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ヘンケル、資生堂プロ買収完了

ヘンケル(コンシューマーブランド アジア地域 デイビッド・タン社長)は7月4日、資生堂のアジア太平洋地域におけるプロフェッショナルヘアビジネスの買収が完了したと発表した。この買収には使用許諾を得たSHISEIDO PROFESSIONALブランド傘下の「サブリミック/SUBLIMIC」や「プリミエンス/PRIMIENCE」等の主要プロフェッショナルヘアブランドの取得も含まれる。

この度の買収契約は2月9日に締結された。買収したビジネスの2021年度売上高は1億ユーロを超え、社員数は500人前後の見通し。今回買収が完了した資生堂のアジア太平洋地域は東京・上海・ソウル・タイ・シンガポール。ヘンケルの子会社となった日本法人の株式の20%を資生堂が保有することで、両社の協力体制は一層強化されることとなった。

デイビッド・タン社長は「当社はアジア太平洋地域におけるビューティーケア事業を成長させるという明確な目標を持っています。今回の買収によりこの地域におけるプロフェッショナルヘアビジネスのリーディングプレイヤーになり、日本と中国における市場ポジションを大きく向上させることができました。同時に韓国におけるプレセンスと、タイにおける最大手としての地位を確立できた。『成功に欠かせないのは人である』と考えている当社では、適切な人材の獲得と維持、多様かつ包括的な組織文化の推進、そして急速に変化し続けるダイナミックな世界において必要性が高まっている起業家精神の育成を優先事項としている。資生堂プロフェッショナルの皆さんをヘンケルファミリーに温かく迎えたい」と述べている。

ヘアカラーのイノベーションとトレンドにおいて成功しているシュワルツコフプロフェッショナルに資生堂プロフェッショナルが加わることで、ジャパンビューティのプレミアムヘア剤とスカルプケア剤、脱毛防止剤、スタイリング剤、パーマ剤に対する理解と開発・提案能力がより一層高まることが期待されている。その実現に向けて、アジアの消費者に特化した商品を開発するため、ジャパンビューティのイノベーションハブを東京に設置。資生堂プロフェッショナルとシュワルツコフの両ブランドの製品処方など、新商品開発の拠点とする。

なお、ヘンケルのプロフェッショナル ヘアビジネスは2023年初頭までにランドリー&ホームケアとビューティーケア ビジネスユニットの統合により設立される新しいマルチカテゴリーのプラットフォーム・ヘンケルコンシューマーブランド ビジネスユニットの一部となる予定。

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