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1年に2度も足を骨折した美容専門出版社OLが語る『美容室で恐怖体験』

痛い! 私は昨年1月に右足中指を、12月に左足を剥離骨折しました。世間はコロナ禍ですが、私にとって2020年はケガに始まりケガで終わった災禍の年でした。

どっちの骨折も全治1~2カ月の診断で、結果、年間3カ月は杖に頼る生活を送りました。
そんな私でしたが、骨折中でも毎月1回の美容室通いは継続しました。身体が思い通りにならなくても、髪の毛は思い通りにしたいからです。
今回は杖を片手に来店した私が感じたバリアフリーならぬ“バリアフル”な美容室のリアルから、辛口で問題提起させてください。

■恐怖体験その1
スタイリングチェアとの距離
スタイリングチェアはスタイリストがカットしやすい高さに調整してあると思います。
でも、杖をついている人が座る際は座面が低いと距離を感じ、下に沈み込む感覚で怖いです。
ただでさえ、自由の利かない片足をカバーしながら座る行為はとても不安定なので、お尻と座面の距離を近づけてほしかった……。
案内してくれたスタッフに補助を頼もうか迷いましたが、新型コロナウイルス感染予防で接触を避けたく自力で座るしかありませんでした。
美容師の皆さん! 私のようなお客が来店した時は、美容師目線ではなくお客さま目線でスタイリングチェアの高さを調整してください。

■恐怖体験その2
店内の段差
骨折するまで気づきませんでしたが、美容室の床は段差が多いです。
私はセット面からシャンプーブースへ移動する時、つまずきそうになりました。
シャンプーブースは一段高くなっている店が多いですよね?
たとえわずかな段差でも、足が不自由な者にとっては反り返った壁面でボルダリングをさせられているようなもの。ギブス生活で感覚が麻痺し、足を上げているつもりでも段差を越えるほど足が上がっていないのです。
理想はバリアフリーですが、それが無理なら簡易スロープや踏み台があると安心できると思いました。

■恐怖体験その3
めくれた玄関マット

会計が終わり美容室を出ようとした時、第3の恐怖を味わいました。
玄関マットの端がめくれていて、杖が引っかかって転倒しそうになったのです。
これはケガの有無に関わらず、誰もが転ぶ危険性が高いです。
加えて、お店を出てすぐの場所に歩行者を妨げる状態で自転車が何台か停めてあり、ぶつかって倒してしまわないか恐る恐る通りました。
マットにせよ自転車にせよ、事故を未然に防ぐ気遣いも必要でしょう。

どの恐怖体験も杖生活になって初めて感じたことでした。
高齢化社会である今、身体の不自由な高齢者が来店される美容室も増えていると思います。
小さいお子さんがお母さんと来店されるかもしれません。
よくマーケティング用語で「虫の目、鳥の目、魚の目」といいますが、失客防止は多角的な視点が必要ではないでしょうか。
コロナ禍でも美容室は当たり前に行く存在です。せっかく美容師さんと心はつながっているのに、物理的に通えなくなるお客さまがいたらもったいないですよね。

kodachi

AUTHOR /kodachi

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