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withコロナは「シン密」でチャンスに

リクルートグループは3月18日(木)、“変化の兆し”を紐解きながら“近い未来”を読み解くという主旨の「コレカラ会議」『飲食・美容領域から見るwithコロナ時代の店舗と顧客のエンゲージメントの変化』をオンラインにて開催した。

withコロナ時代の経営のヒント、お客さまに選ばれる美容サロンの新キーワードとして「シン密」が発表された。シン密(しんみつ)とは「お客さまとの新しい信頼の絆」のこと。

「2020年4月のコロナ以降、これまで利用していたヘアサロンを変更したかどうか?」というアンケートに対し、8割が「コロナ前と同じサロンを継続利用している」と回答したという。同じヘアサロンに継続する理由は「施術者・スタッフを信頼しているから」が6割以上を占めた。(出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2020年下期」2020年8月調査)
※コロナ前(2020年3月以前)とコロナ後(2020年4月以降)の両方にヘアサロンを利用した女性が回答(女性16-69歳、n=3,821)

 

withコロナ時代のサロン経営のヒントとして、お客さまのサロン選びの基準は、技術メインの「信頼」だけではなく、「技術以外の部分」に対する信頼へと大きく広がっている。サロン内だけでなく、オンラインカウンセリングに代表されるサロン外にも広がるサロンの信頼獲得の多様化が「新しい信頼」を生み出し、「心の信頼」の絆を強め、「深い信頼」へと進化していると発表。店外も含めたカスタマーエンゲージメント、継続コミュニケーションの工夫。店外でも付加価値を感じるサービス提供として、下記のような具体的成功事例が紹介された。

・「美容師×お客さま」で開発した、サロンオリジナルのヘアケア商品がコロナ禍中に発売し、半年で売り上げ2000万円(AFLOAT/東京・名古屋)
・Zoomを使ったオンラインカウンセリングで、お客さまの髪の悩み(前髪のセルフカットなど)に対応し信頼関係アップ(HONEY/東京)
・「ジム」「飲食店」「花屋」他業態店舗コラボレーションで、ヘアサロンの知名度・来店頻度アップ(IJK OMOTESANDO/東京)、(ORO/大阪)、(AMERICAN BARBERSHOP FUK/福岡)、(Journeyman/神奈川)

 

飲食領域、美容領域のコラボレーションで開催された「コレカラ会議」ならではの「コレカラの店舗経営のためのヒント」共有もあった。編集部が注目したのは、コロナ以降飲食業界で始まった、入店時間によりランチ代金が違うなど「ダイナミックプライシング」の可能性だ。美容室でもすでに導入している店舗もあるそうで、平日を割引するのではなく、需要の高い土・日曜日、祝日の料金を高く設定することが売上棄損せず、休日に過剰集中する客数を調整することにもつながるという。

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