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現場を支える椅子の張り職人

タカラベルモント株式会社(吉川秀隆会長兼社長)は、 同社大阪工場技術部所属の白井宏典氏が、 理美容サロン・医療クリニック向けの特殊な椅子の張り技術が認められ、11月21日の大阪府職業能力開発促進大会にて「大阪府優秀技能者表彰(なにわの名工)」(以下「なにわの名工」)を受賞したと発表した。

「なにわの名工」とは、大阪府で技能者の地位及び技能水準の向上を図ることを目的に、毎年1回、優秀な技能者を表彰している。「極めて優れた技能を有し、その技能が府内に置いて第一人者として認められる者」、「15年以上の実務経験を有し、その職業に従事している満年齢35歳以上の者」という条件のほか、「職業を通じて、後進技能者の指導や、教育、トレーニングに携わり、技能者の育成に寄与したこと」など、5つの項目すべてに該当する技能者の中から、知事が有識者の意見を聞き 決定するもので、本年度の「なにわの名工」では最年少での選出となった。

今回の受賞は、背もたれ昇降技術を搭載した理容椅子初の製品などの特許にも関わるほか、約140種類以上ある合成皮革の種類の特性を活かした製品開発、現場指導の両面で多くの実績があることに加え、2021年にスタートした工場発のSDGsの取組で、製品の廃棄レザーのアップサイクル活動「Re:bonis」プロジェクトの中心メンバーとしての活動などが認められたもの。タカラベルモント大阪工場で働く社員の「なにわ名工」受賞はこれで7人目となった。

今回の受賞について、白井氏は「自分が受賞できると思っていなかったので本当に驚きました。これも大阪工場の沢山の先輩方、仲間のサポートがあったからです。本当にありがとうございます。さらなる技術の向上に励み、当社のお客様であるプロフェッショナルの皆様に常に寄り添う製品づくりを目指したい」と語った。

■白井 宏典(しらい ひろのり) プロフィール

2007年入社。現在、大阪工場 技術部 機械設計グループ所属。 ‟なにわの名工“であった先輩社員指導のもと、理容椅子やデンタルや医療椅子など多くの機能を内蔵する特殊な仕様の「椅子の張り職人」として、基本技能の習得に励み、現在では、約140種類にも及ぶ合成皮革の特性を活かした部材選定から、工法決定、縫製ライン、表皮材の意匠考案を行い、型(パターン)作成までを担う。2015年「なにわの名工若葉賞」を受賞後も、国家検定で、椅子張り技能検定で1級を取得するなど、研鑽を積む。現在も、他業種の椅子で材料や座り心地の研究なども熱心に行うなど、「年間を通じて沢山のお客様が座る理容椅子等」の技術向上に余念がなく 、多くの職人への技術指導を行いながら、特殊な椅子の生産に携わる。また近年では、後輩の育成にも尽力。2021年自社工場発の廃棄レザー・アップサイクルプロジェクト「Re:bonis」ではメンバーとして、当社100周年事業の従業員3000人に向けたアイテムに貢献。

 

 <参考:「Re:bonis」プロジェクトについて >

■大阪の革職人たちが結んだ手で咲くSDGsの可能性 タカラベルモント Re:bonisプロジェクト

https://prtimes.jp/story/detail/ZrXYWNfkPvb

■Re:bonisプロジェクト発足のお知らせ

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000055758.html

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