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ラストスパート!今後どうなる?★2021年の美容室キーワード6【サロンワーク編】

2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、激動の一年になりました。美容室は政府から「生活に必要な業種」とされ、他のサービス業に比べて打撃は抑えられたとはいえ、売り上げもお客さまの客足も例年通りとはいかなかったのではないでしょうか?

12月を目前に、2020年の波乱を巻き返し「例年以上」をめざすために、今後の美容室経営・サロンワークにおいておさえておきたいキーワードを総ざらい!

美容専門総合誌 月刊BOBと美容室経営者・幹部向けの会員誌 月刊NEXT LEADERを発行する髪書房が、取材を通してキャッチアップしたキーワードを独自にまとめてみました。

ファッションもカルチャーも‟ホンモノ思考”に?

外出自粛による「おうち時間」の増加、テレワークの普及による時間の使い方やコミュニケーションの変容など、コロナの影響は価値観の変容にも及んでいるようです。お金と時間の使い方が変わり、消費者は本当に自分に必要なものは何かを吟味するように……

トレンドのキャッチアップに加え、商品やサービスの効果が「ホンモノ」であること、自分自身にフィットしたものであることが今後共通のキーワードになりそう!

①サステナブル

サステナブル(Sustainable)とは「持続可能な」という意味。2020年にはレジ袋が有料になったことでプラスチック使用削減の運動に注目が集まりました。環境保護に関するキーワードと取られがちですが、実際は貧困や飢餓の撲滅、人権など様々な分野で「適正」化する活動や事業を指します。

一見美容室に関係のないキーワードのように見えますが、消費者がモノやサービスを選ぶときに「サステナブルであるか?」という基準を持つ人は確実に増えているようです。ということは、今後美容室選びも同じ観点を持つお客さまも増えてくるのではないでしょうか。Instagramのハッシュタグ、#サステナブル はもちろん、#サステナブルファッションの投稿が1.1万件(2020年11月27日現在)であることも見逃せません。

今年のうちに、ぜひ情報を集めて何ができるか考えましょう!

 

②ワンホン(網紅)風

おうち時間で韓国ドラマ『愛の不時着』が大ブームになり、K-POPなどの韓国カルチャーはもはやトレンドの定番に!

今後の注目カルチャーは中国! 「ワンホン」とは中国のインフルエンサー全般のことを指す言葉。韓国風のオルチャンメイクのピュアな可愛さから、精巧なお人形のような可愛さに注目が集まっています。

Instagramのハッシュタグ、中国語の#網紅(ワンホン)はいわずもがな、日本語 #ワンホンでも1.5万件の投稿が!(2020年11月27日現在)

メイクのノウハウはいろんなところに情報があふれているので、ヘアデザインでは何ができるか?今からぜひ考えておくといいかもしれません★

③骨格診断

似合わせの理論といえば「パーソナルカラー」がポピュラーですが、今一般女性誌でも特集が組まれ注目されているのが「骨格診断」。Instagramのハッシュタグでは #骨格診断 で検索すると、なんと18.4万件もの投稿が!

コスメカウンターにも「イエベ/ブルべ(肌色のベースカラーのこと)」という文字がおどっていたり、SNSのプロフィール欄に自分のパーソナルカラーや骨格タイプを書いている女子が多く見られ、今後一般女子の「自分に似合うもの」への関心はさらに高まっています。

美容師さんこそヘア・ビューティのプロとして、取り入れるかどうかは別としてお客さまが知っている知識は確実に押さえておきたいところです!

 

④オトナのハイトーンカラー

バレイヤージュやエアタッチなどを使ったハイトーンカラーの技術が進化した2019年を経て、2020年はテレワーク人口の増加に伴って、目立たないけど気分が上がる毛先カラーやイヤリングカラー、フェイスフレーミングカラーといったアクセントの効いたヘアカラーデザインが盛り上がりました。(当社編集部女子もフェイスフレーミングカラー率なんと30%!)

ここで注目したいのが、次は大人女性向けのデザインカラーへの展開です。2019年に生まれた「グレイヘア」のムーブメントと相まって、白髪を染めないで活かすカラーとの融合で新しいフェーズが見えてきそう。

白髪が集中しているポイントをデザインに活かすファーストグレイ向けのフェイスフレーミングカラーや、白髪比率とケアブリーチを活かしたオシャレなグレイッシュヘアといった、世代間のおしゃれがシームレスになっていく時代がすぐそこにきていると感じます。

 

⑤プリカール

デザインカラーブームの陰に存在感を出しきれずにいたパーマのニーズがついに戻ってくる!?

「プリ(뿌리)」とは韓国語で「根元」の意味実は韓国はパーマ需要が非常に高く、そんな韓国で考案された”根元だけ立ち上げる”パーマ技術をプリカールといい、今じわじわニーズが増えているのだそう!

ロッドを巻き込まずにマジックカーラーのようなロッドを用いて根元を立ち上げる技術で、ふんわりナチュラルなフォルムと動きを叶えるもの。若い世代に増えている軟毛さんのボリュームアップから、エイジング世代のお悩み解決まで幅広く提案できそうなので、今年のうちにチェックしておきたい新しいイチオシ技術といえそうです。

 

⑥店販革命

コロナ禍で加速したものといえば店販! 百貨店の化粧品ブースはタッチアップできないし、何度も外に行きたくない、でも実際に触って買いたい……。あれっ、美容室でファウンデーション売ってるんだ、やってみたい、買います!

という流れで今年店販売上・購買率ともに爆増した美容室が実は多数

2021年の店販のキーワードは「免疫・健康促進」と「コスメ」! スパなどとのセットメニューで器具やインナービューティ商品が売れたり、高機能コスメが売れたり、枕やマットレスが売れた!という美容室の声も多く聞かれました。

Amazonなどのインターネット通販が普及している今、対面での買い物の価値は「その人が使ってよかったもの」を買いたいというところに。美容師さんが思う以上に「美容師さんのオススメを買いたい」需要があることがわかった2020年でした。

2021年は思い切って店販もトライしていきましょう!★

2021年の美容室キーワード【経営編】につづく

いかがでしたでしょうか? まだキャッチアップできていなかったキーワードがあったらぜひ情報収集を!

小社月刊誌面で今後掘り下げていきます。ご期待ください!

☞ 次回「ラストスパート!来年どうなる?★2021年の美容室キーワード【経営編】」は11月29日更新予定!

ななしま

AUTHOR /ななしま

月刊NEXT LEADER編集部→月刊BOB編集部→書籍編集部。好きなものは宝塚と蛙亭と、赤井秀一です。

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