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廃材に息吹く名工たちの物語

タカラベルモント株式会社( 吉川秀隆会長兼社長 )は持続可能な社会を目指すSDGsの取り組みの一環として、製造過程などで発生する「廃棄レザー」をゼロにすることを目標に、 新たな価値を創造する自社工場発のプロジェクト「Re:bonis(リボニス)」を発足した。

今年創業100年を迎える大阪発のものづくりの会社が挑む

同社の主力商品であるプロフェッショナル用の “丈夫で壊れにくい椅子” は、 大阪工場と滋賀機器工場の2か所で製造されている。 両工場ではレザーの素材研究や開発段階で使用するサンプルに加え、 工程上の裁断時に生じる「端材」などのレザーを毎年多く廃棄・処分していた。

今回立ち上げられたプロジェクトは、 サロンやクリニックをはじめ多くのプロフェッショナルの要望に応えるために用意された多彩なカラー/約140種類の廃棄レザーに新たな役割と価値を与え新しいモノ” として再生。社内外に展開することで ”独自のエコシステム” を確立する、未来の地球環境を守る”循環型社会”へ向けた取り組み。

 

プロジェクト名の「Re:bonis(リボニス)」は、 理美容椅子+再生(reborn)を掛け合わせた造語。 「レザーを余すことなく使うために長年にわたり効率的なプログラミングを行い、それを日々アップデートしながら裁断を行ってさえもなお発生してしまう端材を再生して活用したい」という、 プロジェクトメンバーの熱い思いから命名された。

タカラベルモントプロジェクトメンバーの白井氏(左)と土橋氏(右)

 

同プロジェクトの第一弾は、大阪市阿倍野区に工房を構え、全国の理美容師から注文殺到中のシザーケースやエプロンなどを製造・販売する株式会社waji(菅野裕樹社長)と協業。タカラベルモント社員のSDGsへの理解を深めるオリジナルアイテムを製作するほか、 B to C向けの販売を視野に入れた商品開発を計画している。 また今後は、大阪発のモノづくり企業として、 地域社会や教育に貢献できるような取り組みを行う予定。

 

waji代表の菅野裕樹氏「今回のプロジェクトで使うのは端材ですがもともと厳選された素材ばかり。 だからこそ配色や洗練されたデザインにすることで 社員の方の意識も高まり将来にもつながる。 そんな ”未来を実現できる” プロジェクトにしたい」と語る。

大阪に工房、東京に営業所/配送センターを構えるwaji(ワジ)は、 “根幹はものづくり” をモットー理美容師用のレザー製品ブランド「aruci(アルチ)」などを展開しているものづくり集団。 近年問題視されている保護ネコの食費や治療費をまかなうプロジェクトを立ち上げるなど、社会貢献にも積極的に取り組んでいる。 公式サイト  https://waji.co.jp/

 

【Re:bonis(リボニス)の概要】
理美容椅子+再生(reborn)を掛け合わせた造語。 主力商品であるプロフェッショナル用の “丈夫で壊れにくい椅子” を製造する過程でやむを得ず生じる裁断端材などを再生して新しい価値を生み出す、 自社工場発のプロジェクト。 このプロジェクトを通じて生まれ変わった商品が、100年後も顧客の「美しい人生をかなえる」ために寄り添えるようなモノを作り、より一層の自社エコシステム確立を目指す。

【タカラベルモント プロジェクトメンバー】
大阪工場 業務部 マネージャー/土橋一夫、 技術部/白井宏典、滋賀機器工場 業務部 部長 /伊藤芳明、 製造部 生産技術/金澤茂、生産企画室 マネージャー/下野光一

 

プロジェクトメンバーの白井宏典氏 「入社以来、製造一筋で椅子の製造の仕事に携わってきました。 効率的かつ余剰がでないようプログラミングをして裁断を行うなど長年に渡り工夫を重ねても出てしまう廃棄レザー。 これらを活用して 次の100年につながる当社の新しいモノづくりのプロジェクトにします」と語る

 

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