速報!Amazon美容室向けEC説明会
Amazonの美容室向けEC説明会で語られた真意とは?
10月19日(月)、アマゾンジャパンから「美容業界に特化したAmazonビジネスの新しい取り組み」についての記者説明会が行われた。
冒頭、Amazonビジネス事業本部 石橋憲人事業本部長から「Amazonビジネスの概況」の説明後、近日リリースとなる「プロフェッショナル・ビューティーストア」の概要が明らかに。その後、消費財事業本部 ビューティー事業部 北尾悠樹事業本部長から「理美容業界におけるお客様の声の紹介」が行われた。
近日中にリリースとなる「プロフェッショナル・ビューティーストア」の強みは以下の2点。
・全国の理美容師にとっては「必要な商品を1点からでもオンラインで購買できる」
・美容ディーラーにとっては「理美容に従事者限定で業務商材を販売できるため、安心してオンラインで販路拡大が可能」
理美容室や理美容師がビジネスアカウントをつくって購入するには、Amazonからの認証機能があり、必要事項を揃えてオンライン登録すれば、最短1営業日~最大5営業日でメール連絡が来るというスピード感にも注目したい。
記者説明会でポイントとして感じたのは以下の2点。
1.販売事業者(美容ディーラー)はAmazonへの所定の手数料を支払って出品する。一部Amazonの直販商品も含まれているが、ほとんどが販売事業者からの出品となっている。
→手数料の詳細などは明らかにされなかったが、「一部Amazonの直販商品」が含まれるということになれば、今後Amazon側が商品の仕入れさえできてしまえば、価格競争により実質美容ディーラーが中抜きされる可能性も十分考えられる。
2.Amazonはメーカーとディーラーの契約関係には関与しないため、購入者は名目上「取引ディーラーではないから」といったこれまでのしがらみがない形で商品購入できる。
→消費者たる理美容室や理美容師にとっては、これまで特定のディーラーを通してではないと購入できなかった商品もAmazonを通せば購入できるようになると考えられる。
Amazonの「地球上で最もお客様を大切にする企業」という企業理念を考えると、「プロフェッショナル・ビューティーストア」の消費者至上主義は徹底されている。
日本の理美容業界を取り巻く商慣習が今後どう変化していくのか? 一石を投じる存在となりそうだ。