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NHDKニューモード “ViVO”

美容協同組合日本ヘアデザイン協会(横田敏一理事長)は1月31日、渋谷区文化総合センター大和田(東京・渋谷)にて「NHDK2023 New Hair Mode & Tokyo Show」を開催した。

”日本人のヘアモードは日本人の手で”というスローガンのもと日本ヘアデザイン協会(NHDK)が発足して以来、60年以上に渡って続くニューヘアモード発表会。
コロナ禍では開催を見合わせていたものの、昨年7月には人数を制限しながら2年半ぶりにリアルでのヘアショーを開催した。半年ぶりとなる今回は500名を超える来場者を動員し会場は満席となった。

冒頭挨拶に立った理事長の横田敏一氏は「前回に比べ倍以上に方にお越しいただき、ようやくコロナ以前に近しい形での開催ができるようになった。視て、感じて、自分のものにする。そういった場所として今後はさらに大きな形でデザイン協会のパワーを伝えていきたい」と開催の喜びと意気込みを語った。

ヘアショーは2023年のヘアモード「ViVO(ヴィーヴォ)」と東京ヘアショー「Regain +(プラス)」の2部構成で行われた。

 

『ViVO』

計良宏文氏

 

まず、創作設定プロジェクト委員長の計良宏文氏が『ViVO』のコンセプトと創作のポイントを解説。ラテン語で「生きる」を意味し、イタリアでは手紙文の中で“心から(感謝を込めて)”という意味合いで使われるこの言葉は、不安定な世の中でも芯の強いマインドへと変化し前に進むことで、力強く生きていって欲しいという思いが込められているのだという。

次に創作のポイントとして挙げたのは、ファッションのトレンドでもリバイバル中のY2K。デニムやシースルーの要素に、サスティナブルやノンバイナリーといったメッセージ性をヘアと織り交ぜることで現代的に再解釈している。

続けて、創作設定プロジェクト副委員長の石渡智花氏と松木宏紀氏がデモンストレーションを行いながら、ディテールを掘り下げていく。
カット、カラー、パーマ、スタイリングに加え、メンズメイクについても細かく説明。両モデルともウルフベースのフォルムに、ラウンドしたワイドバングが印象的だった。

1部の最後は創作設定プロジェクト委員とモード委員によるヘアアレンジショー。鮮やかなカラーリングに、気分が高揚するようなY2Kスタイルを披露し会場を盛り上げた。

松木宏紀氏(左)、石渡智花氏(右)

【創作設定プロジェクト委員】
篠谷信寛、中川泰貴、調秀明、原口裕匡、土井一生
【モード委員】
黒木大介、寺井誠、別所宣彦

 

『Regain +』

Regainが取り戻すのはこれまでの日常生活。取り戻した後、さらに一歩先を進んで行うポジティブな気持ちが今回のテーマ「Regain +」となっている。
東京ショー実行委員長の瀧寿弘氏のもと、新鋭からベテランまで多彩な技を4つのシーンで披露。それぞれ設定したモチーフに対し、新たなテイストを加えることで独創的な世界観を表現し観客を魅了した。

ステージ構成は以下のとおり

・STAGE1「tefu-tefu ~emergence~」
坂本朋広(ヴィサージュクリエーション)、佐野友里佳(山崎伊久江美容室)、武田友洋(美容室Seibu Group)、遊橋淳(ELICA)

・STAGE2「Take flight」
浅野一平、内山恵美香、山本直(ON THE GO)

・STAGE3「UP STAGE」
竹之内香織(Salon de With)、竹村紗季絵(FRESHSALAD)、土居一生(美容室Seibu Group)

・STAGE4「CYBERNETICS」
桜井靖浩(ELICA)

左「tefu-tefu ~emergence~」、右「Take flight」

左「UP STAGE」、右「CYBERNETICS」

なお、ヘアショーの後はエクセルホテル東急 プラネッツルーム(東京・渋谷)に会場を移し「NHDK2023 情報交流会」が開催された。

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