ヘアショーで起こす12名の革命
by12レーベル実行委員会(株式会社CHARLES DESSIN&Co.)は2022年12月7日、ヘアショー「by12-バイ トゥエルブ-」を恵比寿 THE GARDEN HALL(東京・恵比寿)で開催した。
リアルイベントの復活が目覚ましい昨今、押さえつけられていたクリエイティビティが爆発するかのごとく、新たなヘアショーが誕生した。
出演者は美容業界を変革する美容師12名。
開演前に会場に踏み入れると、すでに舞台上には岩屋 真氏(NOOS)、大城俊也氏(FLEEK)、近藤康雄氏(電髪俱楽部)と3名のカラーの名士がモデルに仕込みを行っている。
開演の合図とともに、みやちのりよし氏(SHACHU)のDJをバックに8名の出演美容師がモデルに実演。そんな豪華なプロローグからヘアショーが開幕した。
前半戦は5組。
トップバッターはRYUSEI氏(PELE)と樗木佑太氏(iro.)。ハイトーンカラーをけん引するMZ世代のインフルエンサーによる舞台が会場を温める。
枝村 仁氏(PATINA)は、1年かけて取り組んできた47都道府県セミナー完走のフィナーレとして、8分間で大幅レングスチェンジするカットプロセスをスライドで解説。”教育者”としてのクリエーションを見せつけた。
ワタロー氏(LIM)は、パンキッシュなヘア・ファッションのモデルと演出で業界へのアイロニーを呈示。
エザキヨシタカ氏(grico)は、生演奏をバックにモデルカットを行い、観衆をつかの間の旅に連れて行った。
みやちのりよし氏(SHACHU)は、メンズ1体、レディース2体でSHACHUの新たな風を感じさせるエネルギッシュなステージを展開した。
休憩をはさみ、後半戦は4組の美容師が登場。
内田聡一郎氏(LECO)は、音楽に合わせたスピードカットで大幅なレングスチェンジを披露し、会場のテンションは急上昇。
岩屋 真氏(NOOS)、大城俊也氏(FLEEK)、近藤康雄氏(電髪俱楽部)のステージでは、開演前の伏線を回収するように、三者三様の想いを載せたデザインを披露した。
今回のヘアショーの発起人でもある黒木利光氏(CHARLES DESSIN)の舞台は、ダンサーのパフォーマンスとクリエイティビティ溢れるヘアデザインの融合で、ヘアショーがエンターテイメントであることを証明。最後には自身もパフォーマーとして登場し、会場を圧倒した。
トリを務めたのは木村直人氏(LOVEST KYOTO)。日本維新の会所属の参議院議員、音喜多 駿氏をモデルにステージ上でカットを披露しながら、美容と政治の結びつきを訴えた。
フィナーレには出演者とモデル全員が登場し、大円団に。これからも継続していくというby12。美容業界の新たな兆しを感じる一夜となった。
【出演者】
黒木利光(CHALRES DESSIN)、内田聡一郎(LECO)、みやちのりよし(SHACHU)、木村直人(LOVEST KYOTO)、ワタロー(LIM)、大城俊也(FLEEK)、RYUSEI(PELE)、近藤康雄(電髪俱楽部)、岩屋 真(NOOS)、枝村 仁(PATINA)、樗木佑太(iro)、エザキヨシタカ(grico)