経営をDXアプリでサポート
株式会社カッチブー(松崎洋介代表取締役、小松 啓代表取締役)は独立前後の美容室経営に悩むトップスタイリスト※向けに、美容室に特化したweb予約システム・顧客分析等のアプリケーション「カッチブーン」をリリースした。
近年、セルフブランディング力の高い美容師がSNSを使いこなし、集客するケースが増えてきた。
ブランディングに成功したのちに独立、というのは少なくない流れ。しかし、その後継続的に集客・ブランディングをし続けたり、経営面での数字管理などの本業以外のタスクも大いに発生する。そんな悩みを、DXによってサポートしてくれるのが「カッチブーン」というアプリだ。
具体的なサポート内容は以下の通り。
1. オウンドメディア強化
サロンオーナーが獲得した自社ドメイン内に、予約受付・ヘアスタイルカタログ・ブログなどを組み込めるように。
1-1 自社ドメインによる運用で、ブランディングしやすくなる
大手クーポンサイトやポータルサイト、他のPOS会社の予約サービスでは、その会社のドメイン下にお店IDなどが表示される。そのため、インスタグラムの外部URL、Googleビジネス プロフィール(旧称:Google マイビジネス)の予約URLなどに予約サービスのドメインを表示しなければならず、SEO対策では不利に働く。
その点、自社ドメインを使うことでブランドイメージを広く周知させることができ、中長期的なブランディング構築が可能になる。
1-2 スタイルブックから予約ができる
アプリ状に記載されているスタイル写真から直接予約に進める。クーポンサイトや他の予約サービスと比べて心地よい体験をお客に提供できる。
1-3 スタイル写真はスタイリストごとに紐づく設計
複数店舗に所属していても、スタイルから直接予約ができるデータ設計。
2. 本業に注力するための経営環境の構築
施術業務や従業員採用・育成といったヘアサロンの本業に注力するための経営環境の構築をIT面・数字面の両面から支援。
2-1 経営環境の構築をIT面・数字面の両面から支援
IT面の支援では、サーバーやネットワーク環境を構築し、データを収集・管理する業務管理システムを導入し、予約からカルテ登録・決済までのPOS機能を完備。
さらに会計・税務業務システムなどの間接業務の設計も行い、アプリケーション間(Freee[free社の提供する会計ソフト]やマネフォワード(※3))とSquare[株式会社マネーフォワード提供のバックオフィスSaaS])との連携)の連携をシームレスに行う。
加えてダッシュボードで経営に対し各実績数値をフィードバック。
数字面の支援では、事業計画を策定支援し、財務の月次推移などを分析、経営戦略を立案するサポートを実施。また、インスタグラム強化のためのツールを提供するなど、ヘアサロンの経営環境の数字面全般を支援する。
3. スタッフ個々の集客力強化・教育支援
スタッフ個々の集客力強化・教育をアプリケーションで支援。アプリにインスタグラムを連携させ、メンバーを招待するだけで、アプリがデータを自動収集・蓄積し分析をフィードバックする。
3-1
インスタグラムをアプリに連携するだけで、各投稿の数値(インプレッションなど)をわかりやすく視覚化。
スタイリストの①インスタグラムのデータの視覚化、および②インスタグラムのデータを通じ交流が促進されることで、インスタグラムのアカウント強化(人材教育)につなげる。
集客はインスタグラム、顧客管理はPOS、サロンとしての経営管理は別の会計ソフト、など、それぞれが別々に管理する必要があった従来のシステム。
インスタグラム集客から顧客管理や業務管理をシームレスにつなぐことのできるサービスの登場によって、今後のDX化は進むのか? 今後の導入実績に期待したい。
※ SNSで1万人以上のフォロワーがいるスタイリストを指す