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有名テニスプレイヤーを担当するHiroko的“オリンピックヘア”!
開催まで様々な議論が巻き起こったオリンピックですが、ひたむきに努力する選手を目にすると、自分の力のすべてを出し切って欲しい!と願うばかり・・・
惜しくも29日、ジョコビッチ選手に敗れてしまいましたが、オリンピック3大会連続のベスト8進出を果した錦織圭選手の試合前のヘアを担当したことがあり、テニス界からも支持される大森寛子さんに、スポーツ選手のヘアトレンドや選手を担当するときに心掛けていることを取材しました。
大森寛子さんは東京オリンピックでも活躍の錦織選手やジョコビッチ選手、ダブルス銀メダルのチリッチ選手を担当!
NYで9年のサロン経験がある寛子さん。
全米オープンテニス大会では、スタジアム内にある選手や関係者のための美容室で選手のカットを担当。
本日30日、テニスダブルス決勝に出場し、銀メダルを獲ったチリッチ選手は、2015年のTVインタビューで寛子さんについてこうコメント。
「寛子さんはとても素敵にカットしてくれた! 会話も楽しかったし、細かな仕事ぶりに大満足だよ」
「東京2020オリンピック」テニス選手のトレンドヘアは?!
テニス選手における今年のオリンピックのヘアトレンドは、女子は「ポニーテール風ブレード」。
男子は「ヘアバンド」と「短髪」。
乾かすだけでキマることが重要で、男性も女性も動きやすく、プレー時に髪が邪魔にならないことが欠かせません。
「もし自分が今回のオリンピックヘアを担当するなら、女性選手にはオリンピックにちなんだカラフルな5色のゴムを使ったブレードや、東京オリンピックにちなんだ日本伝統の和紙を用いたヘアセットなどを提案したいですね!
どちらも軽量なヘアアクセサリーでプレーに負担がなく、1束で結ぶポニーテールよりも、頭部の部位ごとに髪の重さが分散れることもオススメしたい理由の1つです」
有名スポーツ選手にはスポンサーがついており、健康的でスタイリッシュ、健康美なイメージを求められることが多いため、ヘアスタイルも個々の選手に持たれた健康美な魅力あるイメージを引き出すヘアスタイルが求められます。
「ヘアスタイルは選手のルックスを決める大きな要素。ルックスが良い方がもちろんファンも付きやすく、ファンが多いと選手もプレーがしやすくなる他、スポンサーも喜び一石二鳥。だから選手たちのヘアスタイルがキマっていることはとても重要だと思います!」
また、試合前や後のパーティでは、女性はナチュラルなウエーブのブロードライを求められることは多く、男性は主にジェルセット。
試合とはガラッと変わった選手たちの印象を見られることは、ファンにとっても嬉しいことですよね。
対戦相手に負けないプレイと“紫外線に負けないヘアカラー”
選手たちはさまざまな世界各国で行われる大会に出場するため、移動が多く、頻繁にヘアカラーをしにくい状況です。
また、世界各地の気候や水の変化、外練習による紫外線の影響から、どうしてもヘアカラーの褪色やダメージも早くなります。
そのため髪が伸びてもヘアカラーが自然に見え、根元が目立ちにくく、褪色してもダメージしているように見えにくいヘアカラーが好まれます。
「欧米人が小さい頃にあった天然のハイライトカラーは大人になると暗くなる傾向にあるため、子供の頃のようなナチュラルなハイライトカラーを求める選手も多いですね」
日本大会でも美容ブースを! 来日した選手に日本をもっと好きになってもらいたい
アメリカやイギリス、中国、フランスなどで行われている大会では、スタジアム内に美容ブースがあるのに対し、日本では美容ブースがないことをNYで選手たちから聞いていたため、全米オープンテニス大会のヘアブースで行った美容サービスを「日本でも行いたい!」と強く願った寛子さん。
たくさんの関係者の協力のもと、2018年から日本国内の大会でもヘアブースを開設することが叶ったのです。
そして寛子さんは、「東レパシフィックオープン」や「花キューピッドテニス」において、美容ブース開設ディレクターを2018〜2019年の2年に渡り担当。
「選手たちの髪をキレイにして、試合や練習をすることでメンタル面のサポートになることを感じています。特に女子選手はいつでもキレイでいたいはずです。各国の選手に日本をより好きになってもらえるような日本のサービス、美容製品にもこだわっています」
試合前のセンシティブなタイミングでヘアカットにくる選手もいます。そのような状況で自身ができることは、ポジティブになる会話と手早い施術。選手の励みになる声かけだと言います。
「これからも来日してくださる世界選手に、
Profile
大森寛子/Coco Omori(ウォーレン・トリコミ クリエイティブディレクター/フリーランス)
1981年2月24日生まれ。福岡県出身。16歳から美容室でアルバイトを始め、大村美容専門学校(現・大村美容ファッション専門学校)を卒業。福岡市のサロンを経て、26歳で渡米。NY2店舗を経て、ジュリアン・ファレル入社。Cocoの愛称で親しまれる。結婚・出産後、9年のNY生活に区切りをつけ、2016年帰国。現在は福岡と東京を行き来しながら、NYでも年数回サロンワークを行う。2018年にはフジテレビ系列のドキュメントバラエティ『セブンルール』で福岡・東京・NYを渡り歩く女性美容師として特集された。