後天的クセ毛の発生要因探る
中野製薬(株)(中野孝哉社長)は、10月21日〜30日開催中の国際化粧品技術者会連盟の学術大会「IFSCC Congress 2020 Yokohama」において、加齢などの後天的な要因から生まれる毛髪のうねり(クセ)に関する関西大学との共同研究成果を発表した。
IFSCC(国際化粧品技術社会連盟)は全世界で16,000名以上もの化粧品技術者が所属する世界的な学会で、国際学術大会は毎回300件以上の演題が発表され、世界の化粧品業界に大きな影響力を持つイベントである。
そこで、中野製薬(株)と関西大学 化学生命工学部の共同チームは「ヒト外毛根鞘細胞におけるコラーゲン産生と小胞体ストレスとの関連について」を発表した。(著者 中野製薬株式会社:堀部一平氏、石原良二氏、中野孝哉氏 関西大学 化学生命工学部:泉沙良氏、住吉孝明氏、長岡康夫氏)
この研究は、同一人物の直毛とうねり毛の比較から、「うねり毛(クセ毛)」では抜去毛包組織内のⅣ型コラーゲン量の減少がしているということを明らかにしたもの。
従来、先天的なクセ以外の加齢などによる後天的な「うねり毛(クセ毛)」のメカニズムは詳しくわかっていないとされている。同チームは、その発生要因をつきとめることを目的に、毛包を形成する組織のひとつである外毛根鞘に着目。コラーゲンと小胞体ストレスの関係について研究を行った。
加齢との関連は不明確であるが、今後のさらなる後天的なうねり毛に対する悩み解決に寄与するヘアケア商品への応用を目指して、さらなる研究に展開する布石となったと手ごたえを見せている。
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