決法を網羅している美容業界の救世主。

5万人以上を研修してきたデータや心理学的アプローチ、能力開発法のスキルを用い、マンツーマンで一緒にキャリアプランや成長戦略・売り上げアップ施策を考え、進捗管理やアフターケアもしてもらえるオンライン1on1講習も好評。

著書に『マンガ間違いだらけの接客コミュニケーション』(髪書房刊)がある。

https://www.kenshu-ya.co.jp

 

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