2021年アリミノが向かうのは
株式会社アリミノ(田尾大介 社長)は、創業75周年を迎える2021年度の活動テーマと活動方針を4月5日(月)10:00からオンラインで配信した。
田尾社長は冒頭の挨拶で、昨年の美容業界の状況を総括。来店回数やパーマ/カラーなど業務メニューが減少した反面、サロン店販の購入率と売上高やヘッドスパは増加し、様々なプラスマイナスが交錯したと述べた。
続いて2020年度の実績について言及。4月から12月までの集計による昨年対比(メーカー出荷ベース)は、コロナ禍による来店回数減の影響で業務用カテゴリーが約90%と伸び悩み、ヘアカラーが90%でパーマーは100%強。しかし化粧品処方のクオラインストレート剤は112%、スプリナージュやコアミーを有するヘアケアは126%と好調だった。同社が市場の70%を占めるスタイリング剤カテゴリーでは、2021年1月に発売したダンスデザインチューナーが発売直後から大好調。コロナ禍による市場の落ち込みを新製品の好調がカバーしていると分析した。
同社の新年度の活動テーマは “FOR THE FUTURE「ファン」を作ろう!” で、根強い既存の消費者=ファンとの信頼関係づくりを目指し、サロンや美容師のファンを育てるための支援や、消費者の強い来店動機「また来たい!ずっと通い続けたい!」に繋がる製品やエデュケーションを提案する。
続いて田尾圭介専務が活動方針を発表し、サロンの課題ごとに3つの提案を行うと述べた。
- 美容室・美容師の価値自体をUPする
- 美容室・美容師の価値を他に代え難いものにする
- 価値の提供元(美容室・美容師)の評価をUPする
提案の具体的な施策は以下の通り
「こだわりメニュー化」
- マチュア世代へのトリートメント(コアミー/クオラインスリムバランサー等)
- 既染毛きれい長持ちヘアカラー(ASIAN COLOR LOW LIFTの推奨)
- 白髪を活かすデザインカラー
「自宅ケアの徹底」
店販購入率が昨対で1ポイントアップし22%とサロンユーザーのおうち美容指向は過去6年で最高値(NBBAアンケート結果)となり、いかにしてサロンに居ないときに思い出してもらうかを提案する。
続いて「ファンづくり」に成功しているサロン例として、U Hair(愛知県名古屋市)、illume(千葉県八街市)、SHEA.aoyama(東京都港区)、Paige_.hair(栃木県宇都宮市)のインタビュー動画を配信した。
2021年のマーケティングアクションは以下を発表。
「ツギイロプロジェクト」
オリジナルカラーレシピを公募しcolor story ADMIOの新色として製品化
「CAMPUS COLLECTION 2021 HEART POP」に協賛
スポンサーとしてサロンとのタイアップ(イベント当日のバックステージのヘアメイクを担当/サロンオリジナル動画作成しイベントで配信)を提供
「ジオ マーケティング プログラム」
サロン立地地域の生活者のライフススタイル属性や、新規出店時のエリアと既存店舗の顧客分析を行い、効果的なメニュー・サービスづくりが可能となる
また今回のプレゼンテーション第2部として、株式会社ツナグ代表の佐藤尚之氏による基調講演 “「ファンベース」がどんどん大切になっていく理由” が配信された。