人生に寄り添う美容を本気で
美容ディーラー・株式会社LEDEAL(橋本健治社長)は、関西の美容を盛り上げる!をコンセプトに掲げた「MIRARERU project」の一環として、「人生に寄り添う美容を本気で考える日」を9月19日に大阪・梅田の梅田サウスホールにて3年ぶりに開催した。
当日は、美容関係者の他、写真家や建築家など「人生に寄り添う」を信念にしている他業種の有識者を招き、対談やカンファレンス、セミナー技術ライブを実施。加えて、メーカー各社のブース展示やコロナ禍で進化した美容業界最新情報のパネル展示も行った。
会場には台風接近の悪天候にも関わらず約300名が来場(その他、LIVE配信も実施)。出展ブースでは最新の美容機器の体験コーナーやパーソナルカラー診断、バイオプラスチックを使用した容器展示や、最旬ヘッドスパ機器、訪問美容コーナーなど多彩な催しで美容トレンドを紹介した。
さらにSDGsの一環で、会場にはカラーチューブ回収コーナーやラオスの経済発展に貢献する「ラオスビューティープロジェクト」、古着を回収するコーナーも設置し、来るべき未来を提案した。
各ステージの概要は以下のとおり(一部抜粋)。
【スペシャル対談】
関西美容シーンをけん引してきた湯谷純明氏(igrek/大阪府豊中市)と、現代の関西美容をけん引している1人である力丸正啓氏( Bouque Hair Designers /大阪府豊中市)の2名による対談を実施。湯谷氏は「美容師はよもやま話が大事。そこにヘアデザインのヒントが隠されている」と長年の体験談を披露。一方、力丸氏は「お客さまと長く付き合うためには、お客さまが年齢を重ねた変化に寄り添った提案が大切」と、イベントテーマである「寄り添う」の本質を説いた。
【スペシャルセミナー】
美容師にもファンが多い著名写真家・ハービー山口氏のトークライブは、自身が撮影した150点の写真と共に「写る人の明日の幸せを心から祈ってシャッターを切っている。明日の幸せを祈ることで、相手からも感謝される」と美容業に通じる“寄り添う心”の重要性を訴求した。
【カンファレンス①】
午前と午後の2回に分けて実施した「人生に寄り添う」座談会。
その前半はウエディングプランナーの池田真莉氏(knot)と写真家の仲道雄大氏(㈱Ruluuca)、建築家の村尾泰史氏(㈱帝塚山夢工房)の3名が登壇。池田氏は「人生に寄り添うことが一番大切であり、お客さまが人生の中で歩んできた大切なことを振り返りながら接することが重要」、仲道氏は「お客さまが何を望んでいるのか同じ目線になることが重要」、村尾氏は「人生で大切なのは喜び、感謝、愛。やりがいは自身の創造心の中で生まれていく」といずれも情熱的に語った。
【カンファレンス②】
後半のカンファレンスはテーラーの勝 友美氏(㈱Re.muse)、看護師の森山佐恵氏((有)ケンゾー)、湯灌納棺師の吉永直樹氏(㈱CSCサービス)の3名が登壇。勝氏は「喜びも悲しみも分かち合えた時、人生に寄り添えたと感じる」、森山氏は「他人も大事だが、自分への興味はもっと大事。人生は一期一会、自分の人生を絶対に楽しむという気持ちを持つべき」、吉永氏は「ご家族からの“ありがとう”という言葉がこの仕事をやってきてよかったと糧になる。“ありがとう”という言葉を大事にしていると自分にも返ってくる。内面を知ろうという工夫が仕事のパフォーマンスを上げるのではないか」と話し、三者三様で寄り添う極意を明かした。
イベントに込められた想いは、生涯顧客と向き合う美容業の価値を再認識するきっかけづくり。そのために、「人生に寄り添う」という難しくとも根源的な仮説の検証に挑んだ。一般的な技術セミナーや経営セミナーと一線を画して、美容業のあり方を模索した革新的イベントの今後が注目される。
なお、イベントの様子はYouTubeでも配信中。
https://www.youtube.com/watch?v=EsPROVqcw6I