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コロナ禍にNYへ渡った女性美容師から日本へ Vol.1「個性爆発力のススメ」
今月から3回に渡って、ニューヨークのヘアにまつわる情報をお伝えしていきたいと思います!
1回目の今回は、なぜニューヨークに行ったのか? どんな印象を受けたのか? など、ニューヨーク生活のスタートを振り返ってみました。
ニューヨーク上陸!
私は20年近く、東京で美容師として働き、なんだったら仕事しかしてなかったんじゃないかと思うくらい、美容師の仕事が好きでした(今も好きです。笑)!
東京での経験は素晴らしいものでしたが、30歳くらいの頃から「ニューヨークで働いてみたいなぁ」と考えていて、なかなか行動できないまま10年が過ぎていました。
コロナを挟んだことでより難航したビザ取得でしたが、ようやくゲットしたビザを持っていざニューヨークに来てみると・・・ニューヨークもコロナ真っ最中、そしてアジアンヘイト・・・。
街にはほとんど人がおらず、レストラン・ブロードウェイ・服屋・美術館、どこもクローズしている状態。
地下鉄もホームレスがいっぱいで、「えっ! ここってニューヨーク??」「えっ80年代??」と驚いたニューヨーク生活のスタートでした。
ルームメイトとの会話で語学力を鍛える毎日・・・
ニューヨークで働く美容室は日本でのビザの申請前にすでに決まってましたが、私がニューヨークに来た2021年2月からしばらくはパンデミックの最中だったので、2カ月間は働くこともできませんでした。
週に2回は語学を学ぶために夜間学校に通い、今も通い続けています。
学校だけでは語学が鍛えられないので、「毎日、英語を使える環境が必要!」と思い、ネイティブのルームメイトを探して、毎日ルームメイトと会話をして日常会話を学んでいます。
しかし・・・、気が合うルームメイトにたどり着くまで3回引越ししました(笑)。
まだまだ英語でのコミニケーションは苦手ですが、ボディランゲージでどうにかすり抜けています。
かなりのバッドタイミングからのスタートでしたが、私が感じたのは、なんだかんだニューヨークはポジティブなエネルギーが多いということ(中には嫌な事件もありますが)。
コロナ禍からの街の回復も早いように感じます。
好きなものを自分らしく好きなように!
ニューヨークは、色んな人種がいる割には気軽に誰とでも会話が始まる、そんな場所。
今はほとんどマスクもつけず、地下鉄も混み合い、個性を爆発させた人達がひしめきあっています(笑)。
日本では、年齢を気にしたり、やはり1つの人種の中での比較基準が生まれるから、イケてる基準がある程度決まっていますよね。
ニューヨークはあまり年齢を気にしない人が多いし、色んな国の人が集まっているので、肌の色、目の色が違うように、髪の色、髪の質感、それぞれの国によってイケてる基準が違うところが本当におもしろい!
黒人のアフロヘアの人たちは、コームを頭にぶっ差したまま生活していたり(専用のコームがあります)、
クルクルヘアの人はうまく自分のカールを使ってアレンジしたり、
ブロンズヘアの人は綺麗なハイライトを入れて、きっちりブローしている人や、
もちろん、ヘアカラーで遊ぶ人も沢山います。
ニューヨークでは美容師でなくても、美容室にあるプロダクトを購入することができるので、1回美容室でブリーチをしてもらって、自由自在に自分で好きな色で染めている人も多いですね。
多くの人は失敗して、美容室に来ることが多いですが・・・(笑)。
シティで5月に行われたイベントでは、個性的なヘアメイク&衣装のニューヨーカーにたくさん出会うことができました。
ニューヨークでは誰の目も気にせず、メイクもヘアもファッションも個性を全開に活かして生活してる人が多い印象です。
強いよ、メンタル!! ニューヨーカー
この1年でかなり刺激を受けた私は、もっともっと、自由に人生を楽しみ、ニューヨーカーのような爆発させた個性を生活に取り入れていこうと考えています。
自分を肯定する力が優れているニューヨーカーには(ときに……ですが)、見習うべき部分があるなぁと感じます。
みんな自分が大好きで、自分を誇りに思ってる(笑)!
今回は、第1回目なので、あまり美容師情報はないのですが、
私がニューヨークに来て、美容師として自分がまだまだ足りないと感じたことや、挑戦してること、思想などをこれからお伝えしたいと考えています。
山本真梨子(やまもとまりこ)/1981年4月16日生まれ。兵庫県出身。NRB日本理容美容専門学校卒業。都内サロン1店舗、表参道のLILIで約20年働き、2021年2月にニューヨークへでの新しい挑戦をスタートさせた。
Instagramアカウント @mariko_jsm