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スタートアップ!資生堂プロ

資生堂プロフェッショナル株式会社(朝妻久恵日本事業代表)は11月7日、約3年振りの開催となる「シンボリックサロンフォーラム 2022」を東京マリオットホテル(東京都品川区)にて開催した。

朝妻久恵日本事業代表

今年7月にヘンケルグループへの事業譲渡が完了した同社。冒頭挨拶に立った朝妻久恵日本事業代表は、資生堂プロフェッショナルとヘンケルグループは創業年などそれぞれが持つDNAや価値観が近く、プロフェッショナルビジネスの成長に意欲であるため、自然に溶け込むことができたと語った。

こうしたタイミングもあり、新たに経営目標に加えたキーワードが「サステナサロンづくり」。①素材美とデザイン力の追求 ②顧客満足を生む居心地の良さ ③365日の顧客体験に責任を持つ ④未来思考とエシカル という4つのアプローチから、持続可能なサロン経営をサポートしていくと約束した。

最後に朝妻代表は「私たちはスタートアップします。一人ひとりが起業家精神を持ち、新しい価値づくりに挑戦していきます」と力強く締めくくった。

井原和之マーケティング部長

続けて、井原和之マーケティング部長が壇上に立ち、2023年度のマーケティングプランを紹介。好調なケア領域とカラー領域を背景に、「素材美」「教育機会の充実」「情報・話題づくり」の3つのカテゴリーで消費者の脱ダメージニーズに応えていくと説明。リリースが予定される新商品の紹介とともに、今期はプロモーションにも注力し、4都市10カ所の交通広告や「HAIRCAMP」とのタイアップなど、販促のための話題づくりをしていくと語った。

小倉太郎ジェネラルマネージャー(Un ami)

資生堂プロフェッショナルの商品を活用したサロンの成功事例紹介で壇上に立ったのは、Un amiの小倉太郎ジェネラルマネージャー。高単価のカラー剤を活用して単価アップを考える経営者は多いが、続々と新商品がリリースされることもあってなかなかスタッフに浸透していかないのが実情と語った小倉氏。

同サロンではターゲットを「髪質改善トリートメント客」と「エイジング意識層」に絞り、種類も価格帯もさまざまだった高単価カラーを今年に入ってアルティストに一本化。「ずっと良い髪でいられる」カラーという打ち出しでプラス1100円。それまでプラス2200円の高単価カラーもあったが、スタッフの実感力が特に高いアルティストに絞ることで、アップグレードするカラー客比率は27%(2021年)から66%(2022年)へと急上昇。ターゲットやカラー剤を絞ることでスタッフの理解力や提案力が上がると力説した。

休憩後、ゲスト講演として世代・トレンド評論家としてTVなどで活躍する牛窪恵氏が登場。「明日から経営に役立つ! 今の若者の価値観とココロとは」をテーマに、同氏が得意とするマーケティング理論で、現在の世代間ギャップをわかりやすく解説した。

(左から)牛窪 恵氏、川瀬賢翁代表(Londグループ)、橋野慶一郎代表(Ponte)

講演後はQ&AセッションとしてLondグループのFCオーナーとして東海エリアで活躍する川瀬賢翁代表と福岡県の郊外エリアで多店舗展開するPonteの橋野慶一郎代表が壇上に。「ママ美容師の活躍の場をつくるには?「オーバーストア化するなかでの差別化は?」「出店前のエリアマーケティング手法とは?」など、経営者ならではの鋭い質問が飛び交い、会場は大いに盛り上がった。

その後、参加者は懇親会で食事を楽しみながら美容師同士のリアルな親交を存分に深めた。

 

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